レビュー 『マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか』
「文化人類学」という学問に興味があります。
それは、毎年イギリスの現代美術雑誌『ArtReview』が発表している、「Power 100」に、よく文化人類学者がランクインしていることが不思議だからです。
「Power 100」は、アート界でもっとも影響力のある100組のランキングで、2021年に2位を獲得したのは、『マツタケ――不確定な時代を生きる術』を書いたアナ・チン。
『ブルシット・ジョブ』で有名なデヴィッド グレーバーも文化人類学者で、10位にランクインしています