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猫の銀ちゃん(素人飼い主の経験)

うちの愛猫の銀ちゃんについて書きたいと思いました。それは追悼の気持ちが主な理由なのですが、それに加えて、これまで他の方のブログにとても助けられたということも大きな理由の一つです。例えば、病気に関して(特にSUBシステム)、末期に関して、などの記事は非常に参考になりました。この記事も、もし誰かの役に少しでも立てたらいいなと願います。それにより、ちょっと暗い話が多くなりがちですし、私は猫や犬を飼ったことがなく何も知りませんでしたので反省点ばかりですが・・・。あと、めちゃめちゃ長いです。

そんなわけで、基本的には銀ちゃんの人生を振り返る形で追悼ですが、特に最後の部分に経験のシェアを付けました(下の目次の通りです)。



銀ちゃん(女の子)との出会い

2011年8月(たぶん)、銀ちゃんが生まれました。初めて見つけたのは母猫の黒ちゃんと一緒のときです。兄弟はいない一人っ子の様子でした。とにかく可愛くてたまりませんでした😍でも触って人間の匂いがつくと母猫に捨てられると聞いていたので、触りたい気持ちをグッとこらえました。実際、黒ちゃんには人間は最後まで全く近づけませんでした。ちなみに、なぜか銀ちゃんのことをずっと男の子と思っていました。

2011年10月 なんかかわいい子が網戸の外に😍 寝ているところを激写、かわいい😍
ちなみに私達人間は黒ちゃんには近づくことができません。

黒ちゃんには人間は近づけないし発見頻度も低いのですが、銀ちゃんは人間に抵抗が無いようで、そのあまりの可愛さもあいまって、うちの賃貸のみんなに愛されている様子でした。

2012年4月 となりの小屋の屋根の上で発見、梅が良く似合う😍 ずいぶん成長しました💕
家にきた後より、このころのほうが顔つきが大人びているような❓

2012年6月、いきなりですが、銀ちゃんと黒ちゃんが子供を産みました。1年もたたずに産むと知らなかったので驚きました。みんなとってもかわいい、ですが・・・、すぐにいなくなった子がいることに気づきました(最初見つけた時と比較して数が減っていた)。振り返ると銀ちゃんも、もしかしたら生まれたときは一人っ子ではなくて、兄弟がすぐにいなくなったのかもしれません。調べると、交通事故や、保健所に連れていかれることも多いそうです(猫は犬の5倍、殺処分のほとんどが幼猫だそうです)。野良猫、特に幼猫の生活は非常に厳しい。周辺住民にとっての被害も深刻だそうです。ということで、もしかしたら銀ちゃんたちは周辺の知らない誰かからも愛されているかもしれないと思いましたが、猫にとっても、人間にとっても、このままではいけない、対策には急を要する、と思いました。

2012年7月 銀ちゃんの横にちっちゃい銀ちゃん(色違い)が・・・😍

猫の生活、そして都会の人間社会にとって、どうすればよいのか?これに悩む方は多いのではないかと想像します。私も考えましたが無知でしたので、保護活動を強力にサポートされている動物病院①のお医者さんに伺いました。曰く、ベストは飼い主を探す、それが無理なら避妊去勢して地域猫化する(その間もチャンスがあれば飼い主を探す)、とのことでした。無知な私は、自由な印象が強い猫にとって家猫化して自由がなくなること自体に悩んでいましたが、よく考えると、空間的自由だけでなく、飢えや危険からの自由など、多方面の自由もあるようです。また周辺地域への影響はもちろん、積もり積もって生態系への影響もあります。少なくとも現在の都会においてはこれがベストだという考えは現時点で納得しています。もちろん、状況や時代とともに変わるでしょうけども、それは何事も同じと思います。

急いで譲渡の努力をしました。しかし、一匹もらってもらうだけでも大変なぐらいでした。保護活動の皆様は本当に凄いと思いました。(直接はなかなか手伝えないので、代わりに寄付しています)

これはすぐにはできないと思ったので、急いでペット可の物件を探しました。実はこれも難しかったです。いや、ペット可は多いのですが、猫の多頭飼いを認めてくれる所はほとんどありませんでした。頑張って探してくれた不動産屋さん、いま認めてくれている賃貸の大家さんに感謝です。そして、銀ちゃん含め、引っ越し可能になった時点まで生き延びて保護できた5匹を迎え入れることになりました。


一緒に住むのは驚くほど幸せ

2012年8月、人生で初めての猫との暮らしが始まりました。それは驚くほど幸せです。とにかく可愛い。単に可愛いというよりは、もっとめちゃめちゃに可愛いです。毎日、もう一生分の幸せを十分にいただいたような気分になりますし、5匹には多大な感謝です。なにせ平日ですら、信じられないほどかわいい子達が、家に帰るとニャーとスリスリで迎えてくれて、いつでも気づいたら横にいて、お風呂いって部屋に戻っても待ってましたとドアの前にいて、寝て起きたら大合唱で(朝はお腹が空いているから)、行ってきますの時には見送りに来てくれる、という毎日です(ちなみに、お帰りや行ってらっしゃいは全員ではなくて、大体1~2匹が来てくれます)。

ということで、おうちに迎え入れました、とにかくかわいい😍 家に住むのはストレスではないかと心配していたのですが、銀ちゃんもさっそくこのリラックスして寝てくれて何よりでした😄 右は1年後ですが、お子様達はみんな銀ちゃんより大きくなりました。

いま写真を見て、引っ越したばかりの時を思い出すと笑えてきます。なにせ猫を飼うために引っ越しましたし、避妊去勢したり、トイレとか猫環境をそろえたり、その準備ばっかり頭にあって、人間のものは用意してなかったので地べたで寝てました。夏でしたし。そんな中みんなとっても可愛く、はしゃいでは寝て、走り回っては寝て、という感じでした。めちゃめちゃ可愛いのですけど、子猫たちは人間が寝ていると思いっきり顔の上も踏んでいくので、寝てもすぐに起こされます。というか痛いし、目とか危ないし。ということでソファを急いで買いました。ブラインドはつけたその日に壊されるし。あとは、網戸をやぶって出たらいけないから、焼肉の網をつないでテラス窓を鉄格子化したのですが、子猫たちがそこをよじ登っては飛び降りて来たり、いやあ、もう可愛くて可愛くて、何もかも笑えてきますし、初めてだったのでワンダーランドでした。

もちろん大きくなると鉄格子もよじ登れなくなるのですが、いまも急にみんなでドタドタと走り回ったり、スリスリ甘えて来たり、毎日もう家の中は別世界のお花畑みたいな感じです。これが中毒性をもつんだろうと思いますが・・・。犬も魚も他の動物もみんな大好きですが(人間も物も好きです)、お店では猫グッズばっかり目に入るので、冷静に考えると深刻な症状のような気もします・・・。

と、ここを長々と書くと、完全に飼い主バカになるので、この辺でやめておきます。なんにしても、そんな状態だから多少の辛さがあっても耐えられると思いますし、世の中に貢献したいなとも思えます(社会にとっても良い?)。


銀ちゃんの体調に異変が・・・

2018年、銀ちゃん6歳後半、食欲が落ちました。そもそも銀ちゃんは他の子達と比較して食の選り好みが強く、食いしん坊ではなかったですが、その日常と比較しても食欲が落ちました。また、普段のリラックスした感じもなく、元気もなくなりました。

当然ながら動物病院②(引っ越したので別の病院)に連れて行きました。「猫はこういうことはしょっちゅうあるので、吐き気止めで様子を見ましょう」、となりました。確かに少し調子は戻ったような感じはありましたが、薬をやめると調子が悪くなるので動物病院に行き・・・、ということを何回か繰り返しました。

体重も減ってきましたので、これはさすがに原因の解決が必要なのではないかと獣医さんにたずねましたが、「猫の中には太りすぎないように自分で適正体重を保とうとする子もいる、この子は健康的だしスタイルも良い、全然問題ない」とのことでした。

しかしどんどん痩せてきたので、もう様子見は続けられないと思い、血液検査をお願いしました。かなり反対されましたし、プロの先生に口出ししたくないと思い続けてきましたが、さすがに原因特定をしなければならないと思い、「いやでもそこをなんとか」、と、強めに食い下がりました。すると、しぶしぶ血液検査をしてくれました。

別の日、血液検査の結果を聞きに行くと、獣医さんは、「想像もできなかった」という前置きで、腎不全だと教えてくれました。「残念ながらもうコレをあげるぐらいしかできない」と、セミントラという薬を渡されました。最初に病院に行ってから半年ぐらいたってしまっていました。

かなり混乱したのを覚えています。猫の多くは腎不全でなくなることは知っていました。しかし、まだ7歳だし、毎月のように病院で診てもらっていたのに・・・。振り返るといろんなところで自分が無知ゆえに失敗しており、銀ちゃんにあまりに申し訳なくて、いくら後悔してもしきれないほど後悔しました。

とはいえ確かに元気そうに見えるのですよね・・・。めちゃめちゃ可愛いし😍 毎日一緒に暮らしていると、調子が悪いというのは気づくのですけど、銀ちゃんは調子の悪さが表れにくい子とのことで、たまにしか見ない先生には本質的に判断が難しいと思いました。そういうこともあるので、多少は食い下がってでも、気になっていることはちゃんと自信もって主張しないといけないなと思いました。



尿路結石、水腎症、SUBシステム

上記のように「残念ながらもうコレをあげるぐらいしかできない」とのことでしたが、血液検査一つで命をあきらめられるわけもなく、別の病院③で見てもらいました。すると、やはり腎不全ですが、その原因はレントゲンによって尿路結石(シュウ酸カルシウム)だとわかりました。この病院は尿管結石の手術を得意としているところですが、「もう手の施しようがない」とのことで、余命は一か月もないだろうとのことでした。銀ちゃんは石ができやすく、たまたま一つが詰まったわけではなくて腎臓などにもたくさん石があり、そもそも猫の尿管は非常に細いため、手術をしてもまたすぐに詰まってしまうだろう、とのことでした。きちんと検査をしていただいたうえでの結論で、あまりの辛さと、その時の視界を鮮明に覚えています。

できる限りマシになるよう定期的に皮下点滴に通っていたのですが、ある日、さらに調子が悪くなりました。しかしこの日は動物病院③は休診日でした。なので、家の近くで動物病院④を探して診てもらいに行きました。これが後に幸いとなりました。この先生は本当に救世主で、口コミでは冷たいとか愛想が悪いとか書かれていてその通りなところもあるのですが、ブラックジャックみたいに凄腕で、本当はとても愛情があり信頼のおける方で、心から感謝と尊敬をしていますし、今も他の子がお世話になっています。この、銀ちゃんの状態悪化が休診日に重なったこと、ネットで探した病院の中でパートナーが動物病院④を選んでくれたこと、いろんな奇跡に感謝です。

動物病院④の先生は、触診の時点で後述の腎臓の状態を言い当てました。さらに手を伸ばすところにエコーがあり、すぐにエコーで腎臓を見て確認し、状況を説明してくれました。レントゲンでも伝えられなかった詳細な状況を聞いて驚きました(動物病院④にもレントゲンはあります)。

銀ちゃんの状態は以下のようなものでした(下記図Cの④の状態)。2個ある腎臓のうち、片方は小さく縮んでおり、もう片方は巨大に膨れ上がっていました。これは時々ある状態とのことでした。確かにネットにも載っており、「大きい腎臓と小さい腎臓の症候群」と言われる状態だそうです。まず、過去に片方の腎臓につながる尿管が詰まって(尿管閉塞は、膀胱がパンパンになって違和感が生じる尿道閉塞とは違い症状として現れにくい)、そちら側が機能不全となり小さく萎んでしまって(この時点ではもう片方の腎臓が機能しているため、やはり症状や血液検査では気づきにくい)、そして今、残りのもう片方の腎臓につながる尿管が詰まって大きくはれ上がっている、と推測されるようです。尿管が詰まり腎臓が大きくはれ上がるのは水腎症と呼ばれます。尿が流れず、毒素がたまり、急性尿毒症として非常に苦しく、すぐに死に至る危険な状態です。

銀ちゃんの状態 (A)腎臓の説明。要するに、血液から毒素をとって尿へと流す役割。これが働かないと毒素が抜けず、体中に毒素がたまる(尿毒症)。左右で同じものが2つある。(B)腎臓の詳細。糸球体がフィルター(透析膜)のようなことで血液の成分を水に溶かしだす。これが原尿。尿細管では必要な成分(99%)を再吸収し、毒素(1%)を尿として残す。(C)「大きい腎臓と小さい腎臓の症候群」とSUBシステム。腎臓は2つあるため、体中に毒素がたまって病状として現れる(尿毒症)のは④の段階になる。この時には既に片方の腎臓は死んでいる。もう片方の状態は危機的状態であり、時々刻々と糸球体などが死滅していっているため、できるだけ早くSUBなどで救出することが重要となる。この、残った方の腎臓の機能で、残りの生涯を過ごすことになる。※この図は私が作成したもので、 CC BY 4.0 として、著作権者を表示する限り商用利用も含め自由に使用、配布、改変ができます。

先生いわく、これに対して現在の獣医学でとれる術は、SUBシステムとのことでした。SUBはSubcutaneous Ureteral Bypass(皮下尿管バイパス)の略で、要するに人工尿管を入れるということです。どうでもいいのですが、素晴らしい技術ながらちょっとややこしいのは、Subsystemというと「大きなシステムの下の階層にある部分システム」のことを指す英単語として存在しますので、「SUBシステム」という名前は固有名詞としては使いにくいなと思いました。SUBカテーテルとかにしてくれればよいと思うのですが・・・。

SUBシステムのメリットは、現在の病状は尿管結石が原因なので、それさえ解決すれば健康状態に戻るということです。銀ちゃんのように7歳という若さだと、この原因以外はまだまだ元気な状態なので、特にそうなります。デメリットは、それを実施できる病院が少ないことと(特に当時は先端技術だったこともあり)、お金がかかるということ(作業代だけでなくSUBシステムの器具等自体も高い)、何かの理由で上手くいかないこともあること、です。

この動物病院④の先生は大きな病院⑤と強いつながりがあり、SUBシステムの手術をしたい場合には紹介していただけるとのことでした。しかし、お金もかかるし前例も少ないためトラブルもあるということで、「ネットなどで良く調べてから決断してください」と言われました。

参考までに金額ですが、すべてうまくいけば、手術が30~60万円、その後、数か月に一度のバイパス洗浄に2~4万円です。ただし、うまくいかないと手術をやりなおしたり、洗浄が毎月だったり、詰まりやすい体質だと皮下点滴を数日に一回おこなったり、となります。よって手術以外の年間費用は10~100万円と大きな幅が出ると思います。



SUBシステムと共に過ごした5年

2019年2月18日、銀ちゃん7歳半、SUB手術。銀ちゃんは若く、結石と、それによって傷ついてしまった腎臓以外は健康ですので、SUBシステムの手術を受けることになりました。手術は成功し、5日間ほどの長い入院を経て、帰ってきました(もちろん毎日お見舞いに行きました)。

手術時の腎臓状態の指標(CRE:クレアチニン)は7~8で、末期腎不全でした。この数値は入院中にどんどん下がり、軽~中程度(CRE2~3)まで落ちました。水腎症の期間で傷ついていたため、腎不全の解消とまではいきませんでしたが、銀ちゃんは食欲も戻り、非常に元気な日々を暮らせるようになりました。

その後は正直な話、かなり元気でした。もう毎日かわいくてしかたない日々でした。お腹が空いたら「メシメシ!」と叫んで、ちょっと待たせている間は可愛い目でじっと見つめてきて、みんなと走り回って遊んだり、誰かをブラッシングしているとすぐに自分にしてと言わんばかりに横に来たり、まあ基本的にはみんなと一緒にぐっすり寝たり、膝の上で寝たり、という幸せそうでとってもかわいい日々を過ごせました。動物病院の先生方とSUBシステム、そして何より銀ちゃん自身の頑張りと、パートナーの献身的なお世話に、心から感謝しています。

体重もどんどん増えていき、先生からは「4kgを超えると脂肪がつきすぎて洗浄もしにくくなるけど、どうせそこまでは増えないでしょうからドンドンご飯をあげてください」、といわれていましたが、4kgを超えました。そもそも選り好みの激しい銀ちゃんですが、それでも体重が増えた背景にはパートナーによる最適なご飯探しと給餌方法のトライ&エラーがあります。

一般的には数か月に一度の洗浄だけで良いのですが、銀ちゃんは石が生成されやすい性質とのことで、それだと詰まってしまいました。よって、洗浄を1~2か月とし、週に1~2回の皮下点滴とエコーでの確認を続けることになりました。皮下点滴は腎不全のサポートとしても効果がありますので、その頻度は状況が悪化するほどにあげていき、最後の一年は週3回になりました。

SUBの洗浄は兵庫県三田市の病院⑤なので遠いのですが、銀ちゃんは車の中でも元気で、普通に用意したトイレで大小の用も足しますし、待ち時間は膝で寝たりと、それほど嫌がってないのがありがたかったです。まあ、診察の時はめちゃめちゃ不機嫌なのですけど、それはしょうがないとして・・・。

SUBシステムのおかげで銀ちゃんは元気を取り戻しました。走り回って遊んだり、裏返って寝たり、とにかく可愛いです。動物病院の皆様、パートナー、その他の皆様、そして何より頑張った銀ちゃん、誠にありがとうございました🙇

一応、SUBの一般的なことも調べました。銀ちゃんが手術してもらった動物病院⑤は最先端で素晴らしく有名な病院でしたので、一度も感染などしたことがないそうですが、一般的には細菌感染で苦しめられることも多いようです。また、銀ちゃんは石が詰まりやすい体質でしたが、そうでなくてもSUBシステムのチューブは内側が石灰化してつまってくるので、およそ1年半ぐらいで閉塞し、交換手術になるという論文データがあります(↓)。これは古いので今はもっとましだと思いますが、銀ちゃんも同じ理由で再手術しました。

実際には(主にパートナーによる)たくさんのお世話も必要でしたし、まあ色々とあるにはありますが、少なくとも銀ちゃんに関して言えば、SUBシステムが無かったらこの元気な5年間はなかったですし、SUBシステム前の状態はかなり苦しそうでしたので、苦しい期間も短くなったと思います。本当に、獣医の先生方と技術、そして何より頑張ってくれた銀ちゃんとパートナーに心より深く感謝しています。



銀ちゃん旅立ち

この話はもう辛くて辛くてしょうがないのですが、私自身のこの最中には、どなたかのブログの情報に助けられましたので(心の準備といいますか)、やっぱり書いておこうと思います。

2024年1月、銀ちゃんのCREは6.5でした。これまで少しずつですが上がってきており、先生のお話ではそろそろ危ないとのことでした。これまではSUBシステムの通りが悪いとCREの数値が上がるということがしばしばありましたが、この時はSUBシステムの通過は良いままでした(最後までSUBシステムは問題なかったです、感謝)。またCREの値が徐々に上がり続けてきたことからも、先生のお話では腎臓の寿命だと考えられるとのことでした。

それでも、リンの値は抑えられており、銀ちゃんはずっと元気で食欲もありました。嘔吐もなかったです(なお5年前のSUBシステム前は苦しそうで食欲もなく嘔吐も続いていました)。QOLにはリンが重要だそうです。そして最後まで体重はキープできていました。炭酸ランタン(リン用)とテルミサルタン(UPC用、これもずっと低かった)を、パートナーとの二人三脚で強制給餌なしで上手にウェットとともに食べていたおかげだと思います。

2024年4月、いよいよ銀ちゃんのCREは8を超えてきました。食欲も落ちてきました。尿管の問題はなく、腎臓の寿命ですので、もうやれることは、できるだけ脱水で苦しまないよう皮下点滴だけです。

それでも食欲は無いわけではなくて、4月でも元気でかわいい姿を見せてくれていました。なくなる10日前でも、ベッドで私の上に乗って気持ちよさそうにしていました(下にGIF動画があります)。

一週間前には食欲もかなり落ちてきて、机の下にいることが多くなりましたが、まだ寝ているときは健やかで、ソファーで膝の上でも気持ちよく寝てくれていました。ただ、私の上に乗ってくれたのは、この時が最後になりました。

その後、ずっと机の下にいるようになり、歩みもフラフラしだして、銀ちゃん自身では食べなくなりました。嘔吐は無いのでシリンジで強制給餌をしました(チューブ・ダイエット〈猫用キドナ〉腎疾患用)。

亡くなる2日前には寝るのもきちんと眠れていない様子で、眼が開いたままになりました。

翌日、私は仕事だったのですが、銀ちゃんは少し元気を取り戻し、ソファの上に来て、パートナーの膝の上にも乗ってくれたとのことでした。私が帰った時も、フラフラしながらも迎えに来てくれました。猫はなくなる前に元気になる瞬間があるということはよく知っていたのですが、それでも、もしかしてまた元気になってくれるのではないかと、奇跡を信じる気持ちでいっぱいでした。

次の日、動物病院の夜の診察時間に皮下点滴に行きました。前日に元気が出てきたので、「もしかしたらまた元気に?」、という話はしましたが、先生は、「今日か明日」と告げられました。超ベテランの先生にとっても、こんなに長い間、頻繁に見た猫はいないそうで(5年間で多分300回ぐらい通いました)、とても大事にしてくださっていました。

夜中になって、急に雨が激しくなり、雷までなりだしました。なかなかないぐらいの天候です。私たちもずっときちんと寝れておらず、メンタルもまったく通常ではない状態だったこともあり、不思議な雰囲気でした。そんな中、強制給餌をどうしようかとパートナーと話し合っていました。もう銀ちゃんにとってしんどいだけかもしれないと。そして、テーブルの下で横になっている銀ちゃんに、「どう?」と聞きました。

本当に話しかけたその直後、銀ちゃんは、むせた後、呼吸をしなくなりました。非常にあわてました。この間、この後もしばらく、夫婦二人で銀ちゃんにずっと声をかけていて、今でも思い出すだけで・・・。4月17日に日付が変わってすぐのことでした。

このところずっと辛い時期が続いていたのですが、さらに、信じられないぐらい悲しかったです・・・。不思議と激しい雷雨はすぐにおさまり、夜が明けると嘘みたいな晴天で、神様にもその瞬間だけ一緒に泣いていただけたのか、雷と共にお迎えに来ていただいたのか・・・。頭がちょっとおかしい感じで色々と思いめぐって・・・、という一日を過ごしました。(天候だけでなく、この後に奇跡がありましたが、それはまた下に書きます)

さらに次の日、近くの動物霊園にて葬儀をしてもらいました。非常に丁寧で、よりそってくれて、時間もゆっくりととってくれて、火葬やその後のお骨の説明もしっかりしてくれました。本当にありがたかったです。そして、銀ちゃんのお骨は家に帰ってきて、今も横にいます。

とにかく悲しくて悲しくて、人生でこんなことはなかったというぐらい悲しくて、とってもかわいい銀ちゃんを思い出しては、会いたくて、悲しくて、という感じでした。後悔もたくさんありましたので、その分だけ自分をたくさん責めました。こんなに自分の感情的になるとは・・・、と、自分に驚いたぐらいです。それもそのはず、毎日カワイイ銀ちゃんと過ごして、銀ちゃん中心の生活をして、気が付けば何から何まで猫グッズで、今も、カワイイ銀ちゃんの子や年下の兄弟達が一緒にいて、その始まりは銀ちゃんで・・・。

動画はなくなる10日ほど前です。いつものように、「ぶわぁ~」と言って(銀ちゃんはニャーとは言いません)すりすりと寄ってきて、早く横になれと急かしてきて、上に乗って、気持ちよさそうに寝ていきました。これは元気なころからずっと同じです。苦しい期間が長くはなかったのはありがたいと思いました🙇 亡くなって、ふと気づけば、眼鏡も(銀ちゃんカラーで肉球もついています)、眼鏡かけも、スリッパも、壁掛けも、床マットも、他にも全部、銀ちゃんグッズでした(もちろん他の子のグッズもたくさんありますが)。



ペットロスと立ち直り

ペットロスは深刻だと聞いてはいましたが、本当に深刻だと思いました。そして、たぶんこの悲しさは、脳の異常が起こらない限りは消えないように思います。しかし結局、ペットロスから立ち直らせてくれたのは、やはり銀ちゃんだと思います。もちろん他の4匹の猫の存在も非常に大きく、それも始まりは銀ちゃんです。

とても悲しいのですが、それも銀ちゃんへの愛ゆえです。そう思うと、こんなにも悲しい気持ちが沸くということ自体にも、温かみを感じました。それに、最初は亡くなった悲しみや、その直前の辛い時期をすぐに思い出すのですが、次第にそれ以前のこともたくさん思い出すようになってきました。

それもそのはず、振り返れば圧倒的に銀ちゃんと過ごした幸せのほうが大きいのです。本当に幸せな、可愛くて楽しい日々の生活をもらいました。飼い主としてダメだった後悔もいくつかありますが、それ以上に、たくさんファインプレーもあったと思えるようになりました。銀ちゃんにとっては、銀ちゃんに聞かないとわからないのですが、きっと幸せだったのではないかなと、そうであってほしいなと、強く思います。

その幸せな日々と比べると、最期のほんの少しの期間だけが辛いのです。いわば、最近だけが思い出されるという忘却関数との戦いでもあると思います。それに、その最期だって、2人と4匹で看取ることができました。これはむしろありがたいことです。

そのうえで、銀ちゃんは下記のような奇跡もプレゼントしてくれました。なんというか、猫って不思議な、ちょっと神的な雰囲気を感じるのですが、銀ちゃんは特にその雰囲気が強い猫でしたので、今でも銀ちゃんがそうしたように思えます。



奇跡のプレゼント

銀ちゃんが最初に余命宣告を受けた2019年、その4月から私はビジネスを始めました。そもそも二つほど理由があり、この何年か前から「ビジネスをしないとなあ」とは思っていました。しかし、行動力が足りなかったため、踏ん切りがつきませんでした。

そんなときに銀ちゃんが余命宣告を受け、色々なことを考える中で、その一つとして、何か銀ちゃんの爪痕をこの世に残したいという気持ちが沸きました。それが完全にエゴであることはわかっていたのですが、それでも、なぜかそれは重い腰を上げるだけの原動力を与えました。

結果的に銀ちゃんはSUBシステムで元気になったのですが、当然ながらそれ以前からビジネスの準備は開始していましたので(要するに当時の職のポジションを降りる)、そんなこんなでビジネスをはじめることができました。名前の由来も、ロゴも、名誉会長も、思いっきり銀ちゃんです。

最初の文字が、そのままロゴになっています。ここまで読んでいただいた方には、これが銀ちゃんであることはすぐにわかっていただけたと思います。 https://ansanga.com

その事業の内容は教育研究であり、研究に関しては依頼を受けて、研究を手伝う傭兵のようなサービスです。研究は論文になるまで長い時間がかかりますので、それがいつになるかは全く分かりません。それに、人類初のことをやりますので、頑張ってもできないという結果になることも多く、さらには私の事業に依頼された研究が論文になったからと言って、さほど貢献が大きくなければ著者として表にはでません。

それでも、事業が貢献した初めての論文が学術雑誌に採択されました。その日がなんと、2024年4月17日、銀ちゃんがなくなった日でした。もちろん論文自体にも、「Accepted17 April 2024」と書いてあります。

https://www.nature.com/articles/s41467-024-47989-9

学術論文は人類史に残りますので、銀ちゃんが由来の事業名と、銀ちゃんがなくなった日が、この一つの論文に残ることになりました。しかも、これは事業の記念すべき第一報目であり、かつ、この学術雑誌は非常にレベルの高い雑誌であるということも、なんだか神がかっています。もちろん、雑誌のレベルの高さは他の研究者の皆様による研究内容のレベルの高さによるものなのですが。

こんな偶然あり得ない、と、銀ちゃんからのプレゼントだと思いました。深い悲しみの中、感謝が溢れました。ただ、当時はひどく落ち込んでいましたので、実際には感謝の中でも、「あとほんの少し早かったら、生きている間に報告できたのに、一番直接報告したかった相手がもういない・・・」という気持ちがすぐに沸いてきましたが・・・。

奇跡はこれにとどまりませんでした。次の日、別の論文の審査の途中結果が初めて返ってきました。この論文は2023年の11月に投稿したのに、査読者が見つからないとのことで、なかなか返事が返って来ていませんでした。それが、上記のようなことがあった次の日に返ってきたのでびっくりしました。しかも、非常に評価は高かったです。さらに一か月後、他の査読者からのコメントもそろい、全て評価は非常に高く、修正は軽微なもので済んで、採択されました。それも、なくなった日のちょうど翌月、2024年5月17日のことです。

実はこの論文も、銀ちゃんにとっては特別な論文です。なぜなら銀ちゃんの写真が図1に載っているのです。これで、銀ちゃんの姿も人類史に残ることになりました。なおこの雑誌も、今やめちゃめちゃ大きくなったFrontiers Mediaという会社が最初に出したFrontiers in Neuroscienceというなかなか良い雑誌です。

「猫」という概念を知らないAIが、脳と同じようなプロセスにより、一枚の銀ちゃんの写真を見るだけで「猫」を学習できる、という研究https://www.frontiersin.org/journals/neuroscience/articles/10.3389/fnins.2024.1344114

さすがにこの連続で、もう銀ちゃんがやってくれたとしか思えていません。もちろん、そんなこと言っていてはいけない、というのはわかっていますが、まあこんな心理状態ですし、一番直接報告したかった相手もいませんので、ブログに書くぐらいは許してくださいませ・・・。

ついでながら、銀ちゃんは特許にもラインアートとして載っています。さすが銀ちゃんです。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2022-107734/10/ja

銀ちゃんって、メチャメチャかわいくて美しくて神がかっているだけではなくて、優しくて責任感があって、何をするにも物凄く頑張り屋という印象が強かったです。子育てもそうですし、家の中でも、他の子たちのケンカをしばらくじっと見つめては、最後に出てきて、どちらかの頭をたたいていました(特定の誰かになることは無かったので、悪いと思われる方なのだと思います)。ご飯も他の子が欲しいというと必ず譲ろうとします(だから銀ちゃんだけ離してあげていました)。闘病でも、獣医の先生方の予想を何度も何度も良い方に覆し、そのたびに驚かれました。常に先頭を走っていて、銀ちゃんが年下の4匹のため、我が家と相性の良い動物病院を紹介してくれたような気もしています。かわいくてかわいくて仕方がないと同時に、心から尊敬しています。きっと、今後、自分も銀ちゃんみたいに立派になって、銀ちゃんみたいに頑張って、世の中に良い貢献ができたら、喜んでくれるんじゃないかなあと思っています。そう思って、今日も、明日からも、毎日頑張ります。こんな銀ちゃんの生涯におともできたこと、物凄く光栄で幸運です。銀ちゃん、本当に、ありがとうございました。



猫に関する経験のシェア

最もわかりやすい指標は体重

猫の診断は難しいです。そもそも何をもって、調子が悪い、大したことない、ひどい、などを判断すべきか、というのもよくわかりません。ただ、非常にわかりやすいのは体重です。調子が悪そうに思えても、体重が維持できていたら大したことはない可能性が高いそうです。逆に、仮に非常に元気で食欲満点でも、体重が落ちてきたら問題です。例えば甲状腺機能亢進症だとそうなります。ですので、とにかく体重を測ることが重要だと思っています。

野良猫サバイバルは厳しい、できれば家に迎え入れたい

これは上記の最初の方に書いた通りです。できれば家に迎え入れてほしいなと願います。

SUBシステムはありがたい(まだ若いなら&お金が足りるなら)

これも上記に散々書きましたが、SUBシステムはありがたかったです。本当に、SUBシステムの手術をしてよかったと思います。ただし、これは状況によると思います。例えば、まだ若い(10歳未満)、尿管以外は元気、腎臓機能も残っていそう、既に一緒に暮らしている家族だ、などの場合には絶対に価値があると思います。

下部尿路ケアといってストルバイトだけに捉われないで

猫にとって、尿管結石を含め、株尿路ケアは生命線だと思います。最初、下部尿路ケアといえば、ストルバイト結石(マグネシウム)のケアだとばかり思っていました。しかし実際には、6歳あたりから、pHが逆で発生しやすくなる、シュウ酸カルシウム結石がメインになってくるようです。どちらも恐ろしいのですが、特にシュウ酸カルシウム結石は溶かすことができないという恐ろしさがあります。6歳ぐらいになってもストルバイト結石だけをケアするようなフードなどを続けていると危険ですので、どうぞご注意くださいませ。

ペット保険に入るなら最初のタイミングで

上記のように、家に迎え入れた時にはバタバタしていました。また、何かちょっと調子が悪くなったら獣医さんに診てもらうようにしていました。落ち着いたころに(だいぶ遅かったですが)、そういえばペット保険ってどうなのだろう、と思って、調べました。そしたら、調子が悪くなって動物病院に行ったりした猫は、保険代が出るかどうか微妙のような記述があったように記憶しています。保険に入っていれば、SUBシステムなども含め、驚くほど金銭面が楽だっただろうと思います。ですので、もしすぐに動物病院に連れて行くような飼い主の場合には、飼い始めるタイミングでペット保険に入るのが良いのだろうと思いました。

獣医さんにとっても診断は難しい

猫を飼いだすと、猫のことを本やインターネットで調べることが多くなると思います。猫の調子が悪い時は特にそうだと思います。しかし猫はしゃべらないので、確かな原因にたどりつくのは困難です。また、本やインターネットには、そのほとんどの文章に必ずと言っていいほど「調子が悪くなったら自分で考えずに動物病院に連れていきましょう」と書いてあります。その通りだと思います。とはいえ、猫は言葉を話さないので、原因の特定は獣医さんだって難しい、ということが、経験した感想です。

そもそも獣医さんは毎日その猫を見ているわけではないですし、時間も限られています。また、猫はデフォルトでよく吐くし、下痢するし、みたいなことがあり、病気の原因を特定することは原理的に難しいと思います。さらに、できるだけ検査すればよいのですが、例えば麻酔なしで猫の血液検査をすることも簡単ではないですので(麻酔は猫に負担がかかりますし)、さっと検査する、ということも獣医さんによってはしない場合も多いと思います。(自分が見た中で最も注射が上手な先生でも、場合によっては5回ぐらい針を刺しなおすときもありました。猫は動くし血管は細いし、どうみても難しいです・・・)

とはいえ、診断が遅れると手遅れになる場合も多いと思います。ですので、基本的には獣医の先生のおっしゃられたことに従うのですが、何回か繰り返しても治らないとか、どうしても気になる場合には、ちょっと申し訳ないとは思いますが、少し食い下がってもいいかもしれないと思います。例えば、「こんなのは猫には普通なので血液検査は不要」と言われ続けた場合に、「今回だけは、血液検査してみてください」とお願いするぐらいのことは、してよいのではないかな、と思います。自分はこのようにお願いしましたが、もう少し早く食い下がればよかったなと、今でも思います。まあ、それで好転していたかはわかりませんけども。

なお、どんな動物病院が良いか、というのは、かなり飼い主によると思いました。どこも素晴らしく、そしてありがたいと思いました。私は、獣医の先生方から見ると、かなりややこしい飼い主だと思われ、申し訳ないです。ですので何の参考にもならないと思いますが、個人的には、わからないことは「わからない」ときちんと言ってくれる先生、血液検査やエコーなどの検査を抵抗なく実施してくれる先生(エコーが診察台の横に常に置いてある先生も二人いました)、が特にありがたかったです。

多頭飼い

多頭飼いには注意が必要だと獣医さんに教えてもらいました。というのも、猫は性格が合わないことが結構多くて、しかも子猫の時はよくても大人になると仲が悪くなったりして、大変になったりするとのことでした。幸い、うちは5匹とも血がつながっているからか、今でも皆めちゃめちゃ仲がいいです。いっつも幸せそうにくっついて寝ていますし、トイレも、普通は綺麗なところを選ぶそうですが、むしろ同じところに入る傾向を感じます(トイレは7台ありますし、毎日3回掃除していますので、ほとんどが何もなく、局所的にたくさんある、という状況…)。猫は一匹でも寂しくないという話もあるのですが、とはいえ寝るときは暑い日もみんな集まったり、気まぐれに人間やほかの猫に寄っていきますし、よくみんなで走り回ってますので、多頭飼いのメリットもたくさんありそうです。明確なデメリットは食事管理や尿の把握です。置き餌にすると我の強い子だけが食べてしまいますし、大量においておくと食べすぎて吐いたりします。また、特に歳を取ると、それぞれにあった療法食が必要になったり、薬を混ぜる必要もあります。なので、それぞれが安心して食べられるように、食事は置き餌ではなく各自分けます。尿も、誰の尿なのかの把握が難しくなります。各自のトイレ内の場所の癖でおよそはわかるのですが、癖が被る子もいますし、いずれにしても明確ではないです。

下痢と毛玉ケア

飼い始めた時、うちの猫たちはしょっちゅう下痢をしました。獣医さんも、ネット情報でも、猫の下痢はよくあるそうですが、続くと胃腸に良くないようです。割とすぐに原因は特定できました。それは、うちの猫達は全員、『毛玉ケア』と書いてあるご飯を食べると下痢になるということでした。ちょっとぐらいならともかく、ずっと下痢なのは全くよろしくないので、それは食べずに、ラキサトーン(ワセリンみたいなもの)などで対処しましょう、ということになりました。毛玉ケアも重要なので、食べれればよかったのですけど、体質なので、しょうがないですね。

エリザベスカラーと術後服

手術後に便利だったものとして、術後服をお勧めしたいです。手術後の縫い目などをなめたりかんだりしないように、多くはエリザベスカラーを使いますが、うちは多頭飼いですので、他の猫が舐めてしまいます。よって、術後服が必要となります。ピッチピチで小さくて薄い布ですが、見た目の割に4千円ぐらいしました。銀ちゃんはハーネスですら非常に嫌がるタイプの猫ですので、こんなの来てくれないだろうなと思っていたのですが、なんと全く嫌がらず、というか着ていることも気づいていないレベルで、ご機嫌に過ごしてくれていました。さすがに見た目のわりに・・・、このクオリティならむしろ安すぎるぐらいだと思いました。ありがたい一品です。



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