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『麒麟川島のタグ大喜利』レビュー

X(旧ツイッター)は大喜利だ!

ということを聞き、大喜利力を鍛えようと手に取ったのが『麒麟川島のタグ大喜利』。

(それにしても、大喜利に関しての本がすくなくて驚きました。)

本書、麒麟・川島さんのワードセンスがずば抜けています。

たった一枚の芸人さんの写真が、川島さんのコメントによって、次々に姿を変えていきます。

ひとつの写真につき、8個ぐらいのタグがつけられており、それぞれのタグがまた面白い。

個人的な傑作集

たとえば、

「ピース・又吉さん」の写真には「裏切るのが楽しみすぎてもう顔に出てしまってる家臣」。

「ゆりやんレトリィバァさん」には「男子ちゃんと掃除してやぁの顔」。

「霜降り明星・せいやさん」には、「ヤンキーにはっきり絡まれてるのに絶対に目を合わせない奴」

「チョコプラ・松尾さん」には「お姉ちゃんのアイプチを夜中こっそり使った野球部員」

「バイきんぐ・小峠さん」には「お祭り前日に全ての金魚をしなせてしまった屋台の主人」

どうやって大喜利力をきたえればいいのやら...

おもしろすぎるのですが、一番知りたい大喜利の鍛え方は載っていません。

麒麟・川島さんの言葉選びが秀逸で、ぼくのような凡人にできるのか不安にさえなります。

ですが、せっかく読んだので、川島さんのアウトプットから大喜利の作り方を抽象化してみます。

チョコプラ・松尾さんにつけられた「お姉ちゃんのアイプチを夜中こっそり使った野球部員」を例にあげてみます。

➀ 写真でひとつだけ印象深いところを選ぶとどこ?

松尾さん写真をパッと見ると、まずは「目がぱっちり」という印象を受けました。

⓶ そうなる状況を考えてみると?

ここだと、「目がぱっちり」になる状況なので、「アイプチを使ったら」となりそうです。

③ 学生だったらどんな属性?

松尾さんだと髪型がボーズなので「野球部員」となりそうです。

④ それらを組み合わせて、ひとつの風景として描くと?

ここでは想像力がためされます。

麒麟・川島さんが考えたものだと、「お姉ちゃんのアイプチを夜中こっそり使った野球部員」。

その情景が目に浮かぶようで、秀逸すぎます。

④の前にもうひと段落、組み合わせの工夫がありそうな気がしますが、うまく言語化できません... ぐやしい...

おわりに

息抜きに見てストレス発散ができる一冊です。

一枚の写真だけで多数の大喜利がくりだされ、ひとつひとつの面白さにおどろきます。

通勤中の電車では、決して見ないことをおすすめします。


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