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集中力はお金で買える?互いに監視し合うリモート・コワーキングの需要

集中力をお金で買う時代なのですねえ。

Clubhouseでも、一時期「無音部屋」が乱立していましたね(規約違反になるため最近は見掛けませんが)。いずれにせよ見知らぬ人同士で「監視」し合う環境を作ることが、事業化するほど需要があるとは驚きです。

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WIRED JAPANでは幾つかのサービスが紹介されている。

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Cavedayが展開する「The Most Focused Community In the World(世界で最も集中力の高いコミュニティ)」では、ZOOMを使った作業用のセッションが複数開催されている。

ZOOMのカメラをオンにした状態のまま作業を行なう。セッション参加者に「見られる」状態でいることで、集中力を高めようというものだ。

確かに他人のいるオフィスやカフェなどでは作業効率が高まりやすい。コロナ禍でなかなか外に行けない環境の中で、こういったサービスの需要があることは何となく分かる。

「セッションの最初に目標設定を行なう」「適宜ブレイクを取る」というような調整役が存在するとは言え、利用者が「この程度」のサービスにお金を払うのは、僕にはなかなか信じ難いことのように思える。(1セッション20ドル、あるいは、月額40ドルを支払う)

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Focusmateは、1対1でペアを組めるマッチングサービスだ。

サービス画面で

①ウェイティング状態になっている人のセッションを選択する
または
②ブランクになっているセッションのところへ行きウェイティング状態を作る

のいずれかを行ない、マッチングを行なう。非常にシンプルなUIになっている。

前述したCavedayのコミュニティサービスと異なり、Focusmateは無料で利用できる。

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日本にも類似サービスがある。

古川健介さんが代表を務めるアル株式会社の「00:00 Studio」は、作業中×ライブ配信ができるサービスだ。

古川さんは昨年末、プロセス・エコノミーという造語を作ったことで注目された。「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」とのことで、クリエイターを主なターゲットとしてサービス利用を奨めている。

プロセスを共有するところから「ファンを作る」。ファンベース・マーケティングの時代に非常に的を射たサービスのように思う。

ただ、そこを期待したサービスでありつつ、古川さん自身が「配信をして、誰か観ているかもしれない、というだけで、作業がめちゃくちゃ集中できる」と語っている。

リモート・コワーキングという文脈とは異なるかもしれないが、「他人」を巻き込むことにより集中力を高める状況は共通している。

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・いかに社員が働きやすいオフィスを作るか
・ワークライフバランスを意識して、生産性を高める働き方を目指す
・睡眠が大事。睡眠負債を抱えないように規則正しい生活をする
・寝具もなるべく良いものを揃えよう
・食生活も大事。身体に負荷をかけないよう栄養バランスに配慮する
・不足した栄養素はサプリメントで補おう

など、これまではわりと実践するハードルが高いものが提唱されていたように思う。

しかしリモート・コワーキングサービスは、「サービスにアクセスすること」で、仮想的に、集中しやすい環境をユーザーに与えている。

他人が介在することで「監視感」は強くなるかもしれないが、それはサービスの使い方次第かもしれない。

ペアになった人や、セッションを共にする仲間と共に「楽しい」と感じるような目標設定をすることが実現できれば、前向きに作業効率を高められそうだ。

そして何より「サービスにアクセスする」かどうかを決めるのは、自分自身だ。そこに強制はない。個人の自由なのだ。

集中力に自信がない方は、とりあえず、こういったサービスにアクセスすると良さそうだ。

リモート・コワーキングが日本でも広がるかどうかは、コロナ禍がどう終焉を迎えるか次第かもしれない。だが少なくとも「他人」を介在させる余地と需要があることだけは間違いなさそうだ。

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ほりそう / 堀 聡太
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