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【旅の思い出】東京旅③醤油事件

前回のつづき


アフタヌーンティーで富士山のように飛び出たお腹を抱えながら、宿泊先のホテルへ戻りチェックイン。
自動チェックイン機があるのでとても早い。


機械の周りを見回っている男性が、肩掛けのPCとスマホを同時に操っており、さながら1人TMネットワークのようでカッコよかった。
ルームキーを受け取り、チェックイン前に預けたスーツケースとお土産の手荷物を受け取りにクロークへ。

「あのォすみません!割れ物があったみたいで!汚れた部分はこちらで全て拭いたんですけど!」

預けたときにいらしたお兄さんと、上司らしきおじさまが開口一番、焦った様子で出てくる。

ええと、割れ物?
嫌な予感しかしない。
予感っていうか アレ しかない。
保管する際に投げ込んだようで、ものの見事に容器が割れて、醤油でお土産ぜーんぶビッチョビチョになっていた。
あの赤々としたシール、あれは一体なんだったんだい。

おじ「汚れた部分はこっちで拭いておいたんで!」

ああ、うん。
え、こっちのせい?にしようとしてる??


おそらく預かり物を破損させた責任を被りたくないのだろう。
気持ちはとてもわかる。
梱包していたとはいえ、よりによって醤油を預けた私にも責任がある。
誰を責めたって仕方がない。
覆水盆に返らず。
割れた醤油元に戻らず。

わたしも接客業の端くれ、クレーム客にはなりたくない。

私「ご迷惑おかけしてすみません!💦」

おじ「え、あの、大丈夫ですか!一応溢れたものはこちらで拭いたんですけど!!!」

私「大丈夫です、拭いていただいて恐縮でーーーす」

醤油による他の被害を言及されても困るし、
私にも非がないわけではない。
もうここは潔く引き下がるしかない。
お土産は面白いぐらい、お前ブランデーケーキかと思うぐらいすべてタップタプの醤油染めになっていて、もう使い物にはならない。
なんならちょっと笑った。

イメージ図。ブランデーケーキ


ただそんなことより、私は急いでここを去らねばならない理由を見つけてしまった。


白いスーツケースがうっすら茶色い。

なんかここで色々言うより、はやく部屋に戻って中身を確認しないとやばい。

おじ「汚れたのは一応こちらで拭いたんで!!!」

やかましわい!!!!!!!!!!

何回言うねん!!
もうええわ!!!!

ニッコニコの笑顔のままそそくさとその場を去り、気が気でないまま醤油くさいドデカスーツケースを引っ張って部屋へ。

無駄にツインベッドの部屋だったので、ひとまずベッドにビニールを敷いてスーツケースを載せてそろりと開く。

衣類は全て、ジップロックXLサイズに収納しているので、そこらへんは大丈夫。
中もビッチョビチョにはなってない。

ホッとしたのも束の間、やはり漂ってくる醤油の香り。

ああ、どこか染みてんなーこれ…

絶望感に苛まれた途端、その香りの元を見つけた。
エコバッグだった。

昔、帝国ホテルのガルガンチュワ(ショップの名前)で買ったエコバッグ!!!!!!!
荷物の1番上に配置していたため、スーツケースの間から滲み入ってくる醤油の雨をすべて受け止めてくれていた。

グッジョブ!!!!!!!!!!!

さすが帝国ホテル!!!!!!
前回、なんかちょっと高級そうに見えるって
理由だけで買ったようなものだけど、こんないい素材だったなんて!!!

しかもお水でじゃぶじゃぶと洗っただけですごく綺麗になった。最高。

こちらのエコバッグです。優秀すぎる。

皆様ももし機会あればスーツケースの1番上に配置しておくのをおすすめします!!!!←
これは本当に感動した。

今回の旅、1番の収穫かもしれません。

わたしはこれをランドリーバッグとして
いつも使用しています


つづく

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