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日記:6/19-30 「いまでも声が耳の奥に残ってる」

好例の日記。


6/19 いまでも声が耳の奥に残ってる

尼崎を拠点にコミュニティデザインに取り組む「ここにある」の藤本遼さんに呼ばれて、尼崎へ。案外遠いですね、関西なのに。打ち上げは終電までに帰ろうとして、結局9時台には出ないといけなかった。

社内研修と、地域のイベントの抱き合わせ。どちらも面白かったけれど、地域イベントに足の悪い方が来られていて、登壇者も参加者もなく、みんなで電動車いすをかつぎ、スリッパや鞄を持って、にこにこ開場を待っていて、それがなんだかとてもよかった。

余談だけど、長く話した人のことは、声をよく覚えている。耳の記憶がいいというより、ボイスロイドのような感じで脳内でその人の声で何かを話してもらうことができる。これってみんなできることなんですかね。顔よりも声をよく覚えていて、小学校の頃の、今はもう名前すらうろ覚えの人の声も、ちゃんと記憶の中にある。

小学校のとき、サマーキャンプで話し込んだだけの年上の子たち。ハリーポッターと秘密の部屋を勧めてくれた子(なぜか2巻から勧めてくれた)。あまり話したことがないのに本を貸し借りしてたクラスメイト。アサガオを枯らして本気で泣いていた、ピアノが弾ける子。あの声は、ずっと耳の奥の方に残っている。

イベントで何度か会った人は、その人との会話について、たとえほとんど覚えていなくても、名前を忘れていても、その声をよく覚えている。耳の記憶がいいのかな。


6/21 インターネットに妖怪はいるのか

長らくアメリカにいた友人が今は中京圏にいて、「日本人の気持ちを理解したい」と、妖怪の本を読むことになった。ちょうど文庫化されたばかりの、小松和彦の『妖怪学新考』。

この日は読書会で、議論の中心は、小松の近代化論の粗さとどう付き合うかという話、そして、ネット時代の妖怪はネットミームに回収されて旧来的な妖怪像とは質的に違うものになっているのではないかという話にあった。

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