【旅行好き必見!】星野リゾート社員オススメの観光業界の本5選
今でこそ日本の観光業界に貢献したいという思いから、星野リゾートで働いている私ですが、元々観光業界に強い興味があったわけではありませんでした。
いくつかのきっかけがあり、観光に携わりたい!と次第に思うように。そのうちの一つが「読書」でした。”観光”に関する書籍は色々と読んできましたが、特に読んで良かった”外さない”5冊を紹介したいと思います。
ちなみに上の写真は星野リゾートのこちらの施設のbook&cafeです!こんなカフェで本読みたい、、、
①新・観光立国論
私の日本の観光業界への解像度をグッと上げてくれた1冊です。著者は元ゴールドマンサックス証券のアナリストで、現在は日本の小西美術工藝社社長を務めるデービッド・アトキンソン氏。
当時はインバウンド客も徐々に増えてきており、「日本って良い国なんだし、もっと観光客増えるんじゃない?」と何となくは思っていたのですが、本書がデータを用いて全て言語化してくれました。”日本の何が外国と比べて優位なのか、劣っているのか” ”日本は今後どういう戦略を取るべきか” が非常に具体的に書かれており、業界への理解度がかなり深まりました。
少し前に出版された本になりますが、量より質のインバウンド戦略方針、IR(統合リゾート)の重要性など、現在においても有用な、業界の本質をついた内容になっています。
②世界一訪れたい日本のつくりかた
同じくデービッド・アトキンソン氏の著作で、①新・観光立国論の続編になります。こちらでは、新・観光立国論よりも、更に具体的な戦略が書かれています。
本書の中で、ヨーロッパの中でも特に○○(意外な国)をターゲットにして観光集客すべき!という主張がなされます。当時初耳だったのですが、データ分析→ロジカルな戦略立案、提言を徹底しており、非常に納得感がありました。(観光業界以外の方にも間違いなく役立つ内容です。)
「新日本観光論」と併せて、観光業界に興味がある方、観光ビジネスを始めたい方は絶対に読むべき書籍です。業界のマクロ情報を知っておくことはかなり重要だと思います。
③社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
超人気ブロガー「ちきりん」さんが自身の50カ国にわたる海外旅行記をまとめた1冊。
「海外旅行の魅力はまさにこれだ!」と感動しました。
ちきりんさん独自のユニークな着眼点と凄まじい洞察力で、旅行中に遭遇するありとあらゆる出来事を鋭く分析をしています。(私と見ている世界は同じなのに、どうしてこうも違って見えるのかと少し悲しくもなりました、、、笑)
崩壊前のソ連など、一昔前の海外を実際に訪れたような体験が出来ます。最近はコロナや円安の影響で、日本人の海外離れが進んでしまっていますが、読めば間違いなく海外に行きたくさせてくれるであろう、そんな1冊です。
④外国人が熱狂するクールな田舎の作り方
コンサル出身の著者が岐阜県飛騨市に移住し、ツーリズムを根づかせるまでの奮闘記です。実際に、世界80ヵ国から毎年数千人のインバウンド観光客を呼び込むことに成功しました。
何を目当てに来るのか?
→特に人目を惹くような観光資源はなく、最大の売りは田んぼや野生動物など、地方ではどこでも見られる「田舎の日常」です。何気ない地方に外国人観光客をいかにして集客したのか、そのストーリーを解説しています。
↓日本の当たり前の風景は外国人にとって観光地になり得るという話
地方活性化に興味を持つ方や、グローバルマーケティングに興味のある方におすすめの一冊です。インバウンド観光需要が戻りつつある今、各地域も集客の戦略を再考する必要があるのかもしれません。
⑤辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた
星野リゾートに関する本はこれまで他にも数冊読みましたが、その中で個人的に一番良かったのはこの本でした。ホテル評論家である著者が、約3年かけて星野リゾートを徹底取材し、その内容をアンチ意見や批判を含めて、赤裸々に綴っています。
特に星のや竹富島が進出するエピソードは、非常に印象的でした。当時の竹富島は人口が少なく、独自の文化を持つ地域でもあり、リゾート施設を進出させるハードルが非常に高かったようです。
↓「竹富を知りたければ暮らすように滞在しなさい」
星野リゾートだけでなく、ホテル経営戦略、観光業界動向についても学べる1冊となっています。
以上、観光業界に関するおすすめ本5選でした!
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