2024/1/30
ゴットランド島、ヴィスビー。
輪壁が町を囲う小さな都市。
そこかしこに、かつて聖堂だったものを見ることが出来る。
きっと数百年昔、修道士が信者に言葉を投げかけていたのだろう。
何度も戦禍に巻き込まれたこの町で。
意味があるのか自問してでも、何度も何度も。
教会が焼け落ちても尚。
私は言葉の力を信じている。
かつて若い音楽家が言葉なんてものは大した価値を持たないものだと言った。
そんなことは無い。
人は言葉により癒され、言葉により傷つき、言葉によって自分自身を現すことができる。
言葉ほど人の心を掴めるものを私は他に知らない。
それは分かっている。
分かっているんだ。
なのに、私は言葉で人を傷つけてしまう。
私は何故、、
何故、