知覧からの手紙 水口文乃2007年新潮社
陸軍特別攻撃隊、第二十振武隊。享年２３歳。
「女物のマフラーを巻き、敵艦に突っ込んでいった特攻隊員」
知覧から沖縄を目指し敵艦に突っ込み海に散った穴沢少尉と婚約者、智恵子の真実の物語。
生まれてくる時代は選べない。生まれた時代を精一杯生きる。しかし、生きたくても生きられない時代がありました。自由すらない時代がありました。
「あなたの幸福を希（ねが）う以外に何物もない」
「あなたは過去に生きるのではない」
「あなたは、今後の一時々々の現実の中に生きるのだ。穴沢は現実の世界には、もう存在しない」
「智恵子 会いたい、話したい、無性に。」
【感想・行動】
日本人は「お国のために」「誰かを守るために」という言葉で動く。それは現代も変わらない。当事者はそれがおかしいとは思わない。時間が経って初めてわかる。「戦争はおかしいよ！」と言ったものが変人扱いされ、逮捕された。歴史は繰り返す。
今、同じことが世界中で起きている。「気づいて！！！」今の世界はおかしいよ！自ら望んで爆弾を打ち込みに行かないで！現代の爆弾は弾に込めた火薬が爆発するものじゃないんだよ。
是非、知覧の特攻平和会館を訪れてみてください。ハンカチ必須です。
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