養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈⑰
原文を現代文に改変
補藥一服の分量は、一匁より一匁五分に至るべし。補藥支えやすき人は、一服一匁或いは一匁二分なるべし。これ又火との大小強弱によりて増減すべし。又攻補兼用ゆる藥方あり。一服一匁二三分より一匁七八分に至るべし。
鳳凰堂流意訳
補薬一服の分量は、一匁より一匁五分までにするべきである。
補薬で支えやすい人は、一服一匁或いは一匁二分にするべきである。
これ又人の大小強弱によって増減すべきである。
又攻補兼で用いる薬方は一服一匁二三分から一匁七八分までにするべきである。
鳳凰堂流解釈
現代はパッケージングされた、処方が大半の為、このような加味加減は必要ありませんが、本来このように考えてできるだけオーダーメイドしていくものです。
鍼灸においても同様の為、無闇にたくさんのツボに刺すと後顧の憂いが大きくなります。
良きにせよ悪しきせよ、鍼灸の遅効性の部分は施術者ですら知らない人が多い為、今の時代は数が多いのでしょう。
嘆かわしいところですが、いつの時代も一定数はいるもの。
ご縁のある方に尽力していきます。