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教壇に立ち続ける ③ テストの作問に悩む【note限定記事】

音楽は人生を救う。本気でそう思います。(某番組を見ています)どうも星野です。今日は連続投稿日。ふたつめのテーマは「テストの作問」について。皆さんもお悩みでしょうから、自分なりに解決方法を提示したいなと。1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとは同期済、Fantiaはこちら。

「三分間でさようならはじめまして」(能動的三分間/東京事変)

テストの作問時に大事になってくるのは「流れ」だと思います。解くときに「前の問いが解ければ次の問いのヒントとして利用できる」「解くことによっていっそう本文の理解が深まる」もの。それが私の理想とするテスト問題です。具体例を出すなら京都大学の入試問題。問題数は少ないけれど、記述で解きごたえがあり、授業の内容を再現できそう。私はそういう印象を持っています。自分のテストをそんな問題にするためには、教師自身が問題を作るうえで本文の内容を深く理解する必要があります。教材研究の段階では出なかった生徒の理解度を考慮しながら、何がその本文の中で本質的に大切なのか、何の観点を測りたいのかをもう一度見定めてから問題を練るのが重要なのかなと。自分が授業で教えた内容をすべて駆使して解かせるためには、本文の内容と伝えたメッセージの間を架橋する要素がなくてはいけません。このときに大事になるのがおそらくこのチャート。八神さんの「一歩二歩の会」でも話題になったものです。


生徒のレベルに合わせて、設問の内容を決定する際の指針になるものです。記述にするか、選択にするか、という形式上の区別だけではなく、指示を具体的にするか、抽象度を上げるか……自由度を上げるか、下げるか……様々なシミュレーションをして、どうやって訊いたら生徒は正答にたどり着くルートを確立するのかを検討する必要がありそうです。私はあまりそこを昨年度突き詰められていなかったなあと反省しています。

そんな私のテスト作問の方法は、かなりざっくりしています。まず素案を出します。写真のような感じです。どんな問題を入れるかこの時点で決定します。そのうえで①古典では文法の問題の数を減らす、②現代文では漢字の問題を減らす(①と②のふたつは点数の調整のためにしか入れないということです)、③記述を多くする、④選択問題は簡単にして点数を落とさせない、ということに気を付けています。ちょっと生徒の思考力に頼りすぎているところもありますが、基本的に毎回のリフレクションシートで投げかけた質問を発展させたものにしているので、最初こそ生徒は面食らったようですが、少しずつ慣れてくれました。この記述の多いテストを出題すると決めたとき、場合によっては記述の解き方を教えておくべきだなと思って、1単元を使って記述対策をしました。学力の高くない学校でも記述はできます。それはこの1年でわかったことでした。ただしそれには準備が必要なので、リフレクションシートに助けられました。

今後の問題作成の指針としては、生徒のレベルよりもほんの少しだけ高い問題:生徒のレベルで確実に取れる問題=6:4くらいの配分にすること、そして内容を充実させることを目指します。京大のようにいきなりやったら生徒も混乱してしまうので、そこは調整が必要ですが、最終的にはそのくらいの質に高めていきたいです。そのためにするべきなのは、問題の精査です。必ず問題に共通するメッセージを入れて、それを授業でも伝える。授業とテストを両輪にして、どちらかが後付けということにはせずに。授業で身につけた考え方を応用できる問題作りを心掛けていきたいと考えています。問題を自分で解いてみて、客観視することも忘れずに。何事も計画性が大事ということですね。頑張ります。


テストを作成するのは私もまだ課題としていることなので、何かありましたらコメントをお願いします。それでは、また。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。