読経でトランス。供養に行ったら神現場だった。
行こう、行こうとはずっと前から思っていたのですが、タイミングを逃した上にこのご時世。なかなか行けずにいたんですよね。何かというと「お墓参り」。
ずっと頭の隅の隅の方にはあったのですが、ここにきて「先祖供養ってとってもとっても大事!」との情報をキャッチしまして。お墓参りはできないけどそれならばと先祖供養に行ってきました。
お参りしてきたのは浅草寺。
浅草寺に訪れるのは実は初めて。そして、法事以外でお寺で供養するのも初めて。慣れないことに右往左往しながら手続きを済ませ本堂に。
本堂は撮影禁止なので写真はないのですが、お見せできないのが非常に残念。
金色の装飾と仏具が並ぶその光景に、もうなんというかただただ圧倒されっぱなし。大きくて繊細で厳かで、美しくて、見ているだけでうっとり。
でも何の知識もないので「あの丸いのな~に?」「卓に並んでる物は何するの~?」とまるで心は5歳児のように。見るものすべて新鮮で不思議で知りたくてしょうがない!
ちなみにご本尊は、聖観世音(しょうかんのん)菩薩様。そして秘仏なので像を拝むことはできませんが、本堂に包まれている空気は凛として、信仰のエネルギーを感じました。
そうこうしているうちに読経が始まったのですが、あ!と思ったことが。
「これってアイドルのライブのようではないか」と。
大変失礼を承知でアイドルのライブになぞらえて書き進めますと、初めて現場(お寺)に訪れた私は言うなら新規。目の前に座っている方はこなれていて常連さんっぽいなぁ。ってことは古参。マナーは古参の方を見習おう。
座っている私のうしろには仕切りがあり、その向こうには通常の参拝客が。まるで会場外の音漏れを楽しむ会場推しのよう。私もいつもは会場推し的な参拝だけれど、本堂に入った方が断然ライブ感ある!なんてことを思っていたら、太鼓が鳴らされ読経がスタート。
ここでもまた驚き「え?太鼓があるの?」。
小さい頃や法事で聞いたお経って、太鼓もなかったし、低い声で流れるような音で抑揚もそれほどなくて(宗派の違いなのでしょうね。浅草寺の先祖供養では宗派を問わず受け付けてくれます)。
お経の内容はわからないけれど心に響くな、と音に集中していたら、気がつけば複数のお坊さんの声が重なり、太鼓のリズムもあいまって「お、お経ってこんなにトランシーなの?!」と。
目を閉じていると、座っている体の感覚も、時間の感覚もあいまいに。お経の音と自分の意識だけになるような、どこまでも深く入っていくような、そんな感覚に。
そしてね、中央のお坊さんの印を結ぶ(というのかな?)所作がこれまた素敵で。時折聞こえる数珠のジャリっという音。カッコイイな~と夢中で見ていました。ひとつひとつに意味があるのでしょうね。すごく知りたい。
しばらくすると、いつの間にか読経の声も単独になりゆるやかな落ち着いたリズムに。「アゲアゲの祭り曲もあればバラードもある!」お経にも緩急があるのかもしれない。
うっとりしたり、驚いたり、ボーっとしたりしているうちに法要も終了に。
はじめての先祖供養でしたが、なんだろうこの感覚!
本当にアイドルのライブを見たような、嬉しさと尊さとありがたい気持ちと、その世界にどっぷり浸かる多幸感。こんなに満ち足りた時間ってある?
神・現・場!神現場だよ~!
いや、神じゃなく仏か?あ、でも菩薩だから仏じゃない?
もう、とにかく魅了されました。
もともと定期的に供養しようとは思っていたけれど、これは毎月でも来たいくらい。早く行けば前列のセンターもアリだな。いやいや何度か通ってベストなポジションを探すのも良し。この位置からの方が推しがよく見えるし~とか、この位置がいちばん音がイイとかね。
もらったパンフを見てみたら、お寺って行事がたくさんあるのね。「花まつり」は有名ですよね。お釈迦様が生まれた日のお祭り、生誕祭ですな。
こんなに供養に魅了されるなんて…驚きの出来事でした。でも反省点が。
「先祖を偲ぶ気持ちが、途中からすっかり忘れてた」ってことです。
先祖供養だと、「○○家」って書いた紙のお札を本堂の専用の場所に貼ってくれるのですが、それを見た時はなんというか、立派な徳の高いお坊さんに供養してもらえてありがたいな、なんて気持ちでじーんとしていたのです。
ですが、美しい装飾に目を奪われうっとりしてて、お経が始まったらほら、もうなんかトランスな感じだったし…。偲ぶ気持ち、途中からすっかり忘れてたんですよね。
その紙のお札、少し重ね合わせてずらりと並べて貼ってあったのですが、ふと見たら、風が吹いたのかめくれあがってて、私の○○家だけなんか目立ってた笑。
私の表現が稚拙なので、アイドルのライブに例えてしまったけれど、私にとっては同じくらい愛にあふれた時間でした。控えめに言って「最高!でした。先祖供養で最高って感想もあれですが、でもほんと幸せを感じたんですよね。
ということで、すっかりファンになった私は、また現場に参戦しようと思っています。今度は、もう少しご先祖様に思いを馳せながら、偲ぶ気持ちをもって。
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