
#14【お悩みに答えます】自分はこの社会に居場所がないと思う。
こんにちは、人馬交流分析士のりょーじ(@Horse Value)です。人馬交流分析って何?りょーじって誰?それをやって何になるの?という疑問への答えは#1をお読みください!
僕が馬と人との交流を題材として、人間の生活を豊かにしたいと考えているお話を#2~#7でしてきました。
ただあんまりまだピンと来てない皆さんのために、馬との交流体験が実際にどんな風に生活に活かされるか、具体例をあげてお話ししていきたいです。
そこで、皆さんがもつお悩みを一つづつ見ていき、そのあと馬との交流体験から得た学びで解決策を提案する、という形式でこの何回かは進めていきます。
では早速本日のお悩みを見ていきましょう。
「自分は社会に居場所がないと思う」

自分とこの社会はマッチしていないんじゃないか、という感覚は誰しも持ったことがあると思います。社会全体という点ではないかもしれませんが、自分が所属する組織に居場所がないな、と思った経験はお持ちなんじゃないかな、と思います。
僕が馬との交流から学んだ体験を活かして、この孤独感から解き放たれましょう。
今日のラインナップはこちら!
・社会に居場所がないとはどのような感覚か?
・誰かに必要とされないなら、誰かを必要とすればよい
居場所がない、と感じるっていうのはどういうことか、そしてそう感じたときにどのような意識を持てばよいのか…ということをお話していきます。
社会に居場所がないとはどのような感覚か
今回の悩みの真意をもう一度考え直してみるところからはじめてみましょう。
居場所がないというのはどういう感覚なのでしょうか?
あるグループに所属していて居場所がないと感じるときってどんな感じでしょうか?
グループに入ってからの期間が短いとその感覚って強い傾向にあるのでは?
居場所があったのに途中でなくなった感じというのもあるのでは?
ここのグループにいていいんだ、という許可をもらえていない感覚では?
そんな風に「居場所がない」という体験について自由に考えてみましょう。

「居場所がない」と感じるパターンを考えていくと、「人間関係がうまくいかない」ということと「必要とされていない感じがある」ということがあると思います。
前者の例としては、グループ内で嫌われてしまう、もしくはリーダー格の人から嫌われてしまうという感じです。ここに関しては、来週以降に「なぜ自分は理解されないのか」という悩みでお話しますので、その時を楽しみにしていてください。
後者の例としては、職場などで自分に仕事が与えられない時、などがあります。自分はこのグループにいる存在意義がないんじゃないか、と感じたとき、そのグループに存在する許可がないような感じがするんじゃないでしょうか。
今回はそういうパターンについて考えていきたいと思います。
誰かに必要とされないなら、誰かを必要とすればよい
「居場所がない」という感覚が「必要とされていない」という感覚と近いということが分かった時に、じゃあそれってどうすればよいの、ということになります。
別に嫌われているわけじゃないんだけど、何となく頼られていない、必要とされていない、数に数えられていない、そういう体験はあるんじゃないでしょうか。
どうしましょう。
画期的なアイディアがあります。それは「こちらから誰かを必要とすること」です。むしろグループのメンバーを自分の意図に巻き込むということです。
実はこれ、馬との交流から得た学びなのです。
馬と交流していて感じることがあります。彼らは元来怖がりな動物ですが、こちらが頼っていくと不思議と自信を持って頼りがいがある存在になることがあります。

信じられませんよね?気のせいでしょ?という声が聞こえてくるので…
実は、僕の経験上の感覚というだけではなくて、科学的根拠もあります。
馬は、いつも自分と関わっている親しい人が緊張しているとき、パートナーとしてそれを抑えるために自分を安定化させる、という研究結果があるんです。これは心拍数を測って研究したものなので信憑性は高いと思います。
さらにこの学術的結果に僕の経験則を加えていくと、彼らは頼られて自分がその仕事をする、頼りがいのある存在でいることに誇りを持っています。
私たちが、挑戦的で面白い仕事を任されたときのように。
犬が人間の子守をする動画とか見たことないですか?彼らもそのタスクに誇りを持っていることが見て取れます。

ちなみに馬も同じような行動を取ることがあります。小さな子どもに対して、保護的な親のような仕草を見せることがあるんです。
ここから分かることはどういうことか。僕たち人間を含めて動物というのは「頼られること」に誇りを感じ、生きがいを感じる、ってことです。
そう考えると、グループの中で仕事が与えられないことはつらいでしょう。居場所がない、離れてしまいたい、と思うでしょう。
でも逆転の発想をしてみましょう。あなたのグループの人にあなたを助けるように依頼したらどうでしょう?
仕事がほしいです!仕事ができないとき、助けてほしいです!
こういった「人に頼ることができる」ということはグループの中での存在感を自然と作ります。なぜなら、周りの人があなたを助けることで、周りの人は自分の誇りを持つことが出来るからです。
助けられて、助けて。世界はそうやって回っています。
助ける方が偉い、ってことはなくて、相互に必要としあっているだけ。
僕たちが社会で生きていく上でこの関係というのが根っこにあるんだな、と思います。

だからこそ、グループで自分が頼られてないぞ、と思ったら誰かを頼りましょう。
【お悩みへの回答】自分が必要とされていないと思ったら、自分がその人を必要としてみましょう。その人のことが必要となる理由を作るのです。それだけで物事は上手くいきます。
明日も一日頑張りましょう!