はろ

縄文時代の人々の暮らし、生活そして遺跡や土器、土偶などに興味を持ってます。まずは各地の博物館、埋蔵文化センター、そして遺跡などを訪ね歩いています。現地で改めて知ったこと、自分の感じたこと思ったことを紹介していきます。

はろ

縄文時代の人々の暮らし、生活そして遺跡や土器、土偶などに興味を持ってます。まずは各地の博物館、埋蔵文化センター、そして遺跡などを訪ね歩いています。現地で改めて知ったこと、自分の感じたこと思ったことを紹介していきます。

最近の記事

ヒラシロ遺跡

 浜松市天竜区熊(くんま)芝地区  小さな小さな道の駅「くんま水車の里」からまだまだ。車で15分くらい登っていきます。道は車同士がそのままではすれ違えない。譲り合わなければ進めません。着いたところはその熊(くんま)の芝地区。道案内はGoogleMap。道案内さんが目的地到着を教えてくれたら、そこには6~7人のおばさんたちが東屋で車座になってお話をしている。なにかイベントでもあるのかと聞いてみたら、移動販売車が来るからそれを皆で待っているところと言うことです。  スーパーの移動

    • なぜここに大集落 ???  宮谷白山遺跡

       縄文中期、柄鏡型竪穴住居。北には奥多摩湖、その奥には標高2,017mの雲取山。南7~8キロに桂川つまり中山道。北西に622.5mの百蔵川、北東には951mの扇山。 そしてここは標高400m位の扇状地の一番奥に位置している。南斜面で日当たりは良く、桂川までの眺望も素晴らしい。  でも、ここは斜面に位置している小さな平地。看板には大集落だったというようになっているけれど、奥はすぐに上り斜面、この奥には現在は人家は無い。雑木林になっている。南側もすぐに急な下り坂になっている。現在

      • 改めて縄文時代の生活を考えた

         浜松市博物館。ここは蜆塚公園となっている蜆塚遺跡に隣接して設置されています。実際の貝塚も保存展示されているし、復元された竪穴住居もあって見所のある公園です。  勿論、博物館も氷河期に日本列島にやってきたナウマンゾウや本州最古の人骨の浜北人の化石人骨などの展示もあり興味を掻き立てられます。  しかし、何といっても僕が驚いたのは二つの展示物です。「矢のささったシカの骨」、「刺突穴のある頭蓋骨」。  さる博物館の担当者または学芸員の方に聞いた話では、縄文人が弓矢を獲得したこと

        • 釈迦堂遺跡博物館

           中部山地に点在する縄文遺跡。この釈迦堂遺跡は中央自動車道の建設工事によって発見、発掘されました。昭和55年、56年の事です。  調査の結果発掘された遺物は旧石器時代、縄文時代、古墳時代、奈良時代、平安時代に及び、それは石器、土器、土偶、墓、住居跡と貴重な資料の数々です。特に縄文時代の前期、中期、後期の及ぶ土偶の数の多さには驚かされました。まさに土偶の聖地です。  この博物館は中央自動車道の釈迦堂パーキングエリアの下り線、上り線からアクセスできます。 山梨県笛吹市一宮町千米

          東京都埋蔵文化財調査センター

           昭和40年代多摩ニュータウンの開発造成と共に数多くの出土物が確認されました。それは旧石器時代から江戸時代の近世にまで及びます。  縄文時代に限っても、それは八ヶ岳などの中部山地から房総半島に掛けての交流の実際を見るこが出来るものです。土器や石器以外にも土偶も出土しており縄文早期から後期まで多様です。  近辺には遺跡庭園として「縄文の村」もあり、前期、中期の竪穴住居が復元されていたり、縄文の森としてクヌギ、コナラ、トチノキ、クリなど広葉樹で当時の生活環境を再現しています。散歩

          東京都埋蔵文化財調査センター

          浅間縄文ミュージアム AA

           縄文中期にその世界観を広げた八ヶ岳山麓。縄文人の精神世界を土器、石器、祭礼品、副葬品などから読み解こう。そんな気骨の感じられる展示が素晴らしい。 長野県佐久郡御代田大字馬瀬1901-1 0297-32-8922 休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日) 祝日の翌日 観覧料 大人400円 子供200円  ここ浅間山麓では縄文中期の派手な装飾の焼町土器が特徴です。これらの土器の特徴はドーナッツ状の突起、曲線、点での装飾です。水煙式や火焔式とも違います。これらは国

          浅間縄文ミュージアム AA

          茅野市尖石縄文考古館 AAA

           八ヶ岳山麓は約5,000年前縄文文化が繫栄し数多くの出土品が発掘されています。ここ尖石縄文考古館は尖石遺跡からの発掘物をはじめ、「縄文のビーナス」、「仮面の女神」の2体の国宝土偶があります。また、この八ヶ岳地域かで出土した2,000点余りの土器など数々の考古資料が展示されています。  館内は土偶の発掘状況や縄文集落のあり様など丁寧に詳しく展示されています。  当館は日本で初めて縄文集落が発掘された尖石遺跡に隣接し、集落跡とまたそれとは別に復元縄文住居も屋外展示しています。

          茅野市尖石縄文考古館 AAA

          長野県立歴史館 AA

           長野県地域の古代から近現代までの歴史、生活文化を丁寧に展示しています。また地域の歴史教育にも力を入れており、様々なイベントを催しています。  縄文時代に関する展示も特に水煙式土器の成り立ちや土器の動物絵の特徴、火炎土器の特徴、把手付き土器の特徴などきめ細かく説明書きがあり、解りやすい展示が特徴ともいえると思います。 長野県千曲市屋代260-6 026-274-2000 休館日 月曜日 1/10,3/21は開館、祝日、振替休日の翌日、年末年始 観覧料 常設展示室@30

          長野県立歴史館 AA

          内灘町歴史民俗資料館 風と砂の館 A

           金沢平野の北部に位置する内灘町。古代から近代までは「飛砂との闘い」の一言に尽きるようです。古代の石器や土器は数多く出土しているが、住居跡は見つかっていない。これは砂地であるために常に地形が変わり、耕作にも適していなかったためと思われます。  当資料館では縄文土器、弥生土器の展示がありますが、それにも増してこの地域の持つ歴史の激しさ、厳しさに驚きます。具体的には、北陸の宝塚と謳われた「栗ヶ崎遊園」。また戦後初の「基地反対闘争」。「河北潟の埋め立て、「凧の展示」などなど地域の歴

          内灘町歴史民俗資料館 風と砂の館 A

          金沢市埋蔵文化財収蔵庫 A

          金沢市新保本5丁目48番地 電話 076-240-2371 休館日 月曜日(祝日の場合はその次の平日)、年末年始 入館無料  国指定史跡チカモリ遺跡に隣接しています。チカモリ遺跡から出土した柱根などをはじめ、江戸時代に掛けての市内の出土品を展示。  巨大柱根が水中保存されていて、その存在感に見惚れてしまいます。また、土器類も数多く展示されています。  また隣接するチカモリ遺跡公園には、実際にそうであっただろうと想像された形で柱根が建てられており見ごたえがあります。

          金沢市埋蔵文化財収蔵庫 A

          金沢市埋蔵文化財センター 金沢縄文ワールド A

          石川県金沢市安原南60番地 電話 076-269-2451 休館日 月曜日・年末年始 祝日の場合は閉館し、その次の平日に休館 入館料 無料  金沢市には、巨大柱根が出土したチカモリ遺跡や漆で装飾された土器などが出土された中屋サワ遺跡などがあります。ここではそれらの縄文時代の遺物をはじめ江戸時代までの出土品を保護、展示し学術研究や縄文時代のイメージ映像体験など学習施設としても整備されています。

          金沢市埋蔵文化財センター 金沢縄文ワールド A

          津幡ふるさと歴史館 れきしる A

          石川県河北郡津幡町清水リ1番地1 076-288-2101 休館日 毎週月曜日 祝祭日の場合は、直後の休日でない日 観覧料 100円  町立の歴史博物館。町でこれだけの施設を作るということは、かなり大変なことだと思います。それだけに町民の皆さんの歴史に対する熱意が伺えます。  縄文に関するもの以外にも弥生時代、近世、近代の遺物や現代、昭和の時代を映しているものまで幅広く当地の歴史を展示しています。  縄文時代のものとしては後期の土器、石鏃や石斧など40点ほど。その他弥

          津幡ふるさと歴史館 れきしる A

          福井県立若狭歴史博物館 AA

          福井県小浜市遠敷2丁目104番地 0770-56-0525 休館日 第2・4月曜日(祝日の場合は翌日) @310、高校生以下・70歳以上は無料   福井県西部の嶺南地方の旧石器時代から古墳時代までのこの地方の成り立ちと、中世の祭礼や芸能など、そして都と地方の中継地点を表す数々の物品や仏像など特徴ある展示を行っています。  縄文時代のものに関しては、主に鳥浜遺跡の草創期から前期にかけての出土品を中心にして、寒冷期から温暖期への環境の変化と人々の営みの変化に焦点を当てた

          福井県立若狭歴史博物館 AA

          若狭三方縄文博物館 AAA

          福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 電話0770-45-2270 9:00~17:00 休館日 火曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始  縄文時代の文化を伝えるということを主テーマとした博物館です。  展示内容は漁労に使ったであろう丸木舟や村での人々の生活の様子、勿論縄文人の想いのこもった土器類など多様です。またその時代の環境を表現する大杉の株。またすぐ隣にある福井県立年縞博物館では三方五湖から発見された7万年の及ぶ年縞(ねんこう)という湖底に溜まった堆積地

          若狭三方縄文博物館 AAA