岡田斗司夫さんと小飼弾さんの対談に心震える!『未来改造のススメ』
『未来改造のススメ』がおもしろい!
個人的に尊敬している岡田斗司夫さんと、最近興味をもちだした小飼弾さんの対談本です。
二人のユニークな視点が詰まった本書は、僕にとって大きな発見の連続。
日常では気づかなかった視点が数多く散りばめられており、刺激的な読書体験となりました。
今回は、本書から得た3つの大きな視点について、解説します。
1. ライフステージに合わせて引っ越しを
岡田さんは、子供の成長に合わせてひんぱんに引っ越しをすることを提唱しています。
保育園や小学校に通いやすい場所へ引っ越すことで、遠距離通学による時間や費用の負担を大幅に減らすことができます。
また、子供が高校に入るまでは、家族は物を減らし、半年に1回位のペースで引っ越すつもりで、友人が遊びにくることを考えて、大きな家を借りたほうがいい、と語ります。
とくに興味深かったのは、本好きのための「ブックオフ1店舗買収」というアイデア。
そして店舗のなかに、自分専用の本棚の1つ用意しておきます。
買い取った本は、すぐに店頭には出さずに一晩おいてチェックし、自分が欲しい本だけ、自分専用の本棚に入れておきます。
また、学校施設を購入して、そこに自分だけの巨大な本棚を設置するというアイデアも、非常にユニーク。
学校は、作りがしっかりしているから、本棚を並べても床が保ち、なおかつすでに図書館もついており、とても合理的に思えました。
廃校を探してみたいと思いました。(維持が大変そう…)
2. 個人という幻想はすでに終わっている
衰退をはじめるこの日本社会では、個人で生きていくことはますます難しくなってきていると岡田さんは語っています。
そこで本書では、他人と暮らすコミュニティ「拡張型家族」の重要性が強調されています。
すでに10人に1人が働くぐらいで、社会全体を回せるようになっている日本。
ですので、普通に結婚して、子供を育てられるだけの収入や、コミュニケーション能力をもった人たちは、もう上位10%ほど。
そして、のこりの90%はどうしたらいいかというと、「一緒に住んだらいい」と語ります。
他人同士が助け合い、協力し合うことで、より豊かな生活を送ることができるというのです。
岡田さんが想定しているのは、おそらくヒッピーのコミューンのようなものかと思います。
確かに、一人ですべてを背負い込むのは大変なこと。
周囲の人々と協力し、助け合いながら生きていくことの大切だと思います。
ただ、個人的には人とのかわりを極力減らしたいので、やはりお金を稼がなきゃなぁと思いましたw
3. 大学はムダ
著者たちは、大学教育のあり方について疑問を投げかけています。
現代の親たちが、子供を大学に行かせるのは、18歳で社会に送り出すのはかわいそうだからとりあえず、というもの。
つまり「4年間の猶予」
そのために400万円を支払っており、この教育費は、日本の家計をムダに圧迫。
大学を出ても、会社の寿命が10年をきっている現代では、まともな就職先への就職はほぼムリゲーと化しています。
また、現代の大学はカルチャースクールになっており、社会に出てから必ず役に立つとは限りません。
むしろ、大学で得た知識よりも、社会に出てから自ら学び、経験することで得られるものが大きいのかもしれません。
「大学に行くヒマがあったら、居酒屋でバイトしろ」と語っているのが印象的でした。
まとめ
『未来改造のススメ』は、独自の視点から考察した一冊。
従来の価値観や常識にとらわれず、未来の社会をどのように生きていくべきかについて語られています。
著者たちの斬新なアイデアの数々は、読者にあらたな気づきを与えてくれるはず。
とくに、ライフスタイルや教育、経済など、現代社会が抱えるさまざまな問題に対して、具体的な解決策が提示されている点が魅力です。
本書でえた知識をもとに、自分自身の生き方を見つめ直したいです。
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