古本大国・日本の良さ
古本が好きです。
でかける先々で、古本屋があればつい寄ってしまいます。
先日、ジブリの新作『君たちはどう生きるか』を映画館に観に行きました。
映画館に行くまえに立ち寄ったのが古本屋。
はじめて訪れた場所だったのですが、意外な穴場でした。
窮屈さを感じない店内に、清潔な本棚、みやすい陳列。
今日はあらためて、日本の古本のすばらしさについて語ってみたいと思います。
日本の古本
そもそも、100円で古本を買える国はそうそうありません。(少なくとも、ぼくが訪れたことがある10カ国では)
たとえ売っていたとしても、ボロボロの本。
日本は、モノを大切にする国民性からか、古本も総じてキレイ。
それが100円で買えてしまいます。
そもそも新刊がたくさんなければ、古本の量も豊かにならないので、日本の出版文化が優れていることもあげられます。
翻訳本
また、有名外国人作家の作品を、さまざまな翻訳で楽しめるというのも日本の古本の良さです。
なぜ翻訳本が多いかというと、他の言語が苦手だから。
英語が苦手な国は、そうじて翻訳文化が花咲く、ということをたしか作家の佐藤優さんがおっしゃっていました。
英語が得意であれば原著を読めばよいということになるので、翻訳本の出番がなくなってしまいます。
たとえば『神曲』でいうと、講談社学術文庫、河出文庫、集英社文庫、岩波文庫がそれぞれ出しており、さまざまな翻訳をたのしむことができます。
日本のほかにはフランスが、翻訳文化の優れた国としてあげられていました。
マンガ
そしてなによりも、日本文化を代表するマンガ。
ブックオフを筆頭に、一冊100円程度で買うことができます。
気になるアニメの原作マンガをチェックするのもいいですし、絵柄が気になったマンガを手に取ってみるのも面白いです。
『北北西に曇と往け』にハマっているのですが、その出会いも古本屋でした。
おわりに
おとづれた古本屋で買ったのは1冊100円の『亜人』を9冊ほど。
映画館では安いチケットが買うことができ、かかった費用が1200円ほど。
アニメーション映画とマンガ本なので、同じ土俵で比べることが難しいのですが、個人的には『亜人』のほうが面白かったです。
どちらもファンタジーを描いていますが、エンタメ性において亜人に軍配があがります。
それと、養老孟子さんの『解剖学個人授業』と、前から読みたいと思っていた村上春樹さんの『ノルウェイの森』。
養老孟子さんの本は、見かけるとついつい買ってしまいます。
おそらく一生つづけるであろう古本めぐり。
これからも古本屋での本との出会いを楽しもうと思います。