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HORSE FROM GOURD

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2018年3月の記事一覧

MONODRAMA 5

MONODRAMA 5

※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1ZuHWAWfcWotU2IQU75EMOzb-mdC5v2hn


A:台本に、『涙がこぼれる』と書かれているシーンで、相手の台詞がまったく頭に入ってきていないのに、きちんと泣ける自分がいることに気がついて。それで何かがおかしくなっているって思ったことがあったんです。
U:ああ。
A:しかもそのシー

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渚

※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1x3fpfp1fgOgEv_bAR27wp-zS1R6k0hpN

「…渚でしたね」
「はい?」
 ほんの三十分前くらいに聞いたメロディのことだ。何を喋るかプレイ中もずっと考えていて、ようやく切り出した話題だった。吸い込まれるような沈黙だった。沈黙とはこういうものだったな、と思い出すような感じだった。彼

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MONODRAMA 4

MONODRAMA 4

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「ウルシバラくんの目って、海みたいな色してるよね」と、かつてヒキタが言っていたことがある。
「スターはやっぱり最初から持ってるものが違うよね。外国人の血、ちょっとくらいは混じってるんじゃないのかな」

 ファッション誌の表紙の中のウ

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地図たち

地図たち

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■女

 卵の甘い匂いが鼻先をかすめる。
 クレープも死ぬのだ、と手の中のゆるい感触に思う。食べないクレープを持ったままぼうっと立っているのが恥ずかしくて、蛍光灯の明かりの下から外れる。カップルがその場でクレープを食べ、ゴミ箱に紙ででき

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MONODRAMA 3

MONODRAMA 3

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 殺した父親を山に埋めに行った後のウルシバラの目には、何の表情も浮かんでいない。
 神様の目線が、異常なスピードで山間を抜ける車のヘッドライトを俯瞰で捉えている。

 暗転。

 車が街まで戻って来る頃には、夜は明けている。赤信号で

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MONODRAMA 2

MONODRAMA 2

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 部屋がある。部屋は「きちんと」散らかっている。誰かが暮らしている痕跡のようなものが、きちんとある。

「ただいま」と僕は言う。敢えて言う。誰もいるはずのない空間に向かって。

 僕はコートを脱ぎ、持って帰ってきた袋の中から食材を取り

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MONODRAMA 1

MONODRAMA 1

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 そもそも芝居をするということが、自分にとってどういうことなのか、僕は未だによくわかっていない。別にプロの俳優なわけでもないから、そんなに深く考える必要のあることではないのかもしれない。
 でもやっぱり、何かを演じるということがどう

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ラブソング

ラブソング

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  ラブソングを作ろう 最初のコードは  
  明るくCかDにしたいのが胸の内  
  でも君を見ていると涙が出るほど熱くなって  
  EかBmしか 出てこないんだ                                   

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