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「衣食足りて礼節を知る」を考える

 古代中国、春秋時代の名宰相 管仲のお言葉。
 原文は「倉廩(そうりん)実(み)つれば則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」だそうです。
 意味は「人民は米倉に穀物がいっぱい詰まっていれば、道徳心を持って礼儀と節操を知るようになり、衣服や食物が満ち足りてこそ、名誉と恥辱の違いを心得るようになる」とされています。

 「民の生活が安定してこそ、治安が良くなり、国は富む」と解釈できます。これは政治だけに限らず、経営の面でも同じでしょう。

 労働者の生活が安定し、自身の将来に希望を持ててこそ、労働者は働き続けようと考えます。
 企業の最大の目的は「存続すること」。労働者が居てこその企業ですから、この観点は大事です。利益は手段にしか過ぎません。

 最近は人手不足倒産が増えています。「利益が出せるのに働き手が居ないから倒産」です。存続できてない。

 労働者の衣食を足る様に計らい、そして仕事の質を高めるように促す。
 「第一の経営戦略」と位置付けて経営していただきたいですね。

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