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宇宙芸術 作品紹介レポート Vol.3 櫻井さん
こちらの記事を開いて下さりありがとうございます、宇宙星太郎です。以前、こちらの記事で5つの作品を紹介しました。今後、「作品紹介レポート」では各作者にもう少し焦点を当てて紹介していきます!
もともと星太郎自身が紹介レポートとしてまとめようと思ってました。しかしながら、作者や作品に対して、偏愛・偏見・星太郎の独自視点を持ってしまい冷静な観点で伝えられないかもしれないので笑
今回も「ライターをしてみたい!」という方にお願いしてまとめて頂きました。
以下は、ライター:ゆーみんさんが会話をまとめて文章にして下さったものです!
(noteにするにあたり、ほんの一部だけ星太郎が微調整してます)
◆宇宙芸術サークルとは?
宇宙星太郎が美大生と「宇宙×アート」をテーマに毎週月曜日に開催している。宇宙や科学に興味がある美大生やアーティスト、クリエイターが集まり、様々なクリエイティブな作品をつくっている。 サークルの紹介は【こちら】
◆自己紹介
星太郎
3人目は櫻井あや乃さんです。よろしくお願いします。
櫻井
よろしくお願いします。武蔵野美術大学2年生です。私も同級生の友達に誘われて入りました。
<櫻井あや乃さんについてはこちら>
Instagram:@watashi_sakurai
作品ホームページ:https://sakurai-ayano.tumblr.com
◆作品制作の経緯
星太郎
それでは作品制作の経緯を教えてください。
櫻井
はい、私はまず、点描画を描こうと決めました。最初は日食とか月食を描こうと思っていました。でも中心が黒っていうのがなんだかしっくりこなくて。中心が光っているのにしようと思ったんです。そんな時、シニャックという作家さんの絵を見てみました。シニャックは、私が美術に興味を持ち始めたときに好きになった作家なんですよ。
◆外の現象を表現する喜び
星太郎
作家を選ぶときはどんなことを考えましたか?
櫻井
外の現象を表現する喜びを描いている人がいいなぁと思ったんですね。宇宙って目に見える範囲の外側じゃないですか。だから、宇宙を描くっていうのは想像するだけ何ですけど、もしその現象を見たらどんな風に描くだろう?って考えたんです。
彼らよりもっと前の時代は室内で絵を描いていて、シニャックのいた頃って画家が外に出て絵を描いていた時代なんですよ。その喜びが色の鮮やかさに出ています。それも理由ですね。
◆色の出し方
星太郎
色はどんな風に出しましたか?そのまま?
櫻井
はい、チューブから出したそのままです。画面上で乾かないうちに色を混ぜました。白だけは他の色を混ぜましたよ。
◆大変だったこと
星太郎
大変だったことはありますか?
櫻井
大変というか、困ったことですね。さっきもちょっと言ったんですけど、真ん中の部分を暗め、外を明るめにしてたんですね。それが納得いかなくて、一週間おいて加筆しました。
あとは、実は私、少し前まで油絵を描いてなかったんですよ。木炭とかクレヨンとか手軽なものを使ってました。そうしたら、いつの間にか油絵をやるハードルが上がってたんです。
そんなとき、星太郎さんが課題を与えてくださいました。いざやってみると全然苦しくなかったです。この絵を描けたことで気持ちが軽くなりました。
星太郎
それは知りませんでした。どういう訳か、お役に立てたならば良かったです笑
◆終わりは同時に始まりである
星太郎
制作期間はどのくらいでしたか?
櫻井
真ん中を黒くしたとき、白くしたとき、それぞれ4時間を1日ですね。考えていたのは一週間くらいかな。全体で1ヶ月くらいですね。
星太郎
タイトルが「誕生」の理由は何ですか。超新星爆発は終わりのイメージがあるのですが・・・
櫻井
終わりが同時に始まりであるということを表現してみたかったからです。
◆サークルメンバーからのコメント
コガ
赤、青、黄、白を使う点描画に似ていますね。超新星爆発を星の終焉ではなく、「誕生」としたのが面白いです。それと、有機的生命感というか、生命の輝きとかきらめきが表現されていると思います。
鈴木小麦
超新星爆発というと攻撃的なイメージがあるけど、この絵には優しさがありますよね。終焉だけど、誕生を意識しているからですかね。
それと、限られた色で画面上で混色して宇宙を表現してますよね。少数、基礎的なもので複雑なものを構成するっていうのはよくありますね。ダリは3つだし、クオークも3つだし、フラクタルもそうですよね。
星太郎
星で言えば、要素は元素、ガス、粒って感じかな。宇宙は音が伝わらないから、宇宙での爆発は音がしないんですよ。それをどう表現するかもポイントかも。
ひだまなか
人によって見え方が違う絵ですよね。限定されない感じがいいです。点描画だから物質感がありますね。粒でできている感じ。月に雲がかかっているとそれが虹色に見えるじゃないですか。(※月の傘の写真のこと)
見る人によって捉え方が変わってもいいと思います。あとは、「誕生」だけど消えそうだなと笑
モボモボ
優しい光ですね!温かさ、温度感がありますよね。きらきら、ふわふわしてる。爆発なのに!点描画だから粒子感がありますよね。独特な感じもします。色をたくさん使っているからかな。
◆編集後記
みなさんおっしゃっていましたが、超新星爆発なのに「誕生」、そしてなんともいえない優しい雰囲気の絵だなあと思っていました。櫻井さん自身からも柔らかくて優しい雰囲気が出ていて彼女だから描けた絵だなぁと思いました。「終わりは同時に始まりでもある」、寂しくなったときに思い出したい言葉です。
<ライタープロフィール>
平岡優実(ゆーみん)
神戸大学文学部社会学専修2回生
読書と食べることが大好き
<宇宙芸術の作品を見てくださる方はこちら>
<櫻井あや乃さんについて>
Instagram:@watashi_sakurai
作品ホームページ:https://sakurai-ayano.tumblr.com
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