3つの有名なLinuxのディストリビューションとは?
Linux自体はオープンソースなので、個人のボランティアが中心となって運営しているが、企業や団体が独自のツールとサービスをつけくわえ、1つのパッケージを作っており、これをディストリビューション(Distribution)という。
ディストリビューションの総数は500を超えるといわれるほど、膨大なものなのだが、大きく分けると3つの流派に分かれている。
Debian
一つめの流派が「Debian系」と呼ばれ、42の課題でも仮想マシンの上のOSとしてDebianのダウンロードが要求される。
Debianの特徴は、まずは無料で利用ができることだろう。
周辺ソフトも含まれた上で、無料となり、
次の特徴として、50,000以上のソフトウェアパッケージがデフォルトの状態から利用可能ということだ。(aptやdpkgもそう)
一連のパッケージのインストールが完了すれば、すぐに実用的なコンピュータとして使用することができる。
Debianの公式はサポート体制にも力を入れており、ユーザーフレンドリーなLinuxディストリビューションであるといえる。
また、簡単に使えることも魅力的だ。
セットアップも、対抗馬となるCentOSに比べて簡単で、アップグレードも簡単だ。(CentOSの場合はアップグレードよりも、バージョンを変えたほうが楽だったりする)
個人の利用ではDebianの流れを汲む「Ubuntu」が人気だ。
slackware
二つめの流派は「slackware系」で、Linux普及初期からあるディストリビューションで、なによりも「シンプル」というのが特長。
上のRedHat系、Debian系などのディストリビューションと違いパッケージ管理においてパッケージ間の依存関係の解決をおこなわない。
パッケージは「configure」「make」「make install」で出来あがったバイナリをtar形式にアーカイブするだけで、あとはパッケージインストール時にログを残し、削除するときはログをたよりにインストールしたものを削除するだけである。起動スクリプトも基本的には一枚岩となっておりUNIXを彷彿させる作りをしている。
ソフトウェアの追加導入や、それらに依存するライブラリの管理など、ユーザーの判断に依存する部分が大きく、RedHat系やDebian系と比べると初心者には難易度が高いディストリビューションだ。
安定性が高く、セキュリティも堅固で、動作も速く、カスタマイズしやすいため、熱心なファンが存在している。
RedHat
三つ目の流派は「RedHat」系だ。
商業ディストリビューションの代表格、つまり、有料のディストリビューションとなる。(FedraとCentOSは無償)
最も商業的に成功しているディストリビューションが、RedHat社の「RedHatEnterpriseLinux」、通称「RHEL」だ。
Linuxの商用利用としては、業界のデファクトスタンダードでもあるので、仕事につながりやすいディストリビューションとも言える。
商業用のため、ユーザーフレンドーで、かつサポートも手厚く、管理を楽にするツールの提供に率先的であったりもする。