【日帰り温泉】フカサワ温泉終浴(山梨県昭和町)
20年くらい前から幾度か日帰りで行って、気に入っていたフカサワ温泉が、この5月31日で閉館することを聞き、ほかの目的と合わせて、先日、昼下がりに最後の入浴に行ってきました。
フカサワ温泉は35年の歴史に幕を閉じることになります。ちなみに通常木曜日は定休日なのですが、5月30日の木曜日は営業とのこと。
相変わらず浴室内(露天風呂含む)は綺麗で古さは感じられず、もちろん温泉の温度なども変わらず、今月末で閉業するのが信じられませんが、着替え所のロッカー(なんと「国産金属工業株式会社」製)まわりなどは、普通の人であればそれなりに昭和チックさを感じるのかもしれません。
また道を挟んだ向かいにある貸店舗(2階建てで10店舗程度)は、すでに解体作業が始まっています。閉業は温泉単体でというわけではなく、貸店舗も含めた一体の判断なのでしょう。
小ネタですが、株式会社アルファ(旧社名 国産金属工業株式会社)は太平洋戦争中に甲府市に工場を設立(昭和60年に甲西町(現南アルプス市)に工場移転)したとのことで、地元企業といっても過言ではなかったのかもしれませんね。
浴室内には、地元のご年配の方が何人かと現役世代の方が幾人かで、時間帯の関係もあり、すいていました。わたしは八王子ナンバーなんですが、駐車場には名古屋ナンバー(300番台)と世田谷ナンバーが止まっていたと記憶しています。やっぱり最後に入りに来たんでしょうね。
以下写真をいくつか貼っておきます。
毛穴に泡がつくほど新鮮な湯であり、浴槽の広さも無駄に大きくなく、シャワーも温泉水を使っていたり、相変わらず石鹸(ボディーソープですらありません)のみでシャンプー・リンスは備え付けていないという、潔いスタイルの温泉に入れなくなるのは寂しいところです。
昨今の状況からすると、いつになったらリニアが開通するのか全く読めないところですが、リニアができた場合の山梨県駅(中央道のICも北側に設置予定)の次のICとなる、甲府昭和ICの近所という立地を生かして、いずれ新たな形で、良いお湯の使い方のもと、温泉が復活することを祈るばかりです。