星沢てらす商店ミニ

星沢てらす商店ミニです! noteにはエッセイやミニ小説を書いていきます!

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最近の記事

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noteを始めたきっかけ

 早いもので、このnote投稿も1周年になります。  ずっとブログをしたい、自分の書いたものを外に見せたいという気持ちがあったのですが、とある二次小説に出会ったのが一番大きな理由です。  出会ったのは本当に偶然で、朝なんとなくSNSをスクロールしていたら見つけました。それは私が大好きな作品。本編の困難にも負けず、登場人物みんながとってもしあわせそうで、楽しそうで。  こんなふうに、私も表現してみたい。誰かを感動させてみたい。  そんな気持ちが、記事投稿のボタンを押させ

    • 佐藤君のけだるげな冒険 試し読み①

       もうすぐ関西コミティア71。  星沢てらす改め、柚木トモカ商店も出店が決まりました! スペースNo.B-54です!  ということで今回は、ティアズマガジンかんさい70でも紹介された、柚木トモカ作「佐藤君のけだるげな冒険」の冒頭を掲載!  4週連続でお届けします! ①  神西(しんせい)都沿岸部に存在する町、鉾堂(ほこどう)町。その町の片隅にて、第546回目鉾堂ファイテイング格闘奥義大会が行われていた。  ルールはいたって単純、3分間の制限時間内に相手を倒せばOK。  武

      • 誕生日に◯×した話

         9月10日に、サーティワン+@回目の誕生日を迎えた。  そんな日に思い出した。かつて書いていた物語のことを。 概要  OX(まるばつ)高校というシリーズがある。中学生の頃に書いていた、当事流行っていたアニメの顔だけ借りたオリジナルシリーズである。  内容は、荒廃しきった町になぜか建つピカピカの高校を舞台に、なぜか「野球部」に入部するというストーリーだ。しかし野球部は野球を行わない。行うのはサバイバルゲーム。そして「宇宙で野球をする」というキャッチコピーのもと、巨大ロボ

        • 文学フリマへの未練

           文学フリマに未練がある。  文学フリマ大阪12!  当選したかった! 行きたかったー!  落選の2文字を見るたびに、自分の気持ちが分かる。どれだけ店を出すのが楽しかったのかが分かる。  ほぼソロ活動しかできなくて、ほとんど売れなかったけど。やっぱり自分の作品が誰かの手に渡るのは、心躍る出来事だったんだなぁ、と。たくさんの中から選んで買って貰うのは、格別な体験だったのだ。  初めて本を出した時のことは、ハッキリ覚えている。  前日に大阪で用事があったため、心斎橋のホテル

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        noteを始めたきっかけ

          たまにはブログの棚卸し

           今までのブログを整理するため、一度棚卸しをすることに。週1で更新しているnote、そろそろ何を書いたかきちんと把握しておくことも必要だ。  PCに今までの投稿日とタイトルを入力していく。  ついでに「いいね!」やビュー数も見ていく。書き方について触れたり、何かを教えるタイプの記事は伸びている。一番閲覧されているのが、23年5月11日に投稿した『「寒」の覚え方』。  不思議というか、創作者あるあるで、この記事はそんなに力を入れて書いた覚えがない。ふとある時思いつき、「そ

          たまにはブログの棚卸し

          日記の楽しみ方

           2022年の6月辺りから、毎日日記をつけている。書くデバイスはポメラ。手軽に起動できて気軽に書きやすい、お気に入りデバイスである。  たまに日記を読み返すと、素敵な気分になる。  元気な時は「あーこんなことあった! 晩ご飯の肉そうめんが美味しかったっけ!」と色んな物事を教えてくれ、落ち込んだ時には「ほら、こんな良いことが前にあったんだから、これからもちっちゃな幸せが起こるに決まってるじゃん」とささやく。  日記とは、これまでを見つめることで、これからの希望を見つけてい

          今更ながらフリーマーケット香川ミニレポ

           あまりにも受けた刺激が多すぎて混乱していたのですが、ようやく整理が着いたので書きます。  高松駅近くは土地勘があった……のですが、会場の会議室がどのビルの会議室か分からず、しばらく敷地内をうろうろしていました。方向音痴。写真はその時撮られたものです。  会場内は、ぎっっっっしりとお店がたくさん! 今回、落選したので出店とはなりませんでしたが、この素敵なお店の中に自分がいたかもしれないんだ……と感慨深く。  本はもちろん、ポップもおしゃれ。手書きってこんなにすてきなんだ

          今更ながらフリーマーケット香川ミニレポ

          自分は昨夜、何をしていた?

           世界は謎に満ちている。  例えば、昨夜眠る前、自分がなにをしていたか、とか。  最近夏のせいかやたらと眠く、寝る前になにをしていたか覚えていないことがある。だいたい15分くらい前の記憶が消えている。いつのまにか終わっているプチ家事、覚えていないSpotifyの履歴、書いた覚えがうっすらあるだけのテキスト。  そもそも寝る5分前の記憶は忘れてしまうと言うので、その拡大版だろうが、ちょっと気になる。  『自分は昨夜、何をしていた?』  その謎を調べるのは楽しい。ちょっ

          自分は昨夜、何をしていた?

          この空いっぱいのチーズケーキを

           夏になると、チーズケーキが増える気がする。体感的には増殖という勢いで増えると思う。あっちにもチーズ、こっちにもチーズ。  こってり系クリームではなく、さっぱりとしたチーズが人気になる。  けれど!   私はこってりクリームが食べたいのだ! 砂糖とミルクたっぷりの、あまあまクリームが!  地方ゆえか、周りにこってり生クリームが売っているお店はない。これは真夏のケーキ屋巡りをしようというお告げなのだろうか。  空想する。宇宙にチーズケーキが、某栗まんじゅうのように増殖し

          この空いっぱいのチーズケーキを

          先延ばしな日々

           先延ばしにするのは、未来の自分を信じているのだ。  という言い訳をして、1週間になろうとしている。  漫画雑誌の読者アンケート。締め切りがもうすぐに迫るこれを、書かなければならないのだ。  義務ではないが、推し活の一環として書いておきたい。この作品のおかげで、どれだけ救われているか。どれだけ楽しませてもらっているか……それを書きたいが、いざアンケートハガキを目の前にすると。 「尊いです!」 「ステキです!」 「次回待ってます!」  の3文しか書けなくなってしまうの

          予測できない、思い出の価値

           小さい頃遊んでいたゲームの攻略本が、ネットで高価に出回っていた。  「あの時とっておけばよかった……」とフクザツな気持ちになる。もちろん売るためではない。あの時自分が大切にしていたものに高値が付くとき、その「大事な気持ち」が他者にも認められた気分になる。高値がつくのはとても嬉しい。  でも、もんすたあ★レース2の攻略本は、古い家のどこかに行ってしまった。8歳の自分は「いつでも買えるよね!」とキュートな思い違いをしていた。その本、もう手に入らないんだよ、と未来からアドバイス

          予測できない、思い出の価値

          初めて作った作品の話

           初めて作ったのは「えほん」。  小学校2年生の頃、「もんすたあ★レース2」にハマったのがきっかけ。……ゲーム? という方もいらっしゃるかもだが、このゲームはキャラクターがとても魅力的だった。  文字通りモンスターをレースさせる内容で、頑張って走るモンスターを応援して、一緒に走っている気になれるゲーム。  自分のパーティーに愛着が湧き、彼らを主人公にした物語を書きたいと思った。  0歳の頃から、ファッション雑誌を逆さまにして読んでいた身。本を読むのに抵抗はなかった。つまり

          初めて作った作品の話

          書く上で気をつけていること

           私はとにかく飽きっぽい。1つの章に入っていると思ったら、すぐにWEBを開き、どうぶつの森に向かい、ラクガキをし、なかなか戻ってこない。  そのため、集中力を切らしてもなんとかできる方法を探す。  しかし。  ポモドーロ・テクニックに入る前に、WEBを開く。  5分だけ頑張ろうと思っても、そのやる気が出ない。  その他行ってきたが、どれも負けてしまった。飽きっぽさ強すぎる。  1ヶ月に1度あるかないかの、超絶集中できる奇跡的な時を大事にする。その時だ、と思ったら、

          書く上で気をつけていること

          昼の後悔、先立たず

           後悔していた。  深夜にコーヒーを飲むと、翌日体がバキバキになる。この擬音はもちろん良い意味ではなく、体中痛くてバキバキという意味だ。  昨日の迂闊さを呪うが、飲みたくなったものはしょうがない、と自分に言い聞かせる。  飲んだのは、とても軽い、めちゃ甘なミルクコーヒーを半分ほど。飲んだ時間がアレだったのか。風呂上がりのコーヒー牛乳と称して、22時30分に飲んだのが悪かったのか。  でも、昨日は飲まなければならない理由があった。今書いている小説が、波に乗っているのだ。

          昼の後悔、先立たず

          2階とは、小さな異界である

           タイトル通り、2階とは、小さな異界だと思う。  実家は平屋だったから、2階へ続く階段というものに憧れた。  1階から2階へと向かうときの、先の見えないワクワク感。それが日常でも味わえたら素敵だなぁ、と子供の頃思っていた。  実家はとにかく狭かったから、もっと広いスペースに憧れたのかも……しれないが、もっと未知の世界という高揚感があった。  祖母の家は2階があったのだが、いつも階段を登る瞬間トキメキを感じていた。この踊り場を曲がったら、異界へと通じているかもしれないと

          2階とは、小さな異界である

          青い鳥はすぐそこに

           青い鳥を見た。  体が青くてお腹が橙色の、イソヒヨドリである。  目の前をぴょいっと駆けると、隣の家のカベを蹴って方向転換していった。見事なV字ターン。鳥オリンピックなら100点を狙えそうだ。  今日はツイていなかった。持病が妙に悪い。あまり静かすぎる環境も精神によくない、と思いながらも、音のない静かな空間を望んでしまう。副業の記事やポスターは作れたが、根本的に心の体調が悪いとヘコんでしまう。そんな時だった。青い鳥が目の前に現れたのは。  これはなにか良いことがあるに

          青い鳥はすぐそこに