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2022年夏、気軽にスカッとしたいならNetflix配信作品「グレイマン」を観よう。

それほどアクション映画を好んでいるわけではないのだが、Netflixで配信されたばかりの「グレイマン」は迫力満点だった。

3年前に訪ねたプラハ、懐かしい街並みが、サイコパスの悪役たちによって破壊されていく。美しい古都ゆえに、銃撃シーンとのコントラストは見応えあり。配信の1週間前に、一部映画館での上映がされていたが、大きなスクリーンで観るべきだったなと僅かに公開している。

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主人公のシエラ・シックスを演じるのは、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングさん。

殺し屋に追われ続けて全く眠れず、終始、目はバッキバキに見開かれている。「バッキバキ」と書いたけれど、2時間超の映画は終始息つく瞬間はなく、ずっと張り詰めたテンションで戦闘シーンが描かれている。

アクション映画なので、話の筋が通っているかという視点で考えるのは野暮というものだろう。僕なんかはつい「いや、あれだけ銃弾が飛び交っていたら、どこぞのエキストラが撃った弾が一発くらい主人公に当たるだろう」なんて思ってしまうんだけど、さすがに彼はそこでは死ねない。

危険を承知で、恩義のある人間の救出に向かう。敵本陣に真正面から突入するのは、まさに飛んで火に入る夏の虫だが、最終的に宿敵を斃せるのだからアクション映画の主人公は格好良い。(ただ、あれだけプロ集団による防御体制を敷いた屋敷なのに、いとも簡単に壊滅してしまった感があるのは、少し設定に甘さがあったのでは?と思わなくもない)

なぜそこでトドメを刺さない?」とか「あれ、そもそもなぜ2人は戦ってるんだっけ?」とか、細部の粗が、発射直後の薬莢のようにポロポロと落ちてくる。そこに目を瞑れば、「ああ、スカッとした」ということになれるのだろう。

ただ、とにかくアクションシーンは迫力があります。フィクションとして割り切り、またドラマとして主人公に秘められた「謎」を追いかけていくサスペンス的な面白さが多分に含まれた本作。あと、冒頭のバンコクのパーティシーンも豪華絢爛。予算、めちゃくちゃかけられています。

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ちなみに「グレイマン」は、続編とスピンオフの製作が決定しているとのこと。

シリーズものの1作目は実績がなく「チープ」に作られることもあるが、「グレイマン」は最初からスマッシュヒットを狙った作品ということもあり、全編通してワクワクできそうな予感がする。とにかく、観て損はない作品だ。

(Netflixで観ました)

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ほりそう / 堀 聡太
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