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カッコつけたけど無理!胃腸炎で悟った私の限界

ある朝、6歳の娘が突然、「気持ち悪い」とポツリと言った。

あの0歳の吐き戻し、まさかウイルスだったのか⁉︎
嫌な予感が、私と妻の脳裏を支配したが、
まだ結果が出てないので、とりあえず布団の隣に桶をセット。
娘を寝かせ、「気持ち悪い」だけで終わってくれ!と心の中で必死に祈った。

そして数分後…放出。

神様ぁぁぁ!俺たちの願いは?????
と、心の中で叫びつつ現実と向き合った。

0歳児のは…“ウイルス”だと

ここまで経緯は前回の日記を読んでください♪

こうなったらやることは決まっている。
看病の一択。
しかも、SUPER EMERGENCY体制の看病だ。

まずは0歳の次女を保育園に送り届け、
そして6歳の長女には、アルコール消毒、マスク、次亜塩素酸水スプレーをフル活用。
まさに家中に「簡易病院」を召喚させた。

体制を整えたら、娘と向き合う。
悶絶。吐いては横になり、横になっても気持ち悪いから寝れず、
また吐いて…。
まるで「出すだけ出して元気になる!」というお手本のような光景。

見ていて辛い…
代わってあげられるものなら代わりたい。
1秒でも早く、娘を解放してくれ!と願いつつ
ただただ見守るしかできなかった。

そして娘の頑張りが実り、午後には気持ち悪さも減少し
熱はあるものの、おしゃべりも出来る様になり、
少し元気を取り戻した。

そして0歳児を保育園から連れ帰り
これで全て終わった、とりあえず一安心
と、安堵と共に我々家族は眠りについた。

そして翌日、起きらた…我々夫婦が感染⁉︎

なんで!!!!!
なんで、感染すんだよ!!!!!
あんなに頑張ったセキュリティーを
この感染症は、嘲笑うかのように俺達に伝染してきたのかよ!!!!

と、心の中で叫んでみたものの
ウイルスはただただ愚直に我々の体を蝕んでいった。

そこからは、トイレと支度を往復しつつ、0歳の次女を保育園に送る。
道中、抱っこ紐で揺れる度に胸・胃・腹への圧迫でふらついたがなんとかいけた。
帰ったら、6歳の娘のお世話と自分のケア。
胃腸炎の中でも、どうにか水分は摂取させなければならない。
体力を失いつつも、最低限の看病を続けるのが私たちの使命なのだ。

さて、胃腸炎の苦しみ。
かかったことがない人にはわからないだろうが、
上から下から出し尽くす感覚、それで体力がみるみる奪われ、
熱で更に力尽き、頭と体がバキバキに痛くなる。
そんな地獄だ。

でも、私は一向に吐けず、逆に体調が悪化。
熱はどんどん上がり、頭と体が割れるように痛み、ただただ呻くばかり。
「どうして吐けないんだ!なんでだ!」と謎の愚痴をこぼしつつ、
動けない状態に。

一方、妻はごく普通の胃腸炎。
吐いて、そして寝れるという
まるで胃腸炎界のグリーン車にでも乗っているかのように
ただただ布団に磔にされていた。

悶絶する私、スヤスヤする妻、徐々に元気になる娘
そんな時間を過ごした先に訪れる
“0歳児の迎えの時間”

「いや、無理だろ。無理すぎるだろ。」

そう思いながらも、とりあえず熱を測ると…38.7℃
頭の中で、チーンと鳴ってはいたが
行くのは確実なので覚悟を決めて外へ出た。

たかだか500メートルほどのところにある保育園に到着するのに
何度も心を折られそうになりながら何とか到着。
そして保育園に到着するや否や、
まるで何事もないかの様な振る舞いをし
そして0歳児をかかえ保育園を出た瞬間…
顔を歪め、膝に手をつき、地面と向き合った。

0歳時、重すぎる!!

6キロの小さな体を抱えるのが、こんなにもキツイとは…。
足が動かない。
動けない。
でも帰らなきゃ…。

足を一歩動かすたびに頭に浮かぶ“休憩”の言葉。
でも一度足を止めたら、もう二度と動けなさそうだったので
顔面を力一杯歪めながらようやく帰宅。
必死に顔を歪ませながら家に帰なんとか妻にバトンを渡す。

その瞬間、私の体力が限界を迎え、
ついに「動けません」という状態に。
人生で初めて、完全に無力化。

妻も「お風呂は明日朝にしよう、今日は寝かせよう」と言い、
0歳児をなんとか寝かしつけようとしたが…
こういう時に限って、寝てくれないのよね…。

もうどうにでもなれという気持ちで起き上がり
娘を抱っこというより、抱えながら
ストレッチボールに乗って揺れる。

そして乗って気づく。
今の私の頭・体・胃腸は“揺れ”が天敵だと。
心の中で「俺の骨を拾ってくれ」そう願いながら
0歳児が寝るのをひたすら待ち
ようやく落ち着いて寝てくれた。

0歳児を妻へ預け
私は布団へ辿り着けずそのまま床に寝転がり天井を見上げた。
この見上げさせられている天井が動いているのは
熱のせいで動いている様にみえているのか?
それとも自分がもはや勝手に動いてしまっているか?
なんて考えながら、ある一つの結論に辿り着いた。

娘が苦しんでいる時、
私が代わりにと思ってたけど…私には代わりは務まりません!
ウイルスよ、調子に乗ってすいませんでした!
おそらく娘の方が、強いです!
二度と言わないから、私には伝染しないでください!!

そう思いながら、私はそのまま目を閉じた。

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