新型コロナの第二波に備える〜具体的な対策は〜
前回のコラムでは、
新型コロナウイルスは、
・健康な皮膚には付着しても侵入できないこと
・粘膜(目、鼻、喉)に入り込むことで、私たちの細胞内で増えること
をおさらいしました。
今回は、
それらの具体的な対策についてみていきましょう。
○皮膚を健康に保つために
皮膚の構造は、大きく分けて表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)の3層あります。
皮膚の健康を保つための細胞の正常な活動に必要な、酸素や栄養素は血液によって毛細血管を通して皮下組織(ひかそしき)と真皮(しんぴ)まで運ばれていきます。
そこでおもに大切なのは
・毛細血管が丈夫であること
(→ビタミンC、ビタミンPを摂取)
・赤血球の数が十分にあること
(→ヘム鉄、ビタミンB12、葉酸を摂取)
の二つです。(※1)
○粘膜を健康に保つために
なぜ粘膜を健康に保つことが大切なのでしょうか。
粘膜組織は体の内側を覆って、体の内外を隔てる壁を形成しています。
さらに、乾燥や温熱などの様々な物理化学的な刺激から体を保護し、
体にとって有害なものを排除する、バリア的役割を果たしています。
すなわち粘膜組織は体の内と外との環境を境界している、
生命の維持に欠かすことの出来ないものといえます。 (※4)
そこで大切なのは
粘膜の健康を維持するとともに、抗酸化作用を高める栄養成分を補給
(→ビタミンCを摂取)
することです。(※2)
ビタミンC.欠乏により全身倦怠、脱力、食欲不振等が起こり、
やがて感染症に対する抵抗力も弱まります。
更にビタミンC.は、体のサビをとって生体膜の安定化に寄与します。(※3)
ビタミンの欠乏状態は食品からの栄養摂取が不十分な場合だけではありません。
体での要求量が増した時、例えば発熱、重労働、
激しい運動などにも認められます(※1)
ですから普段から、これらの栄養素を十分に摂取することが
免疫力の向上につながり、ひいては感染症への対策になるのです。
これらの栄養素は、国民の栄養摂取の状況からみて
その欠乏が国民の健康の保持増進に影響を与えている
ものとして厚生労働省令で定めるものです。(※3)
ホットストアの「ビタミンB12+ヘム鉄」などで、
上手にこれらの栄養素を補給し、
免疫力の向上と感染症対策に役立てましょう。
文責:金子明(薬剤師)
参考文献
(※1長崎大学学術研究成果レポジトリ:3章ビタミンの効用(II部健康づくりとくすり1995−03−05)一部抜粋)
(※2公益財団法人 日本健康・栄養食品協会:「栄養機能食品の表示について」)
(※3厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会公告書」)
(※4「粘膜は生体防御の司令塔」 東北大学 名誉教授 名倉 宏 一部抜粋)
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