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教壇に立ち続ける 105 ICTを使いこなしたい【note限定記事】

今日はおうちでのんべんだらりと過ごしてしまいました。まあ、このご時世ですので出歩くよりは心配が無いのかもしれませんが、ちょっと退屈です。どうも星野です。今日も教育のお話。「もっと現場でICT機材を使おう」というテーマで書いていこうと思います。期間限定で1日1本プロジェクト進行中。この記事を読んで、参考になったなーとか、いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。桃ちゃんは尋常じゃなくお金が無いのです……毎回のことだから慣れてしまったけれど。minneとFantiaはこちら。最近Fantiaがじわじわフォロワー数が伸びていてびっくりしています。執筆も製作も頑張ります。

学校で使う機器の「危機」

事の発端は私の勤務先のうわさで「来年度から全員にタブレットを配るらしい」と聞いたことがきっかけでした。そのくせ電子黒板を修理しないし置物にしているのってどういうことですか!? と勝手に憤慨し、勝手にpptxを使う授業を構想したのでした。
pptxを使う、と言っても授業の説明用にいくつか画像や文言を書いて、板書の代わりにするくらいの効果しかなかったのですが、pptxのスライドを使ってパンフレットを作成する、という実践を聞いてからは「実際に生徒に何かスライドを作らせてプレゼンテーションをさせるのも面白いのではないだろうか」と考えるようになりました。
どうせ勤務先のタブレットなんて、おそらく学校からのお知らせを受信・閲覧したり、ちょっと調べ物ができるくらいのシロモノでしょうし、授業でろくすっぽ使われないと思うのです。そういう先進的なことを今までしてこなかった学校なので。だからどうせやるなら、私が嚆矢となって授業で活用できる術を立案したいと思ったのです。

こんなことがしたい! 桃ちゃんの野望

まずひとつの案としてあるのは、古典の授業などで作品の鑑賞を行わせたいときに、チームごとに(あるいは個人で)スライドを作って作品の背景や味わい方をプレゼンテーションするとか。それこそパンフレット作成も面白そうです。あとは、例えば「少納言」とか「ジャパンナレッジ」とかのオンライン辞書・辞典を使って検索しながら授業を進めていくとか、メディアリテラシーの授業などでも使用してみたいです。他にも写真を撮影させて、それに合わせて俳句や短歌を詠むのもいいかもしれません。あとは、そう、TRPGに使えるのです。TRPGはダイス(さいころ)で行動が達成できたかどうかを判定するのですが、やたらめったら振るダイスが多いシステムとかもありまして……(ダブルクロスとか、下手をするとアリアンロッドでも6面ダイスを10個とかありますね)。そういう時にダイスアプリをスマホやタブレットに入れておくと、ダイスを失くしたり大量に購入したりすることなくTRPGを遊ぶことができるのです。オンラインセッションでもダイスをシークレットで(=プレイヤーに出目を秘匿した状態で)場面描写をすることもあるので、スマホにダイスアプリがあると便利です。TRPGシステムの出版社さん公式のアプリで計算が楽になることもありますので、本当にインターネットを使いこなせる教師でありたいし、使いこなせる生徒を育てていきたいです。とにかく、学校現場にそういうICT機器が入ってくることは歓迎したいですし、実際便利なのでもっと普及してくれ……と思っています。
だって、そもそもですよ、1クラス45人を相手にいちいち紙のノート提出をさせるとか狂気の沙汰じゃないですか!? 私はそれを回避すべく、毎時間課題を出してgoogle classroomに提出させていたのに……いまだに紙をベースにノート提出させている先生の気が知れません。私には無理(ネット環境の問題で提出できない生徒もいましたし、ネットでやり取りすることに慣れていない生徒もいるので、そこは配慮する必要はあるかと思いますが、大学に入っていきなり全部オンラインでやり取りすることになるのだから、今のうちから練習しておくのも大事だろうとも考えています)。
私はICT機器を文具のように使う、ということを様々な場面で伺ってきたので、その立場でものを言っているわけですが、生徒がスマホを使うのは悪しきことだと決めつけるのもどうかと思うのです。書字に困難のある生徒にしてみれば、入力できるデバイスがあったほうが便利でしょうし、こちらも合理的配慮ができます。何か調べ物をしたいときに自由にスマホを使える状態にしておかないと、これからの社会で「どうやって調べたらいいのかわからない」というデジタルデバイドに晒される可能性は高まります。家に辞書が無い生徒もいると今年初めて知ったので、そういう生徒に対して授業中に「分からない単語をネット上の辞書を使って調べていいよ」と言ってあげられなかったのは、率直に悔しかったです。そういうご家庭もあるのだから、なおさらデジタルに頼る様式にしていかないとだめだな、と感じた次第です。

まとめ

実際に作ったpptxは「お役立ち資料」のマガジンにあるのですが、まあスライド作成の困難さというか、自分のデザイン能力の無さを痛感しました。こういうのってやっぱり練習なのですね……大学の授業でもスライドをいくつか作ったり、内輪で盛り上がるための「推しのプレゼンをするスライド」を作ったりしたのですが、どこか味気なかったり、見にくかったり、まあ散々な感じでした。もっと上手になりたい。ということで今後もスライドをいくつか作って公開してみるか、時間もあるし、と思い立つなどしています。研究と修養は大切です。何かこういうテーマで作成してほしい、等のご要望があればコメントにお願いします。

閑話休題、話を戻します。
pptxだけがICTの活用方法ではないですし、レポートの書き方やメールの出し方などもこうして学校でICT機器を使って教えていけたらベターでしょう。特に定時制ではそのまま就職する生徒もいるので、マナーも教えてあげたいし。ICT機器の使い方は無限大。それを単なる文鎮にしないために、これからもっとたくさんICT機器を使った授業を構想していく必要があるな、と思ったのでした。便利なものは制限するだけではもったいないです、もっと楽しく・効果的に利用するのを考えたいものですね。それでは、また。


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