*イベントレポート* Vol.0001 「商標セミナー(国内編)」
種 別: 講習会
題 号: 商標セミナー(国内編)
分 類: 知的財産権
日 付: 2020年8月26日(水)
主 催: 東京都知的財産総合センター
登壇者: 髙﨑 敦 (知財戦略アドバイザー) ※敬称略
場 所: オンライン
参加費: 無料
【概要】
1. 知的財産権としての商標権の基礎知識
2. 商標のネーミングの基礎
3. 商標の「類否」判断の考え方
4. 国内商標調査の概要
【ポイント】
1.商標の種別
①文字商標
②図形商標
③記号商標
④立体商標
⑤結合商標
⑥新しいタイプの商標(色彩、音、位置、動き、ホログラム)
2.「商標」とは
「標章」(文字・図形・呼称・その他の結合など)のうち、
商品やサービスを識別するためのものであり、出願・登録されたもの。
3.「商標」の機能
①出所表示
②品質保証
③広告宣伝
4.「商標」の主なポイント
・いつでも誰でも登録できる。
・「先使用権」の主張はハードルが高い
・独占的使用、永久的保護が可能(10年更新)
・権利化が比較的早い(通常、出願から1年程度)→ 係争・模倣品対策で有利
5.ネーミングからブランドへの成長
①ネーミングの可否
・他者の同一・類似の商標出願・登録がないか?
・商標として登録可能か?
・他者の使用している商標と誤認・混同しないか?
NGならば、他のネーミングを考える方が早い。
ネーミングをアレンジする。
6.「類否」の考え方
①他者の商標と、紛らわしいか否か
称呼(読み)、観念(意味)、外観 → 取引の実情を考慮して総合的に判断される。
②商品・サービスが紛らわしいか否か
7.商標権の効力
・使用の差し止め
・損害賠償請求
・刑事罰
8.国内商標調査
①他者の同一・類似の商標出願・登録がないか? (先願・先登録)
②商標として登録可能か? (識別性)
③他者が使用している未登録商標と誤認・混同しないか?
9.商標調査の方法
①特許事務所・商標調査会社を利用した調査(有料)
②外部の商標調査データベースを利用した検索調査(有料)
③特許庁データベース(J-Plat Pat)を利用した検索調査(無料)
④インターネット検索サイトでの検索(無料)
10.特許庁データベース(J-Plat Pat)の利用
①簡易検索では不十分
②「称呼の類似検索」+「類似群コード」」による検索がベター。
③競合他社を「出願人」で調査
11.商標出願・登録の事前の留意点
①ブランド戦略(知財戦略)は事前にある程度、立てておく方がよい。
②範囲を広めに登録しておく方がベター。
③海外展開を想定しておく。
以上
(2020/09/15 hou6)