みんなが賢くなりすぎたから終わった。
知識がビジネスになっていた。少なくとも、わたしはそれで17年ずっと仕事が途絶えることがなかった。
教えて教えておばちゃんは、やたら口コミを広げてくれた。人よりも先に知識さえ入れたらお金になったの。コツさえ掴んだら、これが流行るとか分かるからね。意外と簡単だった。
突起した何かネタを発信して、それを面白がって人が集まる。またそのうちの何人かがネタを持ち帰ってさらに人々に伝える。突起していたはずのネタがすぐに巷に浸透する。浸透するスピードが早すぎる。
それを繰り返していくうちに、突起したものがどんどん均されて平坦になっている。
みんなが突起したものを探す。
突起が欲しい
突起が欲しい
探し回ってウロウロしてる。ほんの少し突起したらうわーーって人が集まる。みんなで取り合うからすぐになくなる。
ぶっちぎりの天才が突起したことを話しても、それは理解できなくて巷には浸透しにくい。
そういう風に、天才の理解できない世界しか突起しなくなってる。
ぐるっと見渡したら
みんなが同じ言葉を話し
みんなが同じ服をきて
みんなが同じこと思考して
みんなが同じ顔になってる
まるで、スイカゲームみたいに同じ色はくっついてどんどん大きくなって、数パターンの人間しかいないように感じる。数えられる数しかいなくなってる。世の中の縮図ゲーム。
この数パターンの人間で何ができるのか。
わたしが思うのは、突起したネタ探しではなくて自分の色と相手の色の違いを比べて楽しむ時代がくるのじゃないかな?と思う。
コミュニケーションは、共通の話題探しではないのです。自分の色は何色だ!とこのままの自分や、そのままの相手を祝福する時代になっていくと思う。
コミュニケーションとは尊敬なんだ。さぁ、次にいくで
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