【主夫歴2年目】主夫になってよかったこと - 料理
主夫になって、一番困ったのが料理かもしれない。
仕事をしていたときは、家事は妻に任せっぱなしで、妻の体調が悪いときぐらいしか料理をしたことがなかった。
当時つくれたものは、目玉焼きと、カレー、パスタぐらい。
大学生の時に食べていたものは、おにぎりと、レトルトのカレー、キムチと、ほどんど料理をしてこなかったので、そのツケがまわってきた。
料理への苦手意識が薄れたのは、『一汁一菜でよいという提案』を読んでから。(養老孟子氏が解説をしているのもシビれる!)
日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分で(できれば漬物を添える)、無理のない生活のリズムを作るという本だ。
この本を読み、とりあえずご飯と味噌汁を押さえておけばいいということに安心した。
本当に時間がないときや、低気圧で頭痛がひどいときはこれだけつくればとりえあえずオーケーというものを持っていたら、気が楽だ。
「一汁一菜」を個人的に解釈しなおし、「おいしいご飯」「味噌汁」「何か一品(たとえば納豆や、漬物」だけでもいいということにした。
「おいしいご飯」については、前は白米を木製の「おひつ」にいれて、おいしいごはんを作っていたが、「おひつ」の手入れが面倒だったのでやめてしまった。
その代わりに始めたのが、「発芽酵素玄米」で、一度に4合分のお米を炊き、タイガーの保温ジャーで保温するというもの。
いつでもジャーからご飯を取り出せるので、毎回ご飯を炊く必要がなくて、重宝している。
ちなみに、「発芽酵素玄米」にするには、この保温ジャーの中で2日ほどおいておかなければいけないのだが、待ちきれないので、すぐに食べ始めている(この場合はただの「発芽玄米」)。
味噌汁も簡単だ。
ぼくは時短のために出汁をとらない。
鍋にいれた水の中に、鉄分をとるために「鉄玉子」をいれ、そのまま食べれる「削り節」、豆腐と玉ねぎを入れる。
火が十分に通ったら3分後ぐらいに鉄玉子をとりあげ、味噌を投入して完成だ。
味噌汁にいれる野菜は、その日の気分や、余っているもので、きくらげやしめじを入れたり、ニンジンを入れたりとしている。
漬物に関しては浅漬けを作っている。
発酵学の第一人者である小泉武夫氏がお勧めしていた『漬けもの名人が教える おいしい浅漬け』を読んで、自分のなかで浅漬けブームが到来した。
野菜を手軽にアップデートすることができる浅漬けの魅力に取りつかれた。
お気に入りはカブと大根の浅漬けだ。
一汁一菜以外にも、他の料理もいろいろと覚えることができ、麻婆豆腐や参鶏湯(サムゲタン)がお気に入りだ。
これらはスーパーで売っている、小さい箱に入った「合わせ調味料」や、温めるだけのものを使わずに料理することができる。
主夫にならなければ、自分が食べるものについて、そこまで気を使わなかったと思う。
なによりも、料理をすることは、自分だけではなく、妻の健康を支えるという面もあるので、責任重大だ。
ただ、「妻においしいものを食べさせてあげたい」という思いが、自分のなかに芽生えてきたことに驚いた。
そして、その思いがあれば、新しい料理を覚えるのもそれほど苦ではなくなった。
最近は腸活のためのレシピを勉強中だ。