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【鼻腔共鳴NGは嘘⁉】ボイトレ共鳴論争に決着!正しい鼻腔・咽頭・口腔共鳴について音声付きで徹底解説!

こんにちは。
女子ボーカル研究所🎤 ボイストレーナーのレイです。

「鼻腔共鳴を使うと弱々しい声になるから使ってはいけない!」

「鼻腔共鳴は存在しない!」

皆さん、こんなことを聴いたこと、
もしくは言われたことはありませんか?

私も過去に、
とりあえず色んなボイトレ動画を見て勉強しよう!
と思った時にそういった文言をよく耳にして、
混乱しました……

なぜなら、

裏声は鼻腔共鳴を使って出す!」

とかも言うじゃないですか。

鼻腔共鳴を丁寧に説明してくれてる人もいる中、
そういう意見が目に入ってくると
もうわけわかんないですよね。笑


ということで!
今回は鼻腔共鳴って本当に駄目なの?

という議題について、口腔、咽頭共鳴も交えて
現役ボイストレーナーが音声付きで徹底解説してみたいと思います!!!

まずは代表的な3つの共鳴である

1.  口腔共鳴
2.  咽頭共鳴
3.  鼻腔共鳴

についてそれぞれ説明していきたいと思います。

この記事は、

・共鳴についてよくわからない方
鼻腔共鳴で情報迷子になってしまった方
声帯閉鎖が強く声が重たくなりやすい
正しい知識を求めている方

には特に有益なお話になっているかと思います!

最後には無料プレゼントの案内もしているので
ぜひ最後まで読んでみてくださいね ♪



1.口腔共鳴


まずは下の画像をご覧ください。

口腔と書かれた場所がありますね。

分かりやすく言うならば、
口腔共鳴=口の中で響かせること
というイメージで大丈夫です。

では早速、口腔共鳴を体感してみましょう!



エクササイズ① 裏声ho


自分が出しやすい音
で大丈夫です。
裏声でho-と発声してみてください。


このとき、うまくいかないな、、
なんか抜けちゃうな……という人は

両手でわっかを作ってそれを筒のようにつなげてメガホン代わりに使ってみてください

そこに響かせるように意識すると
きれいに響いて鳴りやすいです。


OK例

NG例


裏声が出ない方


そもそも裏声が出せない!わからない!という方も安心してください。 
私も元々裏声が出せませんでした。

しかし、ボイトレのおかげで
自分がなぜ裏声を出せないのかを知り、
そして改善するまでに至りました!

最後にご案内する無料プレゼントでは
そういったお悩みにも対応します!
これを機に、ぜひ活用してみてくださいね!




2.  咽頭共鳴


また先ほどの画像を示します。


咽頭腔と示されているところが咽頭です。


こちらも、
咽頭共鳴=喉の奥の響き
というイメージで大丈夫です。

鼻腔共鳴や口腔共鳴が上の響きであるのに対し、
咽頭共鳴は下の響きとなります。

また、胸に響くことから
胸腔共鳴とも呼ばれたりしますね。



エクササイズ② 溜息


咽頭共鳴は、喉仏を下げ、咽頭腔が広がることで作られます。


後ろに響かせるようなイメージで
もやぁとため息をしてみてください。

このとき、
どんどん低音にいきながら息を混ぜていって
最後は息でふっと抜いてみましょう。

このとき、みぞおちあたりにふっと抜けて行くような感覚があると最高です


OK例

NG例



ため息で低音にいくにつれて詰まってしまう方

また、このとき喉で詰まって息で抜けない。低音になっていかない。という人は
喉仏を下げられていないということになります。

ストレッチで力みを取ったり、
喉仏を下げるようなエクササイズを入れてから
再度チャレンジしてみてください!




3.  鼻腔共鳴


ここで本題の鼻腔共鳴について説明します。

鼻腔共鳴は一般的に鼻の響きと呼ばれます。


しかし、世の中には、
鼻腔共鳴はやめろ医学的に鼻には響かない弱々しくなる、、など
そういった意見もちらほら目立ちますね。

今回はそれについて
閉鼻腔・開鼻腔の考えを用いて解説します!


突然知らない単語が出てきて
混乱させてしまったかもしれませんが
安心してください。

めちゃ分かりやすく説明します



①開鼻腔(オープンネイザル)

軟口蓋を開いた状態の音。
主に上咽頭あたりに響く、柔らかくて丸い音

②閉鼻腔(クローズネイザル)

軟口蓋を閉じた状態の音。
鼻腔に鋭く響く、強くて硬い音



見て分かる通り、
軟口蓋がキーポイントになります。



「開鼻腔は良くない」ってホント?

医学的に開鼻腔 (オープンネイザル) は
良くないとされています。

しかしそれはあくまで、
病的な筋力低下によって引き起こされる開鼻腔は
食事の際などに鼻への逆流が懸念されるため、、
だそうです。

参考サイトのURLをこちらに貼っておくので
さらに詳細が気になる!という方は見てみてくださいね。



話は戻りますが、
歌でいう開鼻腔は発声方法の一種です。

まあ、つまり開鼻腔も閉鼻腔もどちらも使えればいいということですね。

実は意外とどちらかしかできないという方は私の生徒にも多いです。


また、
私自身も閉鼻が強すぎることが悩みでした。

それによって、高音に移行していくときに
鼻に引っかかってしまい、
裏返りやすかったり、
声が重たく抜けがない歌声に、、、


もちろん、

・声帯の閉鎖がどれぐらい強いか
・どこの筋肉が強く入っているのか
・共鳴はどの程度のクオリティで主にどこに使われているのか
・喉の位置が高いか低いか    
                 など、、、


やはり身体のことなので
何か一つに原因が依存するということはありません



開鼻腔にも閉鼻腔にも
メリットデメリットは存在します


要はバランス作り使いどころが大事だということですね!



開鼻腔・閉鼻腔のメリットデメリット


開鼻腔メリット

→柔らかい音色になる
(バラードや音数の少ないテンポの遅い曲で映えやすい)
 咽頭共鳴とのバランスがとりやすい


デメリット
→声に芯を入れづらい為、特に高音で突抜けない
(アップテンポな曲で抜けにくい)


閉鼻腔のメリット
→声帯閉鎖が強くなるため突き抜けやすい


デメリット
→声帯閉鎖が強いことでだんだん声が重たくなっていく
 咽頭共鳴とのバランスが取りづらい



医学的に鼻腔には響かないってホント?

また、医学的に鼻腔には響かない!
という記事も散見されますが、

あれは、正確には鼻腔ではなく
上咽頭と呼ばれる場所に鳴らしているという解釈です。



下の図をご覧ください。


右側を見ると、
鼻腔の入口付近を示した上咽頭と呼ばれる場所があるかと思います。


図を見てもらえるとわかりやすいと思いますが、先ほど開鼻腔は咽頭共鳴とバランスが取りやすい
といったのはこのためです。


何が言いたいかというと、
鼻腔共鳴はダメ!なのではなく、

鼻腔共鳴=上咽頭共鳴!


ということです。


では早速やってみましょう!



エクササイズ③ ハミングでn~Ma


口の中に空気の玉を入れて
舌と軟口蓋の距離を取ってください。

その状態で、
鼻腔の入口(上咽頭)のあたりに響かせるように
n~ハミングをします。

柔らかく丸い音色になっていれば大丈夫です。

そのまま響きを残し、
繋げるようにして口を開けて
Ma~と発声してください。

このとき声が前にいってしまうと、
NG音声のように音色が変わってしまいます

響きをつなげるようなイメージでやると
うまくいきやすいですよ♪


OK例

NG例


ちなみに、
クローズネイザルは突き抜けたい箇所で歌に転用するのは問題ありませんが、それがメインだったり、癖づいたりしてしまうと声帯閉鎖が強く働きすぎてしまうことで発声での悩みを抱えやすくなってしまうかと思います。

まずは自分がどっちなのかを分析して、
どちらもできるようにしてみてください!




最後に


共鳴についておさらい

① 口腔共鳴=口の中(口腔)で作る響き

② 咽頭共鳴=喉仏を下げて喉の奥(咽頭)を広げることで作る響き

③ 鼻腔共鳴
以下2つをコントロールできるように!
開鼻腔(オープンネイザル)=上咽頭共鳴
 →柔らかくて丸みのある声
閉鼻腔(クローズネイザル)
 →声帯閉鎖が強くなり声が重たくなる



どこかに依存するのではなく、
全部をコントロールして自在に扱えるようになっていくことが大事!



共鳴腔はそれぞれが持って生まれたものです。

後天的に拡大したりができないため、
強化する、というよりは
磨いていくものという認識になるかと思います。

今回紹介した3つの共鳴を磨いて、
さらにレベルアップしていけるように頑張っていきましょう!



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