自分に自信が持てなかったことの根本的な原因はこれだった①
※この記事は執着を手放すことで、今まで自信を持てなかった原因を見つけ自信が持てるようになった経験を書いていく
これは私が自分と向き合ってきて「そうだった」と思っただけで、他の人が使えるものなのかはわからない。でも考え方は間違ってなかったと思っているし、私自身にはとても効果があった。今はある程度の自信はついていて本当にやって良かったし、これがなければ今生きていられなかった気もしている。
小さい頃からめちゃくちゃ悩んでいたことが解消されたのはここ数年。もっと早く知りたかったと思ったし、同じように悩んでいる人がいるかもしれないと思ったので書いていこうと思う。
生きにくい感覚が強くて30歳で死にたいと思っていた
生きにくさを最初に自覚したのは小学3年生の時だった。家族でテニスをしにいったのだが、5人家族で都市の離れた末っ子だった私はダブルスで対戦している4人の中に入れてもらえることはなかった。
紅葉で葉が彩られる季節、大きな公園も併設されたテニスコートの端に落ちた枝を拾って地面に落書きをする。父親からテニスを教えてやるからと無理やり連れて行かれたのにも関わらず、「あいつに教えてるとダブルスでゲームができないから」と連れて行かれた先で平然と言われ、終始放置されていたのを今でも覚えている。
父が自分勝手なのは以前からわかっていたが、それでも少しの期待を持ってついていったのに、裏切られて悲しくなって黙り込む。何もしてないのに、なんでそんなことを言われないといけないのか。私の存在がそんなにダメなのか。思ったことを押し殺して、でも心の中では何度も父に恨み言を言い、自分を責める。そんな癖はすでにこの時点でできていた。
なぜならそういった理不尽なことはその時だけでなく頻繁にあったから。信用できない人というのを最初に身をもって知った相手が身内だったのが私にとって最初の、そして最大の悲劇だったと今でこそ思う。
うちの家族は父が中心で絶対の家父長制で成り立っていた。そして男尊女卑。兄弟の中で兄は特別だった。兄はそれに乗っかってふんぞりかえるような愚かな人ではなかったので兄弟仲は悪くない。
しかし、独裁者が支配する家庭環境で内向的な性質が強い私が自分を出すことは難しく空気を読むスキルだけ向上していくが、人との関わりが極端に苦手だった。外向的なことが良いとされる社会の雰囲気は私を無意識に萎縮させた。人間関係を築かないと生きていけない社会がとても息苦しかった。なぜ1人では生きていけないのか。人見知りが強かった小学校3年生の時にはそう思っていた。
また、私が興味を持ち主体的にやるのは美術やデザイン関係のもので一般的な教科の数学や英語などの勉強はしたがらなかったし、成績も良くなかった。一般的な教科の成績のみを重視する家庭だったので、よしとされなかっただけでなく私が好きなものに対しては否定される対象だったので、隠れて好きであり続ける方法を取るしかなかった。
父はもちろんのこと、気にはかけてくれるけれど私よりも父が優先になってしまう母、歳が離れている兄姉は今でこそちゃんと兄姉と認識しているが、10代の頃は年が離れすぎていて話が合わず、実の兄妹というよりたまに会う親戚のお兄ちゃんお姉ちゃんのようで、私の中で無条件に信用できる人というのは家族の中にいなかった。
しかし、他に頼れる人もいなくて友人はいるが家庭内で抑圧される自分の生きづらさをわかってくれる人はいなかった。甘ったれていたのもあるが、その時の私には精一杯で誰かに私の生きづらさを肯定してほしかったし、誰かに解消してほしかった。自信や自尊心は欠如していて、何をしても楽しむより先に付随する不安に対処することが心を守る上で必要だった。
年齢を重ねても自信や自尊心は育たないが身につけなければいけない物事は増え、だんだんと生きづらさは増していく。高校3年生になる頃には人生が長すぎる、30歳くらいで死にたいと思うようになった。
目標は息苦しい人生をもっと生きやすくすること
大学は県外に行くことを許してもらったことで少し息がしやすくなった。けれど、これまで積み重なったものは簡単には消えない。死にたい気持ちはたびたび出てくることになった。それでも自傷行為まで行かなかったのは、やりたいことができていたからだと思う。
その時はイラストを書いてグッズを作り、同人誌即売会に参加をすることが一番の楽しみであり、続けたいと思えるやりたいことだった。同人誌即売会で一般的に知られているのは夏と冬に東京で開かれるコミケだろう。あんな大規模ではないものの、各県で小さな即売会は開かれており、大学からそれに参加するようになった。
抑圧された実家生活の中、小さい頃から1番好きであり許されていたことが漫画を読むことと絵を描くことだった(のちに否定はされるし理解はされない)。漫画家やイラストレーターに憧れ、ずっと同じ趣味の人が集まる同人誌即売会に参加してみたかったが実家は地方の中でも田舎だったこともあり、ほとんど同人誌即売会に参加する機会に恵まれなかった。
大学に入ってサークルに入ってみたものの人間関係に疲れたのと、サークル活動自体にあまり興味が持てなかったこと。憧れていた世界が身近にあると知り、幸いながらできたオタク友達と一緒に参加して楽しむことができた。20年ほど生きてきた中では即答で1番楽しい!と言えるほどこの時期は最高に充実しているものだった。
それでも自由に使える大学時代の中でふと現実に引き戻されると、息苦しさは変わらず感じる。創作して即売会に参加することで少しだけ自信を持てるようになったがそれは狭く限られた世界の中だけであって、自分のこれからの道を考えると不安しかなかった。人間関係を築くのが苦手生まで、思っていることを他者に伝えることができない。それに、物理的に離れているのに父への恨みと恐怖は抱えたままだった。
友人たちはそれぞれ悩みはあるが自分より明らかにのびのびと楽しそうに過ごしていて、順調に体も心も成長し人生を謳歌しているように見える。かたや自信を持てないままでいる自分。なんでこんなに差があるんだろう。私は人間の形はしているけれど、人間のなり損ないであり、人間もどきだとこの時は本気で思っていた。この頃は楽しいことにばかり目を向けて、見たくないものから目を背けていた。
この息苦しさが解消されない限り、私はずっと苦しいままだ。もっと生きやすくなりたい。そう強く思うが、その解消方法は学生時代が終わってもわかることはなかった。
「根拠のない自信」というものに対する違和感
息苦しさを感じているのは事実。これまで助けてくれる人を待っていたが、そんな人はいつまで経っても現れなかった。ならば解消する術を自分で探すしかない。そう思って大学生になってから心理学や自己啓発、スピリチュアルの本を買って読むようになった。その中にこういうものがあった。
『最初は根拠のない自信でいいから自分に自信を持つ。後から自信はついてくるから、自分を信じていれば大丈夫』というもの。自信がない私でもそれならできるかも、と根拠のない自信を持って生活を送って見るが変化はない。
無意識まで根拠のない自信を持つことができる人ならこの方法は間違っていないと思うが、私には表面的に受け取れないので変化がないのは当然だった。この本の著者が考える対象者よりも私は自信レベルが低かったのだろうと今ではわかる。
本を読んで、自分を変えられそうなことをやってみる。そういうことを繰り返していたが変化の訪れは一向にない。繰り返し行動して違和感を感じ、なんで変わらないんだろうと考えるようになって自分の中で一つの考えに至った。
「私の状態は今、0ではなくマイナスなのでは?」と。
自信の0とは? マイナスとは?
通常の人の自信レベルが0以上であったとする。その状態は経験を積んでいないから自信がない状態で、経験さえ積んでいけばレベルアップしていくことができる。ただその一歩が踏み出せなくて困っている。本に書いてあることは0から1以上へあげることで、経験を積むための後押しをするもの。
マイナス状態というのは経験を積む以前に自信を持つための地盤が作られていない状態。建物を建てるときにはまず地盤を整えてから建設に入っていくが、その地盤が整えられてないからその上に建物を立ててもちゃんと組み上がっていかない。
基本的に成長していくにつれて地盤は整えられ0以下になることはない。が、私はなんらかの原因によってマイナスの状態になっているのではないかと思った。
そして、まずマイナスを0に戻さないと(基盤を固めないと)0から1へ上げる(建物を立てる)ことを行なっても無駄なのではないか、無意識にそんな仮説のようなものを立てていた。
今でこそこの分析を(考え方合ってた!私、天才じゃん!)って思える。けれど当時は、自分のことが少しわかったような感じがして嬉しさもあったが、絶望も感じていた。理由は2つある。
1つはこれからも自分と向き合わなければならないから。
経験がある人はわかるかもしれないが、自分に向き合う作業というのは心が疲弊する。なぜなら見ない振りをしていた自分のダメなところや過去あったことに対する当時の感情などとも向き合わないといけないから。それは思ったより心に負担をかけ、向き合いづらいことであればあるほど時間もかかる。
元々自信も自尊心もない状態だと社会生活をするだけで簡単に疲弊する。なので毎日できるものではないし、私の場合は勢いがないと難しかった。漫画とは違い、そういう本を読むことにも意識を向けられるのは余裕がある時のみなので1年に1〜2回機会があれば頑張っている方だった。それでも続けていた自分を称賛したい。
もう1つはマイナスを0にする方法を見つけ方がわからなくて時間がかかるのが確定したから。
自分は今マイナスの状態なのだと自分では納得したけれど、実際そうなのかは誰にもわからない。それを確認する術がない。それにマイナスから0にする方法を見つけたことがない。
それに、自分の感覚では「マイナスから0にする」だが、それを世間ではどう言うのかもわからない。これ以上なんと言い換えて良いのかもわからない。感覚を信じて余裕がある時に本屋に行って自分に合いそうな内容が書かれてそうな本を立ち読みし、気になったら買ってみる。時間をかけて読んでみて、書いてあることをやってみて、できなくて挫折、を何年も繰り返した。
あなたが自信を持てない理由はどちらなのか
あなたが今も自信を持てないと思っているなら、
どっちの自信のなさなのかを考えてみたほうがいいかもしれない。もしもマイナス状態だなと感じるなら、あなたはまだ地盤を固めることを優先する必要がある。
私が取り組んだ方法を後から書いていくが自信を持てるヒントになればいいなと思う。
話が長くなったので、これ以降はまた次回に。