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002 | ツバキ文具店/キラキラ共和国
ツバキ文具店、キラキラ共和国(ともに小川糸著)
この本はインスタのフォロワーさんがストーリーにあげていて、ずっと気になってたのを最近購入して読んだもの。フォロワーさんに感謝。
話の内容としては、代書屋を営む主人公が、代書の仕事やご近所さんとの付き合いを通して成長していく話。人も語り口もとってもあたたかくてほっこりした。鎌倉が舞台で、この2冊を読んだ後には鎌倉に行きたくなること間違いなし。
私はこの本を読んで生きる勇気をもらった気がする。ほっこりしているだけじゃなくて、主人公と祖母の軋轢を乗り越えたりとか、続編ではステップファミリーを築きあげたり、継母としての葛藤が描かれたりしている。誰しも親と、少しではあってもわだかまりはあるものじゃないかと思うが、嫌な思い出だけじゃない、いい思い出もちゃんとあるのだと、ポッポちゃんを通して自分の思いも昇華できたような気がする。
読む中でこれは素敵な言葉だなと思ったのが2つあるので紹介します。
あのね、心の中で、キラキラ、って言うの。目を閉じて、キラキラ、キラキラ、ってそれだけでいいの。そうするとね、心の暗闇にどんどん星が増えて、きれいな星空が広がるの
どんなに相手の不幸を望んだって、それで自分が幸せになれるわけではないんだ、…でもって、犯人に仕返しできるとしたら、それは自分が幸せになることだって、気づいたんだ。
ツバキ文具店のほうは、なんてきれいな表現なんだろう、と思った。ただのおまじないかもしれないが、するとしないとでは自分の気持ちに差が出るのではないだろうか。私もこの言葉を胸に生きていきたい。
キラキラ共和国のほうはすごく納得したというか…私もうつ病になった原因の人(ストーカー)は憎くて仕方がないけど、いくら憎んだって自分が幸せになるわけじゃないなって、確かにと思った。自分でも思ってたけど、なんというか、本という媒体を通すことでより説得力を増して自分の中で納得できたというか…。
過去を振り返るより、今の幸せ、明日の幸せを願ったほうがいいなと思った。うつ病の症状は良くなったり悪くなったりだけど、それでも幸せを願っていきたい。
文庫本の左端にはパラパラ漫画があってかわいらしい本だった。