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情報の多様性こそ、教育環境には必要だという話

『動機のデザイン』という本を刊行した、由井真波(よしいまなみ)さんという方の話を聞く機会があった。

現場の具体的な話は、いろいろなレギュレーションがあるかと思うので割愛。

面白かったのは、「芸大生は、自分には何が得意なんだろう、何ができるんだろう、何が好きなんだろう、何が嫌なんだろう…と自問するところから制作することがよくある」という話。実はこの自問自答で鍛えている能力は、社会全体でみれば非常に貴重な能力で、そういう方向性の問いを投げかける力こそが、周囲のクリエイティビティを喚起することにつながるのではないかということだ。

私たちは常に色々なことを経験している。何かを制度的に学ぶということでなかったとしても、自分の中に何らかの習慣(習性)を立ち上げている。芸大生がよくやる自問自答もそうだ。

大切なのは、そうして身に着けた能力を、別のコンテクストに差し替えることだ。特殊なコンテクストにおける学びと捉えずに、別の学びへと翻訳すること。

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