あやとり家族二十九
いじめの始まり❶
小3の時にクラス替えがあった。そこで一緒になったのがいっちゃんという女の子。この子がとてもTHE女っという感じの子だった。
私はこの子からいじめを2年間受けた。
何が気に入らなかったのか、よくわからないが彼女の中の”好き”には当てはまらなかったのだろう。気に触る存在だったのだろう。
女でよくあるグループ行動や、仲間感覚。2人組を作るときは必ずこの人と、っていうのが彼女なりの掟だったのだと思う。女子にありがちな行動だ。
私にはそういう感覚もなく、いっちゃんが決めていた女の子と2人組になったりすると嫌がらせを受けるようになった。
保育園から一緒だった友達の方がやはり馴染みやすい。いっちゃんは幼稚園に通っていたから小3で初めて友達になったのだ。
だから、いっちゃんが2人組になりたかった女の子は、私とは小さい頃から知っている存在だったりする。それでもいっちゃんは面白くないようだった。
彼女は、毎朝3人で学校に行こうと仲間を作った。
私が一緒に行こうと声をかけても「3人で行くからだめっ」と怒る。
それでも目的地の学校は同じだから、必然的に後をつける形になってしまう。
そうすると彼女は他の2人に何かヒソヒソ話を始めて、いきなり走り始める。
私は何も悪いことしていないし、ただ学校に一緒に行きたいだけなのに。
一緒に行きたい一心で追いかけるが、体格が小さかった私は追いつかない。(当時クラスで1番小さかった)
嫌がらせされようが、ついていってしまう。
嫌がらせと感じていないから、普通に話しかけたりもする。
そういう行動が、私に対するいじめに拍車をかけた。
「ももちゃんと喋っちゃだめ」とクラスの女の子に言って、なんとなくシカトが始まる。当然、私は気づかず普通に喋りかける。
これに気づいたのは保育園の時からの友達が、いっちゃんがいない時に「ももちゃんと喋っちゃダメって言われてるからそうしているの、ごめんね」って。
みんないっちゃんにいじめられるのが怖くて言う通りにしていたようだ。
私は理由がわかったから「いいよ」ってみんなのことを許した。
それでも結構平気だったんだよな、あの時。
いじめられている感覚があまりなくて、疎かったんだと思う。
そんな状態が続くから、いっちゃんとしてはもちろん面白くない。
泣くこともなく、平然としている私に対し、もっといじめようって思わせたのだと思う。
続く、、、。