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「経営理念」とは?

以前、経営管理という仕事について記事を書いたが、そのときにこんな図を示した。

今回は、この一番初めにある「理念」について書いてみたいと思う。


それにはまず、「会社」というものが何かというところに触れておかねばならない。

「会社」の定義を調べてみると、「営利を目的とした社団法人」という表現が多く見受けられる。


つまり、

1.利益を得ることを目的とした(営利を目的とした)

2.一定の目的のために集まった団体で(社団)

3.法律により権利義務の主体として認められたもの(法人)

ということになる。


1 については、「利益」とはなにかという話を別の記事で書くとして、ここでは、一定の目的のために集まった団体であるというところがポイントになる。


会社という集団を組織する構成員(役員や社員、アルバイトなど)は、ずっとその会社にいるとは限らない。

それぞれが入退社を繰り返すうちに、最初の創業メンバーは誰もいなくなっているかもしれない。

また、事業の撤退や新規参入、M&Aなども会社ではよくあることだ。


社員が全員別の人間に入れ替わって、全く別の事業をするようになったとき、それでも「同じ会社」だといえるだろうか。


このとき、その会社がその会社であると定義するものが、その構成員が集まっている「一定の目的」であって、その「一定の目的」こそが「理念」である。

会社の「存在意義」と言い換えることも出来るだろう。


実際には、世の中に存在する会社のうち半分以上には経営理念が存在しないらしい。

もちろん、そもそもその会社が設立された理由はあるのだろうが、それを理念として明示している会社はそれほど多くない。

社員数人の中小零細企業は数え切れないほどあるし、理念がなくとも長年存続している会社は山ほどある。


一方で、理念がない会社は成長しないという趣旨の記事もよく見る。

経営理念は会社の存在意義であるから、存在意義を失った会社は存在できなくなるというのは、ごく自然なことのように思える。

会社が岐路に立たされたとき、どういう行動を取るか判断するための指針となる、根本的な価値観になりうる。

社員にとっては、自分がその会社にいる理由のひとつになりうる。

だから、戦略を立てるときにも、その原点になりうる。


理念をしっかり作って、全社員にしっかり浸透させるのは、とても大事なことなんじゃないだろうか。


経営理念ドットコムなんてサイトもあって、結構参考になる。

会社によっても、それぞれ全く違っていて面白い。

あなたの会社の理念は何ですか?

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おおつぼ
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