百縁
ページをのぞいていただき
ありがとうございます。
100投目のnoteになりました。
毎日書くのはできなくて、約5ヶ月。
センスがない、と思いながら156日!
取材できたらなーとか、
誰かに提供する価値のあることを
書いた方がいいんだけど…とか
思いながら、
身の回りのことだけしか
書けなかった等身大の100回分。
ぺージに自分の姿を置き換えてきた分
副次的に起こっていることがあって、
今まで整理されなかった感情とか体験が
片付いてきたということがあります。
そうしたら自分が少し変わってきました。
書くってすごいですね。
noteに出会えたことにも感謝です。
どう変わってきたかというと、
たぶん、考えていることや思っていることを
自分のことばで話せるようになったのでしょうか。
思っていたよりもコミュ障なのか
上下関係の厳しい組織の中に
居続けてしまったからなのか
らしさを置いてまわりを優先していたら
心から望んでいたことを
保留に保留を重ねていたようで、
そんなことも
note を書いて、書きながら向き合って
やっとわかったくらいです。
多くの人がそうであるように
学生時代に大好きだった仲間と離れ、
働いて、生活が変わって
好きな人たちといたい気持ちをどこかに置いて。
そんな毎日が繰り返されるうちに
情熱とか、愛しい気持ちとか
ご無沙汰してしまっていました。
ある時、知り合いが
「人を好きになるなり方が分からなくなった」
言っていて、その時は私は
ふーん、そうなんだ、って
何となく思っていたのだけれど
気づいてみたら、自分だって
十分にわからなくなっていました。
まわりに「婚活しないの?」って
けしかけられたところで
まったくイメージがわきません。
人を想う想い方がわかならい時間が
ずっと、ずっと流れて
それが普通になってしまって
いたのだと思います。
頭で考えて人を選ぶことなんて、
私にはできない、って
逃げてきました。
人を追いかけることはあまりないから、
人に未練はないとしていました。
でも、人を追いかけないつもりでいて
ドライに人と付き合えるつもりでいて
やっぱりだめだったんでしょう。
好きな人たちといた
居心地のよかった感覚には
未練がたくさんあったんです。
きっと。
自分のことはよくわからいけど
そういう定義。
‟未練がないなんて、うそだ”
‟好きなものは好きだった”
そうなんです。
結論、たくさん我慢してきました。
我慢させた自分に、ごめんねしました。
でもだからと言って、失った心の灯って
どうやって取り戻していいかわからなくて
最近までもがいていました。
ある人に話してみたら
「社会人になって、そんな余裕ある人
なかなかいないでしょ?」くらいなこと
言われるし。
あぁもう、世の中はドライにできている
のかなって、そんな風に思ってしまいました。
ウェットになりたいわけでもないのだけど。
それでも、かろうじて
スキを確かに実感した感覚を
ことばに残したくて
note のページに書きました。
そんな風に、じたばたして
過ごしていた矢先、
ちょっとした心境の変化がありました。
◇
今の世の中の荒波の中で
我が社も例外でなく厳しい状況で
人がたくさん減っています。
「え? ○○さん辞めるの?」
「え? ○○さん、来週から移動?」
本当にどんどん人がいなくなっていくのですが、
私の上司も去っていきました。
上司は優秀な人で、心の厚い人で
尊敬していた分、
並みならないショックを受けました。
さらに、業務のうち、
私と上司だけで持っていたものもあって
あれ、どうしよう? ってなりました。
業務はなんとかまわるけれど
お取引様との関係どうするの?って
なりました。
そんな気持ちで、一時はどん底でした。
横断事業のお取引様は上司がいるから
ついていてくれたんじゃん?って。
徳のある上司だから繋がれていた縁が
消えていくんじゃないかと
心の底から不安が込み上げて
悶々としながら業務をこなしました。
そして去る人を追いかけないので
上司がいなくとも
自分で何とかしようとするのですが、
その頃から、逆にお取引様の担当者さん数名、
関わる人を意識の中で追いかけるようになりました。
同じタイミングで、仕事の仕方を変えて
関わる人の人数も増えました。
まだまだ不安の残る世の中、
気軽に訪問できない仕事の仕方。
会うことができず
テレワークが中心で、多くは電話で
やり取りしています。
電話の声を聞きながら、お取引様の
仕事の速さ、期限を守ろうとする姿勢、
さりげない配慮ある言葉、
ユーモアのある気の利いた呼びかけ、
前にも増して、
ごいなぁと思うようになりました。
でも近くにいられないから、
想像することの繰り返し。
そのうち、今の上司に状況を報告をするのですが
「○○さんは『きっと』こうなので、あれこれ…」
「○○さんは、△△『だと思われるので』…で」と、
想定が入ってしまう会話に違和感を抱いたのでした。
私の思っていること、ほんとか? って。
勝手に、担当さんは仕事が出来る人と思っているし、
勝手に、担当さんはまじめな人だと思っている。
でも何が不安で、今何に困っているかを知らない。
ランチに何を食べたいかとか、
コーヒーが好きなのか
緑茶が好きなのかとか
何も知らない。
私は全てを想像に任せていて、
機微を効かせていると思っていることも
本当は迷惑をかけているのかもしれない。
段々と、
私、みんなのこと
何もわかってないじゃん、って。
それだけでいいと思えなくなってきて、
ある時、勇気を出して電話の最後に聞いてみました。
「あのー…、○○さんてどういう方なんですか?」
「は?…え?」
その反応に、そりゃそう思うよね、
と少しおじけづきました。
でも、もうちょっと頑張ってみようと思って
「いや、他の方は何となく聞いたことあるんですが
○○さんのバックグラウンドが全然わからなくて…」
と続けてみました。
「え? 僕の自己紹介みたいなかんじで
話せばいいってことですか?」
「そ…そうですね、はい。お願いしたいです」
そうしたら、担当さんは、これまで
どう仕事をしてきたかを話してくれました。
多様な分野の情報のことなのに
なぜ全部対応できちゃうのか。
電話で話してもらったことの中に
色々な答えが待っていました。
聞かせてもらったことと
想定していたことの間が繋がって
もう、尊敬以外ない存在になりました。
他の分野の担当さんには、思い切って、
今ある仕事の課題を切り出してみました。
私が話すのがへたくそなので
話すことに抵抗があったけど
伝えないと伝わらない、
この人との間だとメールじゃ伝わらない、
そう思って、時間を作ってもらって
電話でちゃんと話しました。
そんなことの延長線上にちょっとした
クレーム案件があって、
担当さんから電話がかかってきました。
その内容を聞いて、ちょっと驚きました。
対応の進め方が私の目線に沿っていて、
あれ? こんなにすぐに変わるもの?って
逆に驚いてしまいました。
◇
100本目の投稿だからって
大それたものだと思うけど
最近のご縁の話を書いてみようと思い
タイトルに百縁と入れてみました。
note に書き始めたことから始まって
いつの間にか
自分の取り残してきた感情に向き合って
勇気を出したら
現実が変わってきました。
大好きな人たちがいる現実が
段々と戻ってきました。
人を愛せる心が整うって幸せなものだと。
できることなら唯一の好きな人にも
巡り合いたい。
でもたくさんの縁がほしいのでもなくて、
最近大事だと自覚した人たちとの縁が
長く続くことを大切に思って
過ごしていきたいです。
信頼とか、思いやりの気持ちとか
シンプルに人への関心を持つための心の灯が、
二度と消えることのないように
守っていきます。
長くなりましたが
読んでいただいてありがとうございました。
あなたに、素敵なご縁がありますように。
2020/10/18
Aoi100/100