「星月、酒やめたってよ」その後
一年ほど前、下のような経緯で著書のプロフィールに「ザル」と書いてしまうくらいの大酒飲みの私は禁酒したのです。
去年の10月からはじめた禁酒だったのですが、今年のお正月、大酒飲みのラスボス、星月父が待ち受ける実家という大変なハードルも軽々と越え、もう、これは完全にお酒とはおさらばだ。
すごいなあ、アレン・カー。ありがとうアレン・カー。
そう、アレン・カーを拝み倒したい気持ちでいたのですが、私の最大のハードルは、とんでもねえ、うわばみの父の待つ正月の実家の他にもうひとつありました。
それは、コロナ禍で四年ぶりに開催されることになった「姫路ゆかたまつり」
私は、常日頃から、ゆかたまつりがあるせいで、姫路の「おかん」の5割、いや6割は浴衣の着付けができるのではないか? と疑っているくらい、家族で、あるいは友人同士で、二日か三日開催される「一日くらいはまあ行ってみよっかね」となるお祭りです。
かつては日本で一番露店が集まるとも言われていたのですが、だんだんと減少していきました。
まあ、私と夫のお目当ては外から来ている露店ではなく、商店街の飲食店が店先でお店の名物や、ゆかたまつり限定で出しているメニューです。それをあてに毎年浴びるほど飲んでいたわけですが、お酒を卒業した私。
ゆかたまつりは駐車場がほとんど開いていないので、当然電車で行きました。
いつも行く場所に行き、枝から切り出してもらった生ハムをあてに黙々と飲む夫。生ハムをつまむ私……。
もっと何か頼みたい、と言うか、せっかくなのでコロナ禍をかいくぐって元気になりはじめた商店街にお金を落としたい……。
はい。酒飲みあるあるですね。
飲むための言い訳タイムがはじまりました!!!!(笑)
言い訳タイムを30分くらいした後で、私、ビールを頼み、生ハムを追加しました。
この時、夫が一番驚いてましたね。
「飲むんかい!!!」
って強烈な突っ込みもいただきました。私が飲まなくなって、寂しいと言っていた夫はなんだか嬉しそうでした。
そして、ビアパブに行き、久しぶりにハイボールなんかを飲みました。
お酒を飲んでいつも思うことなんですが、ちょっと脳が休憩できるというか、センサーがトーンダウンできるんですよね。いつも、自分でそうしたくなくても、常にいろんなことをぐるぐる考えてしまう私の脳みその癖が少しやわらぐかんじ。
禁酒をしてから、お酒と同じように頭の中をやわらがせる方法を一つ見つけました。
それは、瞑想。
あ、引かないで(笑)スピリチュアルに傾倒してるとかじゃないんです。
瞑想ってね、なんか茶道とも共通点があるかんじなんですよね。余計なことを一切考えないという点が似ている気がします。(茶道は中高生の時に裏千家を少々)
一日にそういう時間が10分でもあれば、すごくすっきりするんですよね。
ビアパブで夫と一緒に飲んで、楽しそうな夫を見ていると、時々は飲んでもよかろう、と思えました。逆に時々飲んでも大丈夫くらいの方が飲酒をコントロールできている、と言えなくもないなと(これも限りなく言い訳だけど)
また、飲みすぎてるなと思ったら、一からアレン・カーで私はまた禁酒できそうだしな、とも思ったのでこの「ゆかたまつり」の日からちょいちょいお酒を飲んでます。
これからも時々楽しむ程度にはいただこうかなと思っています。
楽しむ程度……。もうすぐお正月なわけですが、実家のラスボスとんでもねえうわばみの父とお酒を飲んだらまた日本酒を一升半とか飲んでしまわないか……。
師走になり、それだけが気がかりな私なのでした。