「ホテルビーナス」にも出会い直した。
大学生の頃に鑑賞した、思い出の映画「キル・ビル」。
上記のnoteでも書いたが、大学生になって初めて「デート」という名目で映画館で観たのが草彅剛さん主演の「ホテルビーナス」だ。
フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組「チョナン・カン」は全く観ていなかったけれど、2004年以前から草彅さんの演技力は高く評価されていて。どんな作品から知らなかったけれど、まあ流血シーンはなさそうだし、「デートで映画」としては無難ではないかと思ったのだった。
「ホテルビーナス」
(監督:タカハタ秀太、2004年)
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思っていたよりも、ずっと変な映画だった。
何かしら傷心している者たちの再生物語だが、一人ひとりのエピソードが小粒で、やけに急に変化が訪れるなあという印象。カット割も見づらく、そもそも、なぜ全編韓国語で喋っているのかも分からなかった。
でも、「ホテルビーナス」が仮に日本語で展開されていたら、それは僕の記憶に全く残らないような凡庸な話になっていただろう。「異国」への情景を形にして、新しい世界を立ち上げる。
「英語じゃなくて、ここの言葉で話せよ」
終盤、そんな台詞があってハッとする。あまりに排他的じゃないかと。
ある意味で、2024年を象徴するスタンスだ。
大学時代に、もう名前も忘れた女の子と観た映画。彼女の記憶に残っているかは怪しいけれど、確実に、僕の記憶には残っていた。
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本作で主題歌として起用されたのは、LOVE PSYCHEDELICO。
デビューアルバム「THE GREATEST HITS」がいきなりミリオンセラーとなり、他のポップスと異なる世界観に、10代でハマったアーティストのひとつだ。(それも観に行った理由だったと思う)
主題歌の「Everybody needs somebody」は、「ホテルビーナス」にぴったり。ぴったり過ぎて、演出上、これでもか!と盛り込み過ぎている感はあるけれど、僕が映画監督でも同じように使っちゃうかもしれないな〜。
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