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教壇に立ち続ける 56 オンラインを使い倒す【note限定記事】

家事をこなすことに慣れてきましたが、疲れちゃいますね。採点もあるし。週の半ばにもかかわらずへろへろです。どうも星野です。毎週定期の更新です。火・金・土に更新します。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。明日新作を作って更新します……土曜日は時間が足りなかった……。全国一律送料無料、即日発送可。

今日のテーマは「課題提出と生徒対応」についてです。桃ちゃんがオンラインで始めた、採点の戦いの記録です。

Google classroomが勤務校に導入されてから、仕事の量が増えました。オフの日でも毎日classroomをチェックして、採点して返却するの繰り返し。若干ノイローゼになっています。しかしこれは、後々効いてくると思うのです。そう思う理由は大きく二つあって、①ノート提出を日常的な業務にしてしまうことで、生徒と教員両方の期末における負担を減らす効果がある、②毎回提出物を出すくせをつける、が挙げられます。
私の勤務校の生徒は勉強よりも部活に打ち込む生徒が多く、スポーツが盛んです。そのため勉学がおろそかになりがちで、どうしても提出物の期限を守れなかったり、高校3年生授業中に私語をしたり、居眠りをしたり……大学附属ということもあり簡単に進学できるだろうと思っているのか、なんとなく緊張感に欠けている生徒が多い印象があります。先生方もひどい点数をつけることはめったにしません。面倒見がいいのが売りなので。それをいいことに、生徒はかなり甘えてきます。なつくのと甘えるのとでは天と地の差だと思うのですが、はき違えている生徒はかなり多いです。そこで教科担当の先生たちは、部活の顧問の先生や担任の先生など、生徒たちにとって「頼れるけれど弱みを握られている人」にかけあって提出物を徹底的に出させます。非常勤・常勤・専任と、待遇に差はあれど教師としては同じ土俵に立っているとみなされるので、みんなフラットに接してくれますし、生徒には多少厳しくても同僚にはとてもフレンドリーで優しい面を見せる先生ばかりなので、そこはかなりスムーズにいっています。しかし生徒がナメた態度を取っているという事実が、今日も私を襲いました。ノート提出のやる気のなさ、今日までに提出しろと指示したワークの提出者がたったのひとり、そして先生を呼び捨て、授業中に内職……等々。受験生でこれなので、相当甘やかされていると思います。

そこで私は、オンラインによる定期的な指導をすることにしました。
生徒に提出の習慣をつけさせ、督促のために他の先生と協力し、そしてノートをどうやったら上手に取れるかの技術伝授と理解度・定着度の確認を一気に行う。それがこのオンライン提出の目標です。ひとりひとりにコメントをつけて返却するので、リフレクションの意味も込めています。また定時制のほうで行っているリフレクションもオンライン提出に切り替えたのですが、紙で書くより入力に慣れている現代っ子たちには結構楽な課題のようでした。生徒もわからないところを質問しやすくなるでしょうし、私もちまちまお返事をスキマの時間に返せるので万々歳です。職員室が嫌い(というか、集中できない)なので、自宅で仕事ができるのは非常にうれしいです。休日出勤もしなくていいし。持ち帰りも必要ないし。紙の資源も無駄にしないし。いいことづくめです。強いてデメリットを述べるなら、私の可処分時間が大幅に減る(ハンドメイドをしている時間が無くなる)ことと、計画的にやらないと私がパンクする(それで実際に体調を崩した前科あり)ということくらいでしょうか。家で新しく買い替えたハイスペックPCに原稿を書きながら生徒の様子もチェックできるので、遠距離通勤をしている身としてはストレスが減りました。感じていないだけかもしれませんが……。家事との両立もでき、生活リズムも整ってきました。3年生の一部からは超絶不評でしたが、1年生は抵抗なくやっているようなので、このまま続ける予定です。

オンラインで反転授業をしたり、リフレクションシートの代用をしたりとclassroomを使い倒していますが、活用できるものはいくらでも活用したらいいと思うのです、なんでもアナログに頼っているのは不便ですから。教師も古い価値観を捨てて、「楽をしてもいいんだ」と意識改革しないときっと教職はハードなままです(実際、機器の古さと自身の知識のなさからパソコンを自由に扱えず、毎日の会議も長く、業務量も多いところで働いている母は、かなりしんどそうです)。教職離れを止めるには「楽」を追求する必要もあると、私は思います。
なんでも楽してできるわけじゃないけれど、せめて力の抜きどころを考えたい。最近はそう考えるようになりました。一度心が折れたからそう思うのかもしれませんが、あながち間違っていないと思います。
来年も同じ学校にいるとは限りませんが、この1年でclassroom廃止にはしてほしくないなと思う桃ちゃんでした。
次回は今週の反省をします。それでは、また。

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