JAふくおかユニオン

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最近の記事

農協の人事制度

 全国農協大会が終了し、各都道府県でも農協大会が開催されています。  全国で慢性的な人手不足の問題がありますから、農協大会の協議案にも人手確保の方策が盛り込まれている様です。  賃上げ、職場環境の改善等、様々な方策がおこなわれていくかと思います。良い傾向「では」あります。敢えて「では」。  賃上げや職場環境は、それぞれで実感できるものですから「分かり易い」。  しかし、農協の人事制度、特に異動や考課制度が不透明な部分が多いのですね。  こうした不透明な「分かりにくい部分

    • 新卒3年以内の転職が増加

      #日経COMEMO #NIKKEI  上記の記事。「そうでしょうね」が正直なとこ。  コロナ禍での就活。コロナ明けの労働環境の改善状況と色々な要因があるでしょう。良い条件のところがあったらドンドン転職すべき。  ただ、転職し続けるのは難しいのも事実。  今、居るところで「自ら変える」のも方法の一つ。労働組合を活用するのもその方法です。  「ウチには労働組合は無い」。それなら作ればいい。入ればいい。日本には様々な労働組合がありますから。  若者に限らず、働く全ての方々

      • 全国農協大会が開催されました

         18日、全国農協大会が都内で開催されました。実出席で1,500名、オンラインでは2,500名が参加されたそうです。  コロナ前は実出席で2,000名超が参加して、宿泊アリで開催されてましたね。改めてコロナは社会全体を変えたと感じます。  さて、全国農協大会ですが、日本農業新聞の記事によると「組合員・地域とともに食と農を支える協同の力 ~ 協同活動と総合事業の好循環 ~」をスローガンとして掲げ、2025年度から3年間の方針が採択されたそうです。  主催の全中の山野徹会長はス

        • 本日は世界食糧デーです

           10月16日は国連が定めた世界の食料問題を考える「世界食糧デー」です。  現在の日本はカロリーベースの自給率が38%。金額ベースでは61%となっています。  カロリーベースは3年連続で同。金額ベースは前年58%でしたが、高騰していた輸入穀物が下がったことで3%ほど押し上げたそうです。  ただ、金額ベースはコロナ前は70%ほどでしたので、日本人の食費は財布を直撃していることが分かります。  この数値だけで判断してはいけないかもしれませんが、それでも日本人は「食を世界に依存

          各企業で内定式 農協は・・・

           10月1日に各企業では内定式がおこなわれたそうです。大きな希望を持って出席された方々も多いでしょう。  売り手市場の人材確保競争時代となってまして、農協などの系統組織は人材確保で苦労している様です。  一部の農協でも内定式をおこない、出来る限り入組してもらえるように工夫しています。  ここで注意なのが、着飾っているのが入口(=内定式)だけではいけません。中身(農協の職場や労働条件)も充実させてこそ、内定式も意味があるものになります。  中途退職者は減ってない。これでは

          各企業で内定式 農協は・・・

          総選挙だそうで・・・

           新総理が解散総選挙を明確にして、日本中がザワザワしてますね。当然、農協組織も同様で、農政連を中心に動き始めてるのでしょう。  大昔のお話しですが、当時の選挙は凄かったらしい。  投票日には、農協がバス巡回して農家組合員を乗せて投票所へ。その後はみんなで懇親会・・・(当時でも法的にヤバかったのではないかと思います)。  それぐらい、政治は農業や農協組織、そして私たちの生活に密接なものだったし、今でもそうですね。  前回の総選挙で投票した立候補者が、その後、どんな活動をし

          総選挙だそうで・・・

          物価高・・・「手当」を考える

           みなさんの働く職場では「手当」の見直しはおこなわれてますか?  働く労働者にとって給料は大事。加えて、支払われる様々な「手当」も同様。  最近、「家族手当」の支給の考え方の見直しが検討されているのは、時代の流れと言って良いでしょう。  春闘等では賃上げのみがクローズアップされがち。同じくらい「手当」も大事なのに。  物価高ですから手当も物価同様にスライドさせないと、「実質が目減り」します。  通勤費なんかが例。燃料代は政府補助によって、あまり変わってない様に感じますが、

          物価高・・・「手当」を考える

          2024秋季・年末闘争は結果に拘る

           物価高が続き、2024春闘での賃上げ効果も薄まってます。  以前は、原油や食糧等の輸入品の高騰、いわゆるコストプッシュによる物価高でした。加えて、円安と消費税によって3重苦で国民生活を圧迫していました。  直近は賃上げによる値上げも増えてきて、高騰の質が変わっている様です。賃上げが拡がることは素晴らしいことですが、それが一部に留まっていることが問題です。  農協組織も賃上げする農協、しない農協と別れるし、賃上げしてる農協でも金額の大小があって、一般企業との格差は更に拡大

          2024秋季・年末闘争は結果に拘る

          「衣食足りて礼節を知る」を考える

           古代中国、春秋時代の名宰相 管仲のお言葉。  原文は「倉廩(そうりん)実(み)つれば則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」だそうです。  意味は「人民は米倉に穀物がいっぱい詰まっていれば、道徳心を持って礼儀と節操を知るようになり、衣服や食物が満ち足りてこそ、名誉と恥辱の違いを心得るようになる」とされています。  「民の生活が安定してこそ、治安が良くなり、国は富む」と解釈できます。これは政治だけに限らず、経営の面でも同じでしょう。  労働者の生活が安定し、自

          「衣食足りて礼節を知る」を考える

          農水省の農協共済 監督指針見直し   その後・・・

           共済事業の監督指針が見直され、1年半くらい経過しました。見直しでは「不必要な共済契約は不祥事件」とされましたので、農協のそれまでやってきた共済推進が出来なくなりました。  ここで「それぞれの農協がどう動いたか」。  推進目標や方法を大きく見直す農協、とりあえずの農協等々、様々出ています。・・・この違いは何なのか。  それは「リーダーの決断」。「職員の自爆を前提にした共済目標」を「農協経営者としてどう考えるか」です。  決断できるリーダーが居る農協、居ない農協。  農協

          農水省の農協共済 監督指針見直し   その後・・・

          要求実現に向けて

           9月6日に「2024秋季・年末闘争 学習討論集会」を開催しました。  秋季・年末闘争方針を具体化し、県統一要求としては「第44回福岡県農協大会」、「2025春闘での賃上げ実施」の2項目を設定しました。  その他では、労働時間や事業推進、ハラスメント撲滅等々を要求項目としています。  今後は、各支部段階で「職場点検活動」と位置付けた、労組執行部による職場巡回活動を実施し、要求づくりへと取り組むこととしています。  併せて「労働組合運動の基礎」の学習会も開催しました。  学習

          経営3資源「ヒト、モノ、カネ」    最初に「ヒト」

           景気回復もあって、日本全体が人手不足と言われてます。農協組織の場合は、アベノミクスが始まった頃より一般企業との新卒採用競争に遅れている状況が続いています。コロナ後は、更に離された。  日本が人手不足に直面することは、前々から分かってた。  第2次ベビーブームの頃の1974年生まれ(およそ50歳)は200万人。今の20歳の2004年生まれは111万人(この数字はその後更に減っていく)。  毎年約15万人が全国各地の有名企業に採用されますので、残りを全国の企業で取り合ってる

          経営3資源「ヒト、モノ、カネ」    最初に「ヒト」

          経営者「残業代をキチンと払います」 労働者「当たり前だ」

           東北地方のある市民病院が未払い残業代8億円を分割支給するとのニュースを見ました。  経緯は、市民病院が労基署から「時間外労働手当を適正に支給していない」と是正勧告を受けたそうで、時間外手当の基礎賃金に一部の手当を含めていたなかったこと。そして時間外労働の時間の過少申告も発覚したようです(2重に悪い)。  総額で10.5億円(なかなかの金額)。この内の2.3億円を支給(ショボすぎる)。残りの8億円超は「経営が悪いから・・・」と未支給としていたそう。  市民病院の経営は分

          経営者「残業代をキチンと払います」 労働者「当たり前だ」

          今年は3年に一度の全国農協大会が開催されます・・・第30回JA全国大会

           2024年10月18日、第30回JA全国大会が開催されます。  全国大会は3年に1度開催され、そこでの決議事項を踏まえて各都道府県大会が開催。その後、全国の単位農協等で中期方針が策定されていきます。農協労働者にも関わる3ヶ年計画の方向が決まる大事な大会です。  全国や都道府県の農協大会の組織協議案は、農家組合員や准組合員、農協の理事のみでは無く、農協で働いている労働者も組織協議案に意見をすることが求められています(ココ大事)。  「もっと給料上げてくれ」とか、「サービス

          今年は3年に一度の全国農協大会が開催されます・・・第30回JA全国大会

          最低賃金は最低賃金なのです

           最低賃金法の目的は次の通りです。  「この法律は、賃金の低廉な労働者について、賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする」  つまり、最低賃金で労働者を雇用することは「その企業は社会に貢献していない」と言うこと。  最低な生活水準しか送れない賃金で働くよう求める企業は改めてくださいと国は求めているのでしょう。  しかし、今の

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          コメ騒動 江戸、大正、平成も、そして令和・・・

           都市部を中心におコメが無い。  ちょっと農村部に足を延ばしても無い。そんな令和のコメ騒動。  江戸時代では大塩平八郎の乱。大正はコメ騒動。平成は冷夏によるコメ不足、と色々ありますが、今回のコメ不足は更に要因が増えている様に思います(買占めと転売は止めて欲しい・・・)。  ただ、共通していることは食糧問題。国民を飢えさせる政府であってはならんのです。  戦後でも、食糧不足による「棄民」もありました。  政府には、「食糧と食料の安定供給」「農業と生産力の向上」を第一として

          コメ騒動 江戸、大正、平成も、そして令和・・・