
LANY Good Girls 和訳
Dancing on the line of a dangerous love
You could break me overnight
But there's no one like us
Insatiably insane
Equally exchanged
危険な恋の境界線上で踊って
君は夜通し俺を骨抜きにした
でも俺たちは他のやつらとは違う
おかしくなったみたいに貪って
お互いを捧げ合った
Dancing in the light of a canyon sun
Racing every wave
Going North on the one
The promises we make
I still haven't changed
峡谷から射す日差しの中で踊って
打ち寄せるたび波を追いかける
そのまま北の方まで行こうって
二人でした約束
俺は何も変わってないよ
Baby come back I know my way around your heart
Don't start thinking
Things have kinda changed
They're different from what they are
ベイビー 戻って来て
君のことばかり思い浮かぶんだ
頭で考えたりしないで
色々前とは変わって
今はただ取りつくろってる感じになってる
You know better
That nothing is better than what we felt together at home
You can find me
Back in California and sleeping with all the lights on
Won't you come and turn them out
Come and turn them out
よく知ってるはずだろ
家で一緒に過ごしてた時以上の幸せはないって
俺を見つけにきて
カリフォルニアに帰って、全部の電気をつけたまま寝てるから
見つけにきて、明かりを消してくれないか
お願いだ、明かりを消してよ
Making more than love on the West side of town
You could draw a line from the top to the ground
I'm selfless drunk on you
What more could I do
街の西側で、愛よりすごいものを手に入れよう
何もかも君が決めていいんだぜ
俺は惚れ切ってるから、君にすべて委ねる
それ以上何ができるんだ
Throw it all away
Cause you do what you want
You took a little time, let 'em talk to you too much
Good girls don't exist
But I expected more than this
周りなんて放っときなよ
君が望むようにすればいい
少しの間だったはずなのに、男どもの相手をしすぎてるだろ
良い女の子なんて存在しないさ
だけど、君は他の子と違うと思ってたんだけどな
Baby come back I know my way around your heart
Don't start thinking
Things have kinda changed
They're different from what they are
ベイビー戻って来て
君のことが頭から離れない
頭で考えるのはやめて
色々前とは変わって
今はらしくもない感じになってる
You know better
That nothing is better than what we felt together at home
You can find me
Back in California and sleeping with all the lights on
Won't you come and turn them out
Come and turn them out
分かってるはずだろ
家で一緒に過ごした時が俺らの一番の幸せだったって
俺を見つけにきて
カリフォルニアに帰って、全部の電気をつけたまま寝てるから
見つけにきて、明かりを消してくれないか
お願いだ、明かりを消してよ
(補足)
初めて聞いたのは大学一年の時とかだったかも?
その時は歌詞の意味があまり分からなかったです。
でも、あ!そういうことか!と急に意味が分かり始めたので和訳してみた。
解釈に関してはなかなかいい線いってると思う。
おそらく歌詞の切れる場所が独特だから、意味がとりにくいんですよね。
Dancing in the light of a canyon sun
Racing every wave
Going North on the one
The promises we make
I still haven't changed
峡谷から射す日差しの中で踊って
打ち寄せるたび波を追いかける
そのまま北の方まで行こうって
二人でした約束
俺は何も変わってないよ
これは多分最初の三行が約束の内容なんじゃないかと..
内容もちょっとファンタジーっぽいというか、夢みたいだし。
Things have kinda changed
They're different from what they are
色々前とは変わって
今はただ取りつくろってる感じになってる
語順を少し並べ替えると
"Things are different from what they are"
「物事が、本来とは違って見えるようになってしまった」
「君」は、今他人からそう見られているような人じゃない、ということを含意しているんだと思います。
逆に言うなら、パッと見の君は変わったけど本来の姿は変わってない、ということかなと。
You took a little time, let 'em talk to you too much
Good girls don't exist
But I expected more than this
少しの間だったはずなのに、男どもの相手をしすぎてる
良い女の子なんて存在しないさ
だけど、君は他の子と違うと思ってたんだけどな
ここのパートが一番のくせものと思われる。タイトルにもなってる重要ワード Good girlが入ってるのに、意味がとりにくすぎる。
歌全体の中心的なメッセージは、「柄でもないのにふらふら遊んでる、変わってしまった『君』が自分のもとに戻ってきてほしい」といった感じだと思われます。
その「君」に対して、「Good girlsなんて確かにこの世にいないけど、でも君の今のありさまはさすがにひどい」と、『君』の現状を咎めているのがこのパートなんじゃないでしょうか。
つまり、
"But I expected more than this"
の "this" は "good girls" ではなくて、
「俺」が今目の当たりにしてる、「君」の自由過ぎる振る舞いなんですね。
「こんな風に男たちに言い寄らせてる君は見たくなかった、そんな風だとは思ってなかった。これは違うだろ。」みたいな感じでしょうか。
この曲が気に入ってるのは、曲調やMV、歌声ももちろんなんですが
「悪い子、やんちゃな子」を称揚する風潮が洋楽に存在するのに対して、女の子に「良い子」でいてほしいと正直に言ってるところですね。
カリフォルニアの家に二人でいるのが一番だ、というその価値観は、オールドファッションと言えばそうかもしれない。
ただ、「俺」は一度も「君」を責めたり叱ったりしていないので、そのおかげでこの曲はただの古い価値観押し付けソングから免れているのだと思います。
「いい子でいろ!俺の思い通りでいろ!」といったような支配欲のために淑女を求める態度とは異なり、この曲の「俺」は「二人で家にいたいから本来の君に戻って」と自分たちの幸せを理由に、「君」がGood girlに戻ることを願っています。
その証拠に「俺」はずっと、君にすべての権限をあたえます...といわんばかりの謙虚さである。たとえばここ。
You could draw a line from the top to the ground
I'm selfless drunk on you
何もかも君が決めていいんだぜ
俺は惚れ切ってるから、すべて君に委ねる
あと、この歌詞も謙虚でいいなと思いました。
Throw it all away
Cause you do what you want
You took a little time, let 'em talk to you too much
周りなんて放っときなよ
君が望むようにすればいい
少しの間だったはずなのに、男どもの相手をしすぎてるだろ
ここも、意味をとるのが難しい上にどう訳すべきか迷いましたが…。
もっと意訳をするとすれば
「そういうのは止めてしまいなよ
したいことがそれかい?
ちょっとのはずが、男どもに口説かれ続けてさ」
といったところでしょうか。
what you want (to do)「君がしたいの」は、let 'em talk to you too much「男たちに口説かれる」ことじゃないだろ、と暗に言ってるわけですね。
でもそこまで汲んで訳すと小言に聞こえるというか、この曲の「君>俺」の不等式が崩れかねないので
「心の中では、本当にしたいことはそれじゃないって分かってるんじゃないか?」というような、やや伺うようなニュアンスで訳しています。
危険な女の子サイコー!でもなく
思い通りになるバービー着せ替え人形が欲しい!でもなく
二人で過ごすのが幸せだったから戻って来て、と正直に伝える「俺」の殊勝さ、潔さがこの曲のいいところだと思います。
結局、家で待ってるからそっちから来てほしい...なのもいいですよね。全ては「君」の自由意志に任されているんですよ。
それは「君」を尊重してるからでもあり、「君」に面と向かって拒否されることへの恐怖もあるからかなあ、なんて和訳をしながら思いました。ちゃんちゃん。