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スマホやタブレットの「穴」をつく、フィットネスの新サービス

面白いコンセプトのサービスがローンチされた。

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「MIRROR FIT.」は自宅で本格的なトレーニングプログラムを体験できるサービスだ。アプリを使ってトレーナーや仲間とコミュニケーションを取りつつ、フィットネスに取り組むことができるという。

コロナ禍にステイホームを強いられ、なかなかフィジカルなジムに足を運ぶのに抵抗がある人にはそれなりの需要があるだろう。

面白かったのは、TV、スマートフォン、スマートスピーカーに続くものとして、彼らが独自に用意したミラーデバイスを「第4のデバイス」と位置付けていることだ。

現時点ではイメージ画像のみで想像するしかないが、ミラーデバイスは良い塩梅でインタラクティブなやり取りを可能にするようだ。ミラーデバイスは普段は姿見として利用可能であり、今後はエンタメコンテンツなども配信していくという。

フィットネスに限定せず、多様な使い方を予め想定しているのは、なかなか野心的なサービスのように思う。

考えてみれば、スマホやタブレットだと画面サイズに限りがある。スマートテレビでない限りは、テレビもハードの限界を無視することはできない。

そうなると必然的に、ミラーデバイスのような用途が求められる。スマートデバイスにおいて、意外とこの辺は「穴」の領域だったかなと感じなくもない。

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余談だが、サービスを運営するミラーフィット株式会社は、恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」に出演していた黄皓さんが代表を務めるスタートアップだ。

番組が終了し、飛躍的に認知度を高めた黄さんが、このタイミングでローンチするのは狙い済ませていたことだろう。(当然のことだ)

α版をローンチしていた際に、既にインフルエンサーや他企業との連携も行なっていたようだ。今後はエンタメ企業だけでなく、介護や人材教育、工場や農家など、あらゆるステークホルダーに「きっかけ」を作ってほしい。それくらい高いポテンシャルがあるように僕は感じた。

初期費用もそれなりに掛かるようで、一般人には少し敷居が高い。まずはイノベーター&アーリーアダプターにしっかりと支持され、徐々に存在感を高めていってほしいと思う。

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ほりそう / 堀 聡太
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