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映画コンプレックスの僕が、映画を語る。

2021年8月から、毎週映画を観ている。

#映画感想文 のタグと共に、毎週日曜日にnoteを公開する。たったそれだけのことだけど、僕にはすごく勇気が要ることのように思えた(今も自信を持って語っているわけではない)。

(書籍や映画の感想などを書いている無料マガジンです)

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僕はずっと、映画コンプレックスを抱えていた。

「映画、好きです」と人並みには言えると思うのだけど、映画好きな人たちとの会話についていくことができない。「あれ面白いよね〜」と談笑している輪に入れないことが、これまで何度もあった。

金曜ロードショーなど、テレビ放送されてきた映画作品を観てこなかったことが大きいと思う。幼少期は、テレビの前で2時間座っていることが苦痛だったのだ。

例えば今でも「紅の豚」「ハリー・ポッター」「アナと雪の女王」は観ていない。「スター・ウォーズ」や「マトリックス」を観たのも比較的最近のこと。いわゆる教養的な作品に触れてこなかったことは、映画に関する知識が細切れになっていることにつながっている。

いわゆる点的な映画鑑賞は、関連と思われている作品同士がリンクしていかないのだ。

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20代のとき、映画に関して「無知」のレッテルを貼られたことがある。

飲み会で全然会話に入れなくてダメ出しされた。それは結構ショックだったけれど、僕自身の中で、そのことはどんどん膨らみコンプレックスになっていった。

そして、自らを戒めた。

金輪際、映画が好きだと公言してはならない
本当に映画が好きな人の前で、恥をかくことになるぞ

実際に、映画のことをあまり語らなくなった。

語らないものに積極的に関与することもなくなり、一度も映画館に行かない年もあったように思う。悪循環だ。

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だが、ようやくその呪縛から解放できたような感覚を持てた。

30代後半になり、相対的に映画を観ている立場になった。

下の世代と比べれば、人生経験が長いから、映画を観ている量も多くなる。

上の世代と比べれば、過去作品は叶わないものの、新作や配信作品を中心に僕の方が「観ている」という状態に至っているように思う。

あくまで相対的にであり、そんな比較に意味はないのだけれど。でもコンプレックスがなくなったと強く実感したことで、オープンに映画について語れるようになっている。否、語りたくなっているのだ。

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2年前から読書ラジオ「本屋になれなかった僕が」というPodcastを運営している。一人語りで、自分が読んだ本について淡々と紹介しているだけのPodcastだ。

この中で、その月に鑑賞した映画や映像作品について語ることにした。

語ることはアウトプットすることだ。アウトプットするためには、意図をもって映画を選ばなくてはならないし、能動的に映画を観る必要がある。

苦行的な側面もあるけれど、むしろ、芋づる式に色々なことを掘っていけることに期待を持ちたい。

もしよければ、テレワークのお供に配信を聴いてもらいたい。点から線への映画体験を共有できればと思っている。また映画を通じて反映されている、社会や世相について考える機会にもなれたら。

リンクは下記の通り。ぜひ末長くお付き合いください!

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2022年1月に観た映画の感想を、読書ラジオ「本屋になれなかった僕が」の中で配信しています。先月は「ドント・ルック・バック」「The Banker」「空白」の3作品を紹介しました。

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ほりそう / 堀 聡太
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