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浅間縄文ミュージアム AA

 縄文中期にその世界観を広げた八ヶ岳山麓。縄文人の精神世界を土器、石器、祭礼品、副葬品などから読み解こう。そんな気骨の感じられる展示が素晴らしい。

焼町土器(重要文化財)
焼町土器(重要文化財)
他では見られない優雅な形が特徴
数々の石器
竪穴住居跡
このリアルさ!!
  • 長野県佐久郡御代田大字馬瀬1901-1

  • 0297-32-8922

  • 休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日) 祝日の翌日

  • 観覧料 大人400円 子供200円

 ここ浅間山麓では縄文中期の派手な装飾の焼町土器が特徴です。これらの土器の特徴はドーナッツ状の突起、曲線、点での装飾です。水煙式や火焔式とも違います。これらは国の重要文化財に指定されています。
 またこの地域で産出された黒曜石で作られた石器も多数出土されています。これら黒曜石石器は縄文前期に当たる約7,000年前以降のもの。石器は矢じりである石鏃が多数出土しています。つまりこの頃は弓での狩猟が盛んだったと思われます。弓は縄文時代の大きな発明品で獲物にさほど近づかなくても狩りのできる革新的な道具でした。槍やこん棒とは大きな違いがあります。
 縄文時代も約5,000年前の中期になってくると、地球の温暖化がかなり進み木の実の採集が楽になってきます。栃の実や栗などの採取が進みます。それによって定住が促進され、狩猟から植物栽培へと食料調達の方法と食事内容が変化していったようです。この博物館ではその変化の流れも理解できます。

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