息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑥

先日、母校が負けた。
ノーシードの公立校に。
数日経っても悲しくてやる気の出ない私です。
その高校も今日負けたみたいで、ますますショボン。
同県に、某メジャリーガーを輩出したことで、ここ10年位で一気に強豪校になった高校があるのだけど、決勝戦でそこと戦うことを想像してた。
ニュースで母校が負けたことが「波乱」と書かれてたけど、ほんとそうだよ・・・。
悲しすぎる。
あー、私の夏の楽しみが終わったなという感じです。

寄り道が多いこのシリーズですが、長男の少年野球時代を思い出すと本当に負の気持ちでいっぱいになるので、休み休みで書かせてもらいます。
今日は、私の高校時代の野球に関する思い出を書きたいと思います。

私が野球を好きになったきっかけは、両親が野球観戦が好きで、家でプロ野球中継を観ていたこと、祖父が高校野球が好きだったこと、弟が少年野球をやっていたから。

母校はスポーツが盛んな高校なのだが、最も活躍しているのはもう30年近く連続で全国大会に出場している駅伝部、次に野球部か女子バスケ部だと思う。
私の高校時代は確かテニス部も全国区だったような(今もかも)。
冬のスポーツでオリンピックに出た選手も数年前まで在籍していたみたい。

その中でも、野球部は特別だった。
私は特進クラスで、当時は原則部活動禁止。
野球部は体育コースで、棟の違うクラスにいたので、基本的に交流はなかった。
マンモス校だが、特進と体育コースは隔離されているような気がした。

野球部と初めて接点があったのは、高1の体育祭。
秋だったと思う。
休み時間に体育館でクラスメイト3人でバスケをしていた私。
同じ空間に体育コースの2年生が3人いて、その人たちもバスケをしていた。
その中の一人が投げたボールが、私の友人に当たった。
友人は怒って体育館を後にし、私はそれを追った。
その時に何か言っていた人と目があったのだが、それが野球部の人だった。
それから数日後、その野球部の先輩が私を教室に見に来るようになった。
靴箱でも視線を感じてその方向を見ると、野球部が何人か固まっていた。
強豪校である母校は、県内外から野球留学で来ている人がたくさんいて、皆寮に入っていた。
それだけに娯楽が少ないのか、世界が狭いのか、誰かが何かを「良い」と言ったら、それに注目するみたいだった。
物凄く調子に乗っていたと思われるかもしれないが、私は教室に来る野球部が嫌で、カーテンに隠れたりしていた。

その突然の電話が来たのは、9月のいつだったか・・・。
「自分は野球部の〇〇です。AHさんが好きです。今度試合観に来てください」
こう言われたことだけは、はっきり覚えている。

後日、私は友人と、その電話の主・知らない誰かの試合を観に行った。
その人は、1年生ながらにスタメンで、打順は1番、レフトを守っていた。
私は今でも野球をする人は1番で外野が好きなのだが、それが影響している。
「かっこいい」
誰だか知らない、突然電話をかけてきたその人に、私は夢中になっていた。
返事はもちろん、イエスだった。

当時は携帯電話を誰しもが持っているわけではなくて、連絡手段は主に家の電話か手紙だった。
毎日靴箱に手紙を投入し合った。
野球部は恋愛禁止だったので、ドキドキした。

それなりに楽しかったその恋愛だが、3ヵ月であっけなく終わった。
終わりを告げたのは私である。
理由は伏せるが、野球部と付き合うのはリスクが高かった。
野球部は山の上の寮から専用のバス通学なのだが、自転車通学の私と時間が被り、道路上でバスに乗っているほぼ全員から視線を感じるのが辛かった。

強豪校に入る野球部員の世界は狭いよ。
小さい頃、少年野球の頃から活躍していたら、学区外、県外の人とも自然と交流が生まれる。
高校生になった頃には、その界隈でちょっとした有名人は皆知り合いなのである。

そのうち、長男の少年野球で悔しい思いをしたときに励ましてくれた(慰めてくれた?)野球エリートの友だちも登場します。
元彼とは高校を卒業してから一度も会ってないけど、他の野球部員とは今でも繋がってる。
長男の少年野球に関わった大人たちは、本当は野球が好きじゃないのではと思う。
その理由も後々書きます。

元彼は何人もいるけど、野球部はその人だけ。
その当時の手紙も取ってある笑
キャプテンまで務めた人格者の彼。
別れてからも応援してた。
3年生の時は、つい先日の母校と同様なカタチで甲子園には出場できなかった。
その時も悲しくて、その思いを綴った作文が野球雑誌に載った時は自慢したな。
母校の現監督(その当時はコーチで社会の先生)に見せて、夏休みの補講を逃れようとした笑

野球を大好きになったのは野球部の元彼の影響が大きいです。

息子の少年野球で、未熟者私が学んだこと⑦|AH (note.com)


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