茂木清香にお脳を焼かれた記録『pupa』『スイッチウィッチ』感想(ネタバレあり)
時は12年前。
なんとなくpupa3巻の帯に気を引かれて、まずは1巻と手に取ったところから、脳を焼かれた12年間は始まりました。
ジェットコースターのようなスピード感、予想の斜め上を遙かに凌ぐ『悪いこと』しか起こらないスリル、美しい怪物描写に釘付けになりました。
2巻、3巻、その先も、その次の作品も。
気付けば本棚は茂木清香作品で埋め尽くされていて、妄想は12年分を超えました。毎日何かしらの妄想空想奇想をしています。
今回はpupaとスイッチウィッチについて語りたいと思います。
ネタバレありです。
・pupa
前述の通り、ジェットコースター怪物ストーリー。
特に1話のラストは凄まじいの一言に尽きる。清廉な美少女が、突如として怪物になってしまう絶望感。ここからどうなってしまうのか、と思った途端、物語はさらにギアを上げていく。
一体本当にどうなってしまうのか、と読み進めるうち、ラストは意外なほど爽やかに終わる。
全5巻、新装版3巻なので割と短いが、濃度はすごい。気楽に読めるとは言っていない。でも一度はこのジェットコースター感を味わってもらいたい。
推しは主人公。
弱さしかないけれど本当かっこいい。暴力への憧れという、人間誰しもが持つ弱さに共感するのです。たまに斜め上に飛ぶけど。
それでも懸命に、時に流されながら状況を生き抜いていく彼が、たまらなく愛おしいのです。
アニメも毎週ワクワクしながら見ました。キャラデザが可愛くて大好きです。マンガにはほとんどなかった私服もかわいい。
グロ耐性がないため、OPとED以外は目を逸らしてしまうのですが……。それでも、大好きな作品が新聞に載っているってすごいテンション上がります。
それ以来、「pupa」と見ると反応してしまう体になりました。罪深い。
『さなぎの猫 -cat pupa-』にも反応し、音ゲー曲『PUPA』にも反応します。ここまでハマるとは……。
本当に1巻から読んだ甲斐がありました。3巻からだったら、ジェットコースターを途中から乗るようなもの、ここまでハマれなかったかもしれない。
・スイッチウィッチ
つぼみちゃんがかわいいったらない。
他の要素はたくさんあるが、連載当時から追っていて、つぼみちゃんに脳を焼かれたのでその感想しかない。他の要素も興味深いんだけれど、読み直すとつぼみちゃんの愛らしさに辿り着く。
きっかけは序盤の朝焼けを見るシーン。心惹かれた。状況的に朝焼けを見ている暇などないのだが、全てを知る彼女がどうしてこの景色を見せたのか、考えれば考えるほど深くなっていく。
ベストつぼみちゃんは、5巻終盤、離れていた主人公と彼女が出会うシーン。つぼみちゃん再登場ーっ! とテンションしか上がらなかった。二次創作ができるなら短編5本は書いてた。
あと同じく5巻終盤の、つぼみちゃんが計略した町を破壊するシーン。はしゃぐ彼女が本当にかわいい。いやかわいいと言っているシーンじゃないんだけど、連載当時は本当にテンション上がった。
今回はここまで。他の作品も、いつか語りたいと思います。