【要約】『リーダーの仮面』に学ぶ介護リーダーの役割とは?リーダーの思考術
こんにちは、社会福祉士のいし~ちゃんです。
いつも私のnoteをご覧いただきありがとうございます。
今回は安藤広大氏の著書『リーダーの仮面「プレイヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』の内容を要約しながら、介護リーダーの役割について解説していきます。
介護リーダーに選ばれたけど何をすれば良いのか分からない
リーダーに求められる役割を知りたい
このような悩みを抱える介護リーダーに、リーダーとしての思考法を教えてくれる本です。
本書は、リーダーとして成果を出したい人、組織を成長させたい人にとって、必読の書といえるでしょう。
それではさっそく学んでいきましょう☆
『リーダーの仮面「「プレイヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』要約
『リーダーの仮面』は、識学株式会社の代表取締役社長である安藤広大氏が著した、マネジメントのノウハウを解説した書籍です。
2020年に発売されて以来、5年で1600社以上に導入され、多くの企業で成果を上げています。
本書では、リーダーの役割を以下の5つのポイントでまとめています。
部下の成長を促すための「ルール」の重要性
リーダーが部下に対して「位置」を明確に伝えることの重要性
リーダーが「利益」を意識することで、部下の行動が成果につながること
リーダーが「結果」を追求することで、部下の成長が加速すること
リーダーが「成長」を促すことで、組織全体のパフォーマンスが向上すること
マネジメントの基本的な考え方から、具体的な実践方法まで、幅広く解説しています。
また、著者の独自の視点や経験に基づいた内容は、多くのリーダーにとって新鮮な刺激となるでしょう。
介護現場へ活かす『リーダーの仮面』
先ほど述べたように、『リーダー仮面』では、5つのポイントが重要であることをお伝えしました。
この5つのポイントについて、介護現場におきかえて考えてみましょう。
ポイント①:ルール
介護現場では、利用者の安全や安心を守るために、さまざまなルールが存在します。
ルールを明確にすることで、ご利用者や家族、介護職員が同じ認識を持ち、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
このルールの最たるものが「ケアプラン」ですね。介護職員がご利用者をアセスメントしたり、ご本人や家族の意向を確認して作成されるものです。
この内容に基づいてケアが行われ、状態や様子によっては内容が更新されていくものです。
ルールがあることで、ご利用者や家族、介護職員が同じ方向を向いて関わることができるようになります。
ポイント②:位置
この位置については、2つの視点が必要です。
「介護職員」と「ご利用者・家族」、「介護リーダー」と「部下」です。
「介護職員」と「ご利用者・家族」の視点では、介護職員は、ご利用者の生活を支える立場にあります。
そのため、ご利用者の立場に立って考え、必要なサポートを提供することが重要です。また、ご利用者や家族との関係性を築き、信頼関係を構築することも大切になります。
「介護リーダー」と「部下」の視点では、介護リーダーは足元から未来を見る存在であることが必要です。
未来に視点を置くことで、リーダーとしての行動が変わります。「介護リーダー」と「部下」では、そもそも見ている視線が違いますし、違わなければなりません。
例えば同じミスばかりを繰り返す介護職員がいたとしましょう。未来を見れていない介護リーダーは、「注意したら嫌われるかもしれない」「パワハラと言われるかもしれない」と足元ばかり気にして注意できません。
一方、未来を見ている介護リーダーは「なぜミスが起きたのか?」「ミスが起きないようにどう行動するべきだったのか?」をミスをした職員に問いかけます。また、ミスが起きた原因がマニュアルやルールにあるのであれば、すぐに見直しを行います。
部下の成長やマニュアル・ルールの見直しが、組織の成長につながると知っているからです。
このように、未来から逆算して取るべき行動を考えるのが、リーダーの役割です。
ポイント③:利益
介護職員は、ご利用者のQOL(Quality of Life)の向上を目的として、日々業務に取り組んでいます。
そのため、利用者の生活がより豊かになるような、具体的な目標や成果を設定することが重要です。
そのためのアセスメントや職員の指導、組織の理念や行動指針を徹底させていくことが介護リーダーの役割です。
ご利用者の満足度が向上すれば「組織の利益」もあがり、「個人の利益」につながっていきます。
「組織の利益が増えたら職員の給料が増える」「日々の仕事で職員が成長を感じられる」ということが満たされている状態をつくることがリーダーの仕事だと思います。
ポイント④:結果
介護リーダーは「結果」にフォーカスして部下を評価することが必要です。
頑張った過程、つまり「プロセス」を評価してはいけません。
夜遅くまで行事の準備をしていたとしても、その行事でご利用者が最高に楽しんでくれなかったのであれば、「なぜ上手くいかなかったのか」をふり返りましょう。
徹夜で作った事故報告書も、要因分析や再発防止策が不十分では何の役にも立ちません。
「遅くまで頑張ったね。」「報告書の作成、お疲れ様。」といったプロセスで評価してしまうと、結果ではなく夜遅く残ったことが評価されたと勘違いしてしまいます。
その結果を振り返り、改善点を洗い出すことで、より良い介護を提供することができます。また、結果を共有することで、スタッフ間の連携を強化することもできます。
これが介護リーダーの役割です。
ポイント⑤:成長
介護リーダーがやるべきことは、プレーヤーだった頃の自分を部下たちがはるかに超えて「成長」していく組織をつくることです。
ここまであげてきた4つのポイントを実行していけば、必ず部下の成長につながっていきます。部下の成長は、組織の成長です。
自分が必ずしも、一番優秀である必要はありません。
大切なのは、部下が成長し組織が成長を促し、ご利用者や家族が安心してサービスを利用でき、満足していただけることです。
まとめ
『リーダーの仮面「プレイヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える』のポイントを押さえながら、介護リーダーの役割について解説してきました。
介護リーダーは、ご利用者の生活をより豊かにし、質の高い介護を提供するために、重要な役割を担っています。
介護リーダーに必要なスキルを身につけ、リーダーシップを発揮することで、ご利用者の生活をより豊かにすることに貢献することができます。
最初からうまくいくわけではありませんが、ぜひこのnoteを参考に日々の業務を頑張って頂きたいと思います。
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