哲学者はまた数学者。学問は断絶でなく連絡

パスカルやデカルトといった哲学者が、卓越した数学者であったと伺った時、数学が苦手で文学部に所属していた私は、大変な衝撃を受けました。哲学といえば、文学部の一部門であり、数学とは全く縁がないものだと考えていました。しかし、よく考えてみると、これは当然のことだったのです。

世の中の仕組みや事象を数量化し、その成否を客観的に評価するためには、数値的な表現が不可欠です。数学が苦手で、言葉だけで世の中をうまく操ろうと考えていた私は、それは到底不可能なことだったと気づかされました。

このように、学問1つ1つは完全に分断されているわけではなく、必ずどこかで学問は繋がっているのです。例えば、国語の古典を学ぶためには、日本の歴史に関する知識も必要となります。一つの教科を単独で学習し、その範囲内の知識しか深めないとすれば、それは問題を深く掘り下げていない、浅い学習といえるでしょう。

そのため、私は子供たちに英語を教える際には、日本の政治、経済、社会を述べたものなど、他の学習にも十分に役立つ教材を積極的に活用してほしいと考えています。

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