ほとり

好きな映画、音楽、文章について語りたい 始めたばかりの初心者の駄文ですが、楽しんで頂けると嬉しいです。

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最近の記事

許せない人がいる 許せないままでいいのかもしれない でも、この憎しみをどうして私が抱えて生きていかなければいけないのだろうか 人の心を傷つけておいて、重い荷物を背負わせて自分は涼しい顔なんて、酷い話だ

    • 意外性っていいよね、という話

      チャラついた男だと思っていた後輩がいる。Tinderで会った女が、とか元カノとヤってたときに、とかそんな話しかしない奴だな、という第一印象だった。 悪い奴だとは思わないけど軽薄だとは思っていた彼とはそれでもなんだかんだ喫煙所友達として仲良くしていた。彼の軽薄な話はぼーっと聞くには面白かったし、話し上手だったので一緒にお酒を飲むのにちょうどよかった。 仲良くしているうちに、音楽の趣味が合うことに気づいた。あのアーティストのあの曲のあそこの歌詞がすごい好きなんだよね、みたいな

      • 女王蜂の話

        こんばんは。 今日は私の大好きな女王蜂というバンドについて愛を語りたい。 私は音楽が好きだけど詳しくはない。音楽性を語ることや専門用語を使って魅力を伝えることは難しい。恐らくここからただ私の愛を書き連ねることしか出来ないので、少しでも読む気になってくれた方はまずはこの動画を見てほしい。それだけで何が凄いのかは伝わると思う。  https://youtu.be/gn-YwSmEzNc 私が初めて女王蜂に出会ったのは高校生の頃女友達と行ったカラオケだった。彼女は「デスコ」

        • わたしが出町座に行った日

          私が初めて出町座に行った日に見たのは「君の名前で僕を呼んで」だ。 その頃大学生だった私は夜に飲み会をする予定があった。そこにまだあまり話したことのない部活の後輩を誘ってみたところ来てくれることになった。彼は離れたキャンパスに通っていて、わざわざ京都市内まで電車で出てきてくれるというので、何となく夜に飲み会だけして帰してしまうのが申し訳なく感じて映画に誘ってみた。彼は黒縁メガネが似合うとても無口な子で、一対一で話を繋ぐ自信がなかったのも映画にした理由の1つだった。 たまたま

        • 許せない人がいる 許せないままでいいのかもしれない でも、この憎しみをどうして私が抱えて生きていかなければいけないのだろうか 人の心を傷つけておいて、重い荷物を背負わせて自分は涼しい顔なんて、酷い話だ

        • 意外性っていいよね、という話

        • 女王蜂の話

        • わたしが出町座に行った日

          香水の話

          香水が好きだ。 最初につけた香水は母の香水で、カルバンクラインのエタニティだった。普段は化粧気のない母が休日に家族で出かけるときにだけ赤い口紅を塗って香水をつける姿に憧れていた。 香水をつけると身にまとう空気が一気に変わって、違う人間になったような気がする。ファッションやその日の気分に合わせてつける香水を変えるのも楽しい。 昔から鼻がよく利くほうで季節の匂いや一度行った場所の匂いは忘れなかった。記憶と嗅覚は深く結びついているらしく、今でも昔行っていた親戚の家の香りや訪れ

          香水の話

          お酒の話

          私の祖父はアルコール依存症だった。だった、というけど、多分今もそうだ。 若い頃から、時折お酒に溺れては仕事に行けない期間があったらしい。私が物心ついてからも定期的にその期間があった。両親が共働きだった私は小学校の放課後、祖父の家で親の迎えをいつも待っていた。真っ赤で顔の筋肉が弛緩した祖父を見ると、「またおじいちゃんが元気のない日だな。」と思っていた。部屋に漂うアルコール臭と、自堕落な人間の臭いが混ざった部屋の空気は、まだ深く物事を知らない私にも何となく嫌な気配を感じさせた。

          お酒の話

          大好きな出町座

          今日出町座の未来券を買った。 出町座は京都にあるミニシアターで、大学の頃よくお世話になった。一階は本屋さんとカフェになっている。ここに並んでいる本はどれもすごく面白そうで、決して広くはないけど何時間でもいたくなる。 カフェはキュウリサンドが美味しい。昔の喫茶店みたいなフォントの字が書かれた箱に入っていて、紙の袋に入った小さなおしぼりが添えてあって(ここ以外だとイノダコーヒーでしか出会ったことがない)映画館に持ち込んで食べる時すごくワクワクするのだ。中身は細かく丁寧に切られ

          大好きな出町座

          決心

          最初の記事。 逆に何を書いていいかわからないのでまずは私がなぜnoteを始めたのか書いてみようと思う。 私の母は少し名前の知れた人で、文章を書く仕事をしている。母の書く文章はとても優しくて、物の核心をついていて、娘の贔屓目を抜きにしても素晴らしいものだと思う。 小さい頃の私は周りの大人の言う「ほとりちゃんもきっと文章を書くのが上手だね。お母さんの子だから。」という言葉を真に受けていた。読書感想文や、詩を書いてみる授業にとても意欲的だった。でも少しづつ大人になるにつれて、