「ライターなのに本が読めない」を、ゆる言語学ラジオが解決してくれた話
みなさん、こんにちは。ほたるです。私はフリーランスでライターをやっているのですが、ここ数年「読書が全然できなくなっていること」に、けっこう悩んでいました。
そんな悩みがある動画をきっかけにちょっと解消されてきたので、今回はそんな話について書きます。
かつては「本の虫」だったのに、大人になってから「読むのがこわい状態」になってしまった
もともと学生時代は読書が大好きで、はやく読み進めたいという気持ちが強すぎて、登下校時は歩きながら本を読んでいたせいで、よく電柱にぶつかって、たんこぶを作るというアホの二宮金次郎状態。
それなのに、働きはじめてから少しずつ本を読む頻度が減り、最近では月に1冊読むのもしんどい状況が続いていました。
そんな私の「読書できない病」の症状はこんな感じ。
…苦しい!!正直、めっちゃ苦しかった!!
だって、私ライターですよ!?文章を読み、書くのが仕事なのに、「本が読めなくなっちゃったんですよね〜」なんて、恥ずかしくて誰にも言えない。
かつては簡単に読めた本が、だんだん読めなくなるなんて、単なる「怠惰」じゃん…!!と思って、自分を責めていました。
読書ができない状態を変えてくれたきっかけは、「ゆる言語学ラジオ」の動画だった
ところが、そんな私が最近、徐々に本を読めるようになってきたんです…!具体的には、月1冊読むのがしんどかった状態から、週に1〜2冊程度読めるくらいには回復してきました。
読書家の人からしたら少ないかもしれないけど、今までと比べたらけっこう大きな変化では…!?
そんな私が変わるきっかけをくれたのが、こちらの動画です。
こちらは言語学について、ゆるく語る「ゆる言語学ラジオ」というYouTubeチャンネルで、以前から楽しみに観ていたコンテンツの1つ。
そして、この動画は私のように本を読むのが苦手な人へ、パーソナリティであり読書ガチ勢である堀本さんと水野さんが、本を読むコツを教えるという回だったんです。
前後編に約2時間半に渡る長めの動画なのですが、最初から最後まで目からウロコがボロボロ落ちる内容。観たあとは、救われた気分になりました。
動画を参考に、私なりに実践した読書法
詳しいことは動画をご覧いただければわかるので、今回は私のなかで印象に残ったコツを引用しながら、私は実際に読書量を増やすために始めたことをご紹介します。
①本を読むには「読書筋力」が必要
そもそも、読書って誰でも簡単にできることだと思っていませんか?私は思ってました。
「難しい本でも気合いがあれば読める」
「集中力があれば、分厚い本でも読破できる」
こんなふうに考えて、必死で難しい本を読もうと思っては読破できず悩んでいたわけです。
でも、どうやら読書には「ステップアップ」が必要なのだと、この動画を観て気が付きました。
重いバーベルを上げるには、まず軽いバーベルから少しずつ段階的に重さを増やしていく必要があるように、難しい本を読むにはまず簡単な本から読めるようにならなきゃいけなかったわけです。
②人に勧められた本は読まなくてもいい
みなさんは、本を買うときどうやって選んでいますか?
私は基本的に紙の書籍をAmazonで購入すること多いのですが、選ぶ基準はSNSで誰かが取り上げていたり、知人から「これ読んでみなよ」と勧められるものを買うことが多かったんです。
でも、そもそもそれが間違っていたらしい…!!
パーソナリティの水野さんによると、①の理由から「人から勧められた本やネットで話題になった本を買うのは悪手」とのこと。
自分のレベルに合わない本はそもそも読み切ることができない…!!まじかよ、盲点すぎる。
一旦人に勧められた本はステイして、まずは子ども向けの本や文字数の少ない入門書から読むことが重要みたいです。
③「ギャルの精神」で、自分を全肯定しながら読む
難しい本を読んでいるとき、だいたい私の頭の中はこんな感じです。
「どうして、この本に書いてあることを理解できないんだろう…」
「私ってバカなんじゃないか…?」
「ああ、ここに書いてあること意味わかんない…もう、やめた!!」
といった感じで鬱々としながら、やたら難しそうなかっこいい表紙の本が部屋の隅に積まれていくだけの日々を過ごしていました。
でも、そもそも読書をするときに自分を責める必要なんてなかったんですよね。だって、義務じゃないし…楽しむことが大事だし…。
動画によると、読書をするときは「ギャルになって、自分を肯定しながら読む」ことが大事なのだそう。
水野さんは、入門書を読んで難しくて理解できなければ、「わかりやすく書けていない編集者のせい」と割り切っているのだそう。そんな発想はなかった…!笑
④本は最後まで読みきらなくてもいい
我が家の本棚には、読み切ることができなかった本が無数に並んでいます。その姿を見るたびに、「読み切ってあげられなくて、ごめんね…」という罪悪感でいっぱいでした。
そんな罪の意識を一刀両断してくれたのは、動画の次の一言。
「誰が最後まで読まなきゃいけないって言った?」
本は買った側に主導権があるから、読んでも読まなくても自由。そんなふうに考えたことなくなかったですか…!?
最後まで読まなきゃいけないというのは幻想で、おもしろいところだけ読めばいい。おもしろくなければ途中で読むのをやめればいい。
「私はもっとテキトーに本を読んでよかったんだ」と思ったら、急に気持ちが楽になりました。
真剣に向き合いたいと思える本に出会えたら、そのときはじっくり読んだらいいんですよね。
読書のコツを知って気がついた、私が本を読めなくなった「本当の理由」
動画をきっかけに、ちょっとずつ本を読めるようになってきた私ですが、振り返ってみると結局私は、本を読むことで「カッコつけたかった」んだなぁと気が付きました。
だから、難しそうな本を無理やり読もうとしたり、読めない自分を「カッコ悪いやつ」だとけなしていた。
かっこいいじゃないですが、分厚い本が本棚に並んでいる人。なんか難しげな学術書を読んでいる人。
でも、考えてみれば、そういうのどうでもよかった。大人になるにつれ、どうでもいい自意識や間違ったプライドを身に着けて、本を読むことより「本を読むことで武装すること」にばかりこだわっていたんです。
でも、かつての私が楽しんでいたのは、「本を読むこと」そのものだった。読書を通じて、新しい知識に出会ったり、自分では思いつかないような素晴らしい物語に入り込んだり、そんな時間が大好きだったわけです。
ここ数年あまり本を読まずに過ごしてしまったから、すでに私の読書筋はかなり落ちてしまったけど、それでもいい。
またゆっくり本に向き合って、少しずつ読書筋力を鍛えながら、大好きになれる一冊と出会っていきたいと思えるようになりました。
ありがとうございます、ゆる言語学ラジオさん…!!